小児から難治性にまで対応
呼吸器内科で受ける喘息の専門的な治療
世田谷おおえ内科・呼吸器クリニック 上北沢駅前院
(世田谷区/上北沢駅)
最終更新日:2026/01/06
- 保険診療
呼吸器内科の医師として大学病院で難治性の気管支喘息や肺炎、心不全、アレルギー疾患など多岐にわたる呼吸器疾患の診療に従事してきた「世田谷おおえ内科・呼吸器クリニック 上北沢駅前院」の大江俊太郎院長。小児医療の現場にも携わるなど幅広い経験を有するドクターだ。同院では喘息の診療にも力を入れたいと、6歳前後の小児の喘息や、従来の治療ではなかなか改善に向かわなかった重症の喘息にも対応していく。「呼吸器内科でしっかりと診断をつけてもらうことが大事です」と喘息治療のポイントを教えてくれた大江院長に、その理由や受診する目安、生物学的製剤をはじめとする専門的な治療について詳しく話を聞いた。
(取材日2025年11月25日/情報更新日2025年12月10日)
目次
朝夜の咳は要注意。心不全などの可能性を除外してから治療へ
- Q喘息を疑ったほうが良い症状や受診の目安を教えてください。
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A
▲1週間以上続く咳は、呼吸器内科での診療を検討
胸がかゆい感じや息がゼーゼーする、息が吸いづらい・吐きづらいといった症状があれば、喘息を疑ったほうが良いでしょう。特に朝方や夜に咳が出る場合は喘息の可能性が高いです。お子さんの場合も症状は同様で、特に胸が「ゼーゼー」する音は聞こえやすく、肩で息をしているのも特徴です。基本的に咳喘息は「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という気道狭窄音がしませんが、放置すると一定の割合で喘息に進行するので、咳喘息の段階できちんと診断を受けて治療することが大切です。1週間程度、咳が続くときは一度受診してみてください。その際は、呼吸器内科にかかることも重要です。
- Q呼吸器を専門とする先生に診てもらったほうが良い理由とは?
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A
▲喘息と心不全を見分け、適切な治療へ導く
本当に喘息なのかを見極められることが理由の一つです。喘息は診断がとても大切です。例えば、心不全でも喘息と似た症状が出ることがあり、そこを混同すると咳の症状はいつまでも治らず、心不全の治療も遅れてしまう可能性もあるからです。当院では、気道の炎症を調べる呼気一酸化窒素検査や、気道の狭さを調べる呼吸機能検査、気管支の状態が見られるエックス線検査で、喘息の診断を行います。心臓エコーも実施でき、原因が心臓でないということも確認していきます。また、呼吸器内科の医師であれば喘息に対する薬の知識が深く、症状だけでなく生活環境まで考えた薬を処方できることも強みだと考えています。
- Qこちらでは子どもの喘息の診療も行うのでしょうか?
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A
▲小児喘息は早期治療で改善をめざす。親のサポートが治療の鍵に
当院では6歳前後のお子さんの診療も行っていきます。小児の喘息は親御さんのサポートが必要で、根気強く付き合っていくことが大切です。小児期に喘息を繰り返すと、気管支の内部が厚くなって狭まります。この時きちんと治療をしないと、大人になっても狭いままで風邪をひくとすぐに喘息を発症することもあります。一方で、この時期にきちんと治療をすれば治ることが望めるのも小児喘息の特徴です。お子さんがクリニックに対して怖いイメージを抱かないように、楽しい雰囲気づくりを心がけてまいりますので、親御さんも大変かと思いますが、お子さんの一生のことを考えて、ともに頑張っていきましょう。
- Q重症の喘息にも対応されると聞きました。
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A
▲副作用が少ない生物学的製剤で重症喘息の治療にも対応
最近はコントロールが難しい重症の喘息、難治性の喘息に対し、生物学的製剤による治療も増えてきており、当院でも対応しています。生物学的製剤は炎症を抑えるための作用はとても強いのですが、副作用が少ないことが特徴です。いくつか種類が出ている注射薬を患者さんの症状に合わせて使い分け、6歳前後のお子さんの喘息に適用する薬もあります。これまでの喘息の治療で改善しなかった方の中には、喘息以外の病気が関係していたり、精神的な不調が隠れていたりする場合もあるため、使用に関しては血液検査で細かく調べ、本当に重症な喘息であるかの確認も大事にしています。治療を受けてもなかなか改善しない方は、一度ご相談ください。
- Qその他の喘息の専門的な治療について教えてください。
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A
▲患者の生活環境に合わせた喘息治療を提案
生物学的製剤は注目度の高い薬ですが、治療費が高額になるため、これまでどおり喘息治療の中心は吸入薬です。こちらの薬も進化しており、別々に吸入しなければならなかったステロイド薬と気管支拡張薬が一緒になった合剤もあり、吸入回数を減らすことが望めます。1日1回で済む薬なども出ています。特にお子さんの場合、昼は学校で、朝は忙しくてという方も多いですから、夜1回の吸入で済むなら楽になるのではないでしょうか。そのように患者さんの喘息の頻度や症状と併せて、生活環境も考慮した治療が提案できるように努めていきます。

