寺田 優 院長の独自取材記事
苦楽園口 いしみね歯科 小児歯科・矯正歯科
(西宮市/苦楽園口駅)
最終更新日:2025/10/07
阪急甲陽線・苦楽園口駅から徒歩わずか1分。高級感と親しみやすさを兼ね備えた「苦楽園口 いしみね歯科 小児歯科・矯正歯科」が2025年に開業した。同院の院長を務めるのは、祖父・父ともに歯科医師という家庭で育った寺田優先生。子どもの頃に父の治療を受けて「すごいな」と感じた経験から歯科医師の道へ進んだという。歯学部を卒業してからは「根本から治していく」という診療哲学を身につけ、現在は3歳からの咬合誘導に注力している。「子どもが楽しみにしてくれるような歯科医師になりたい」と語る寺田院長に、土日診療へのこだわりや、子どもが楽しめる工夫、痛みに配慮した治療への取り組みについて話を聞いた。
(取材日2025年9月3日)
祖父・父と同じ歯科医師の道へ
歯科医師を志したきっかけについて教えてください。

祖父が歯科医師で、父親も歯科医師という環境で育ちました。気づけば歯学部に入っていたという感じです。子どもの頃に父に治療してもらった記憶があるのですが、その姿を見て「すごいな」と素直に思ったんです。その印象が強く残っていて、自分もそうなるのかなという漠然とした思いがありました。実際に歯学部に入ってみると、思っていたよりも体力仕事でもあることがわかって「きつい仕事だな」と感じたことも多々あるのですが(笑)。でも歯科診療の面白さや奥深さを日々感じながら、今では楽しく仕事ができているかなと思います。
大学卒業後はどのような経験を積まれたのでしょう。
卒業した当初はやりたい専門科が決まっていなかったので、ざっくり全部できたらなと思って大学病院の総合的に診療ができる医局を選びました。そこで学んだ後に勤務した病院が勉強熱心でアカデミックな環境で、いろいろ勉強していく中で、自分なりに楽しいと思えることが見つかっていきました。特に印象的だったのは「どんな悩みに対しても対応します、なんでも追求します」という姿勢。原因追究がしっかりしていて、根本から治していくという考え方です。そういう姿勢が僕は好きで、その結果、審美歯科や矯正といった分野にも興味を持つようになりました。「根本から治す」という姿勢は今でも大切にしています。
院長として開業することになった経緯を聞かせてください。

法人理事長の石嶺築先生から声をかけていただいたんです。結構親しい仲だったので、そんなチャンスをもらえるなら挑戦したいなという感じでした。自分からの開業というよりは、分院展開をするにあたって、分院の院長になったというかたちです。この苦楽園口という場所は駅から徒歩1分で立地が良く、ファミリー層が多い地域という特徴があります。そこで地域のニーズに合わせた環境づくりを意識しました。キッズスペースを広く取り、高級感を出しつつも親しみやすい雰囲気の内装にしています。子ども連れの方々が安心して来院できる、家族みんなで通える環境を整えることができたと思います。
3歳から始める咬合誘導で将来の歯を守る
小児矯正に特に力を入れている理由を教えてください。

小児矯正を勉強し始めて、ここが一番力を入れている分野になりました。また、3歳からできる咬合誘導と、6歳以降のお子さんの顎の成長サポートや正しい機能の獲得。これらに早期から取り組むことで、成人矯正や抜歯矯正の回避につなげたいと考えています。大人になってから虫歯にならないようにするためにも、矯正を早く始めたほうがメリットが大きいと考えています。検診で来たお子さんにも、現状だけでなく、今後起こり得る虫歯や歯周病のリスクなども全部伝えるようにしていて、3歳、4歳の子でも必要に応じて矯正の話をします。基本的に全員に、その子に合った情報をお伝えするようにしています。
咬合誘導では、具体的にどのようなことを行っているのでしょうか?
歯と歯が重なって生えてしまうと、そこから虫歯になりやすくなりますし、将来的には歯周病のリスクも上がります。そういったリスクに対し、小さい時から予防していくアプローチが、小児の咬合誘導です。咬合誘導の目的は顎の成長をサポートすること。顎が小さいままだと歯がしっかり生えずに重なってしまうため、そのリスク回避を図ります。そして6歳以降で歯列に問題がある場合は、実際に歯列にアプローチする矯正を行います。早めの対応で将来のリスクを減らすことが大切なので、今すごく歯並びが悪いわけではなくても、将来悪くなる可能性があること、そしてそのリスクと矯正のメリットをきちんと説明するよう心がけています。
痛みに配慮した治療と歯を抜かない方針について詳しく教えてください。

痛みに配慮することと、歯をできるだけ抜かないようにすることは常に心がけています。「痛い」「歯を抜かれる」というのは、歯科医院を怖いと思う意識につながってしまうので、そこをなるべく取り払って、「歯科医院が怖い」「行きたくない」という感覚を未然に防げたらと考えています。声かけも丁寧にして、患者さんの不安を和らげるようにしています。治療の説明では視覚的な理解を大切にしていて、基本的には写真を毎回撮り、口内カメラも使っているんです。大きなモニターに映して、ここがこうだからという説明をすることで理解が深まります。実際に見ていただくことで、納得して治療を受けていただけるんです。
子どもが楽しみに通える歯科医院をめざして
キッズスペースをはじめ、子どもが楽しめる工夫について教えてください。

キッズスペースを広く取っているのは大きな強みです。親御さんの治療待ちでも子どもを退屈させないようにという配慮です。特に注目なのが、東京のデジタルコンテンツ制作会社が手がけるインタラクティブモニターですね。子どもたちが楽しそうに遊んでいる姿を見ると、こちらもうれしくなります。窓ガラス越しに外から見ている子もいますよ。小さい時から歯科医院に遊びに来て慣れていると、いざ治療となった時もハードルがずいぶん低くなります。歯科医院に対する苦手意識をなくすことが大切だと考えています。
土日診療や平日夜間診療など、利便性についてのこだわりを教えてください。
土曜も日曜も18時まで診療しているのは、当院の大きな特徴です。平日も19時まで開いているので、仕事終わりでも来院できますし、土曜の午後や日曜に開いている歯科医院は少ないですから、他院との差別化にもなっています。駅からも近いですので、忙しい保護者の方でも通いやすいはずです。当院を、アクセス的にも、そして感覚的にも、遠い存在ではなく近い存在として感じていただきたい。そういう意味では、すごく通いやすい歯科医院だと思います。
今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

子どもが楽しみにしてくれるような歯科医院になりたいというのが一番の願いです。遊びに来るぐらいの感覚で来てくれたらうれしいですね。小児歯科と勘違いされることも多いんですが、実際は0歳から大人まで全年齢対応しています。歯が生えたら、0歳でも診察できます。気軽に子どもの相談をしに来てください。アクセスが良く、土日も診療していて、診療時間も遅くまで対応している。こうした使いやすさが、皆さまの歯の健康を守るお手伝いになればと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/49万5000円~、小児の咬合誘導/44万円~
※詳細はホームページをご確認ください。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

