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松浦 賢太郎 院長の独自取材記事

【2025年11月開院予定】清澄白河耳鼻咽喉科いびき・無呼吸クリニック

(江東区/清澄白河駅)

最終更新日:2025/10/14

松浦賢太郎院長 【2025年11月開院予定】清澄白河耳鼻咽喉科いびき・無呼吸クリニック main

【2025年11月開院予定】※開院前の情報につき、掲載情報が変更になる場合があります。
清澄白河駅から徒歩2分のアクセス便利な場所に「清澄白河耳鼻咽喉科いびき・無呼吸クリニック」が開業予定。下町情緒の漂うエリアで「お子さんから働き世代、ご高齢の方まで多世代のお力になりたいです」と松浦賢太郎院長は穏やかに話す。松浦院長は大学病院や総合病院で経験を積んだ耳鼻咽喉科の専門家であり、中でも睡眠時無呼吸症候群に詳しい。同院でも耳鼻咽喉科に幅広く対応しつつ、睡眠時無呼吸症候群に悩む人たちのサポートに力を入れていくという。また設備を充実させ、副鼻腔用CTや鼻咽腔ファイバースコープも導入するそうだ。自由診療も含めた幅広い選択肢で地域の健康を守りたいと意気込む院長に、開業後の診療内容などについて聞いた。

(取材日2025年8月20日)

選択肢が幅広い家族でかかれる耳鼻咽喉科をめざす

開業にあたり、どんなクリニックをめざされるのでしょうか?

一般的な耳鼻咽喉科診療を幅広く手がけるクリニックです。親しみやすい雰囲気を大切にしながら、副鼻腔用CTなどの検査機器を充実させたり、自由診療も含めて幅広い選択肢を用意したりと専門性でも頼れる存在でありたいと考えています。また、お子さんの診療においては、急なお迎えをできるだけ少なくすることを目標の一つにできれば。私自身、働く妻と4人の子を育てている真っ最中で、どうにか時間を捻出して保育園にお迎えに走ったことがあります。昨今、共働き家庭が大半かと思いますので、適切な診療やアドバイスを通じ、忙しい親御さんを全力でサポートしたいです。待合室でお子さんが大声で泣いてしまったら……などとご心配なさらずお気軽にご来院ください。親御さんとお子さんをはじめ、どの世代の方でも安心して過ごせるようスタッフ一同で気配りしてまいります。

副鼻腔用CTはどんな役割を果たすのですか?

副鼻腔用CTは慢性副鼻腔炎などの診療に役立ちます。すべての耳鼻咽喉科に設置されているわけではありませんが、私は必須と考えました。一例として、蓄膿症とも呼ばれる副鼻腔炎には急性・慢性があり、急性の場合は鼻の中を視診すればわかりますが、慢性では診断にCT検査が必要なのです。それにCTは、治療前後の変化も視覚的に把握する上でも便利です。耳鼻咽喉科が扱う患部は基本的に患者さん自身からは見えませんから、わかりやすい説明のためにも可能な限り診療の可視化に努めていきます。

注意を呼びかけたいお子さんの症状はありますか?

松浦賢太郎院長 【2025年11月開院予定】清澄白河耳鼻咽喉科いびき・無呼吸クリニック1

お子さんの長引く鼻水はその一つです。ずっと鼻をすすっていたとしても、「子どもはそういうもの」と思ってしまうかもしれません。しかし、放置は禁物です。長引く鼻水から中耳炎になってしまうリスクがあります。またアレルギー性鼻炎が原因なら喘息に移行するケースもあり、リスクを下げるためには早期介入が大切です。それだけでなく、鼻が詰まったままだと口呼吸になり風邪をひきやすくなる、歯並びが悪くなるといった弊害が起こることも……。顎の成長が阻害されることで、大人になってから睡眠時無呼吸症候群につながる恐れもあるんです。アレルギー症状の背景にダニ・スギアレルギーがある場合、舌下免疫療法にも取り組んでいただけます。舌の下に薬を1分間保持できるなら5歳から適用が可能です。アレルギーは遺伝との関連性もありますので、ご家族で始めてお互いに励まし合って取り組んでもらうのもお勧めですね。

専門的な診療で睡眠時無呼吸症候群の改善につなげる

睡眠時無呼吸症候群の診療にも力を入れていくと伺いました。

一般的な問診や簡易検査に加え、鼻咽腔ファイバースコープによる鼻から喉までの構造の検査、また副鼻腔用CTを用い、鼻中隔湾曲症による睡眠時無呼吸症候群の検査も行う予定です。睡眠時無呼吸症候群の原因は体重増加が5割、顔の骨格が3割、その他が2割といわれており、さまざまな方向からの検査が欠かせません。実際に中年期以降の肥満傾向の男性の方に多い疾患ですが、痩せていても、女性でも患者さんはいらっしゃいます。放置すれば心疾患、脳疾患、腎臓病などに至る例もあり、早期発見・早期治療が重要です。いびきを指摘された、起床時に頭痛がする、日中の眠気・疲れ・めまいなどが取れないといったときは受診をご検討ください。

睡眠時無呼吸症候群にはどのような治療を行いますか?

睡眠時に装着するマウスピースによる治療やCPAP治療などを行います。CPAP治療は離脱率が高いことで知られるため、患者さんのモチベーションをいかに維持できるかが重要。当院では治療開始時に院内、もしくはご自宅でのオンラインレクチャーを実施するなど離脱率を下げる工夫をしていきます。また肥満が原因ならば、減量によってCPAPからの卒業も見込めるかもしれません。肥満症の方にはGLP-1受容体作動薬を提案する予定ですので、興味がある方はご相談ください。CPAP治療で改善が期待できないケースには、舌下神経電気刺激法も提案していくほか、扁桃腺肥大など喉の形状に問題がある方への手術を行っている大規模病院を紹介することも可能です。

先生はなぜ睡眠時無呼吸症候群に関心を持たれたのでしょう。

自分自身が研修医の頃に睡眠時無呼吸症候群と診断され、さまざまな治療を受けた経験があるんです。そこで、睡眠時無呼吸症候群についてもっと知りたくて耳鼻咽喉科の道に進んだともいえます。研修医時代には循環器内科での診療も経験しましたが、心不全で搬送されてくる方の多くに睡眠時無呼吸症候群が見られたことで、「睡眠時無呼吸症候群から全身疾患を予防したい」と強く思うようにもなりました。こうした経験から睡眠時無呼吸症候群への思いの強さも知識も人一倍と自負しています。この病気は中高年のものというイメージが強いですが、子どもの発症も多くあります。私も中学時代から日中の眠気が強く、今思えばすでに発症していたのかもしれません。子どもの睡眠時無呼吸症候群は成長や学力に悪影響を及ぼす恐れがあるので、いびきなどが気になるようならば一度いらしてください。

良質な睡眠を助け、地域の健康を守れる存在になりたい

患者さんと接するときに何を大切にしていますか?

お一人お一人を身内と思い、親身になって接することです。これからも医師として、どなたにも快適な毎日を過ごしてもらいたいという思いで、診療にあたりたいと思います。そのために、リラックスして話してもらえる雰囲気づくりや丁寧でわかりやすい説明を大切にしていきたいですね。また、病院時代から数多くの手術を手がけてきた経験を生かし、いつ、どのような術式が必要なのかも適切にご提案していきたいです。鼻や耳などの感覚器の手術は患者さんが変化を実感しやすく、しばしば感謝の言葉をいただいたのも私にとっては大きなやりがいでした。東京慈恵会医科大学附属病院、同愛記念病院、聖路加国際病院、太田睡眠科学センター、東邦大学大森病院などに迅速に紹介できる体制を築いていますので、もしものときもご安心ください。

開業後の展望についてお聞かせください。

治療の選択肢を幅広く用意するとともに、どんな時に耳鼻咽喉科を頼れるかを発信することなどを通じ、地域の方々のお役に立てるクリニックに成長していけたらと願っています。例えば、長引く倦怠感、喉の違和感、のぼせやすいなど不定愁訴と呼ばれる症状に慢性上咽頭炎が隠れているケースも。新型コロナウイルス感染症の罹患後症状として知られる嗅覚障害や味覚障害の相談先にお悩みの方々もおられるでしょう。そんなときは耳鼻咽喉科が力になれるということを皆さんに知っていただきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

松浦賢太郎院長 【2025年11月開院予定】清澄白河耳鼻咽喉科いびき・無呼吸クリニック2

健康のために食事や運動に気を配ることが欠かせないと意識される方が増えてきましたが、加えて、睡眠の相談ができる医師を身近に持つことも大切です。自覚症状に乏しい睡眠時無呼吸症候群を放置した結果、30代で脳梗塞や心筋梗塞を発症する例もあるのでくれぐれもご注意ください。また、仕事に忙しい親御さんの生活スタイルの影響で就寝時間が遅く十分な睡眠時間を確保できていない子も増えています。小学生のうちは少なくとも毎日10時間睡眠が理想的。勉強に集中して取り組んでもらうためにも、子どもたちの睡眠を親御さんと見守っていければと考えています。もちろん睡眠のことに限らず、地域の皆さんが「首から上のことはあのクリニックに相談しよう」と思える存在になるのが目標です。小さなお悩みでもお気軽にご相談ください。

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