中澤 修一 院長の独自取材記事
リュミエールデンタルクリニック水道橋
(千代田区/水道橋駅)
最終更新日:2025/10/15
水道橋駅から徒歩3分、ビル1階に構える「リュミエールデンタルクリニック水道橋」。海外のリゾートホテルに感動した中澤修一院長が、その内装をイメージして作り上げた空間は高級感がある。医療系の家庭で育ち、自身も虫歯に悩んだ経験から「しっかりした説明と先進の知識で患者さんのデンタルIQを高めたい」と語る中澤院長。6年間でマウスピース矯正を多く手がけ、噛み合わせから始まる根本治療に注力してきた。「気軽にお話に来てください。」というメッセージには、技術とは裏腹な親しみやすさがあふれる。開業の経緯から診療への想い、今後の展望まで話を聞いた。
(取材日2025年9月12日)
自身の経験から生まれた患者への想い
歯科医師を志したきっかけと歯科医師への道のりを教えてください。

もともと医療系の家庭で生まれ育ったので、医療の道に進みたいという思いがありました。僕自身、虫歯になりやすく、噛み合わせの問題も抱えていて、歯科医師によって技術の差があることを身をもって経験していたんです。説明がきちんとされないまま治療されて不安な気持ちになったこともあったので、「しっかりした説明と技術で患者さんに安心してもらえる歯科医師になりたい」と思うようになりました。そういう自分の経験を生かして、患者さんの不安や疑問にしっかり答えられる歯科医師になろうと決意したんです。
研修医時代から現在まで、どのような経験を積まれてきたのですか?
まず虫歯や歯周病の基本的な治療をベースに学び始めました。その中で気づいたのは、口の中の環境、特に噛み合わせと患者さんのセルフケアに対する意識の違いが治療結果を大きく左右するということです。アメリカでは「矯正ファースト」といって、歯並びの矯正を図ってから細かい治療をするのがスタンダードなんですが、確かにそのとおりだと実感しました。研修後は矯正とインプラント治療に早期から着手できる歯科医院を選び、6年間でマウスピース型装置を用いた矯正を多く手がけました。マウスピース型装置を用いた矯正を学んだことで、従来は敷居が高かった矯正を手頃に提供できるようになり、噛み合わせの調整を図ってから虫歯治療やインプラント治療に進むという理想的な流れを実現できるようになりました。
水道橋という場所で開業を決めた理由は何ですか?

母校が近いということもあって土地勘があったのと、今住んでいる家からも近く、何かあった時にすぐ来られることが患者さんのためになると思ったんです。この辺りは大学のキャンパスやオフィスビルに囲まれていて、平日日中は活気があり、学生さんや会社員の方が多い場所。実際、開業してみると中野坂上の前の職場から「先生についていきたい」と来てくださる方も結構いらっしゃって、本当にありがたいです。水道橋駅から徒歩3分、神保町や九段下からもアクセスしやすく、都営バスの停留所からは30秒という立地なので、忙しい方でも通いやすいと思います。内装はシンガポールの有名ホテルに泊まった時の感動を再現したくて、デザイナーさんと一緒に材料選びから作り上げました。
一口腔単位で考える全人的な治療
先生が特に力を入れている治療について教えてください。

やはり噛み合わせを整えることから始める総合的な治療ですね。今までの経験から、虫歯や歯周病の根本的な解決には、まず噛み合わせの環境を整えることが重要だと確信しています。日本では「歯科医院は困った時だけ行く場所」という意識が強いですが、患者さんがお困りになる前に、なぜ虫歯になるのか、なぜ噛み合わせが大切なのかをしっかり説明し、理解していただくことでデンタルIQを高めていただければと考えています。例えば、噛み合わせが悪いまま虫歯だけ治療しても、また虫歯になるリスクは変わらないんです。最悪の場合、抜歯に至ることもあります。そういった知識を患者さんと共有し、理解していただいた上で治療を進めることを大切にしています。また、年齢を問わず、学生さんから50代の方まで幅広く診ていますが、それぞれの生活スタイルに合わせた治療計画を提案するよう心がけています。
インプラント治療についてのこだわりを聞かせてください。
インプラント治療で一番大事にしているのは診断と設計です。お家を建てるのと同じで、地盤がしっかりしていないところにどんなに良い基礎を作っても、地震があったら壊れてしまう。だからCTも先進のものを導入して、精密な診断ができる環境を整えました。インプラントメーカーは世界的にシェアされているメーカーのものを使用しています。世界的シェアがあるメーカーであれば、将来的に部品の供給が途絶える心配もないと考えるからです。診断と設計にこだわり、生涯持たせられるような設計を心がけています。インプラント治療は患者さんにとって一生に一回の大切な治療だと私は思っているので、間違いがないよう慎重に、でも自信を持って行っています。
マウスピース型装置を用いた矯正の特徴とメリットについて教えてください。

マウスピース型装置のメリットは、目立たない、痛みが少ない、食事や歯磨きの邪魔にならないという点ですが、私が特に評価しているのは治療の柔軟性です。ワイヤー矯正だと月1回必ず通院が必要になりますが、マウスピース型装置を用いた矯正なら患者さんの都合に合わせて調整が可能です。留学や海外転勤になった患者さんがいても、その時は遠隔で写真を送ってもらうことで指示を出すことや、帰国のタイミングで診察することが可能です。海外転勤になりながらも矯正を完了した患者さんから「通わなくても矯正を完了でき便利で良かった」と言っていただけたこともうれしかったです。3〜4年という長期間の矯正でも、ライフスタイルの変化に対応できるのは大きな強みです。
フランクな関係性で気軽に相談を
患者さんとの向き合い方で大切にしていることは?

形式ばった感じではなく、気軽になんでも話せる関係性を築くことを大切にしています。患者さんからは「すごく話しやすい」と言っていただくことが多いですね。治療の技術だけでなく、「どのくらいの痛みなら大丈夫か」といった細かいところまで聞き取れる関係性が重要だと思っています。実際、治療前には「痛いときの練習をしましょう」と言って、痛いと言いやすい環境を作るんです。こちらも患者さんの情報が欲しいので、しっかりコミュニケーションを取ることは治療の質を上げることにもつながります。今まで診てきた患者さんの中には「自分の口が恥ずかしくて見せられない」という方もいらっしゃいますが、そんなこと思う必要ないので、気軽に一度相談に来てください。お口の健康のためにしっかりサポートしていきたいと思っています。
スタッフとの連携やクリニック運営で心がけていることはありますか?
現在5人のスタッフがいますが、みんなには「くだらないことでも何でも話してください」と伝えています。説明がすべてだと思っているので、スタッフ同士のコミュニケーションから始めて、それが患者さんへの丁寧な説明につながると考えているんです。患者さんが本当にやりたいことを引き出すには、まずアクションを起こしてコミュニケーションを取ることから。クリーニング希望で来られる方が多いのですが、予防意識の高い方が増えていると感じます。また、忙しい患者さんでも通院しやすいよう、ウェブ予約も導入しています。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

患者さんが満足できるクリニックであり続けたいと思っています。そのために今も勉強し続けることはやめたくありませんし、知識や技術をアップデートし続けたいと思っています。患者さんのお口のお悩みを解決し健康を維持するために僕も努力するので、一緒に生涯自信を持って笑える歯や食べ物を噛み続ける歯を作っていけるように頑張っていきましょう。読者の方へは、お話しするだけでも全然いいので、気軽に来ていただきたいですね。歯がきれいじゃないから恥ずかしいなどと思う必要はまったくないので、一度ご相談に来てください。内装が立派に見えるかもしれませんが、ラグジュアリーに作ったのはあくまで僕の趣味です。ここに来て少しでも気持ちが楽になった、安心できたと思ってもらえるように、これからも頑張っていきます。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/55万円、マウスピース型装置を用いた矯正/66万円~

