全国のドクター14,120人の想いを取材
クリニック・病院 156,475件の情報を掲載(2025年12月16日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 愛媛県
  3. 松山市
  4. 市坪駅
  5. つばき歯科クリニック
  6. 上松 晃也 院長

上松 晃也 院長の独自取材記事

つばき歯科クリニック

(松山市/市坪駅)

最終更新日:2025/10/21

上松晃也院長 つばき歯科クリニック main

2025年、松山市椿地区に開業した「つばき歯科クリニック」は、「地域のかかりつけ医」としての役割を大切にしながら、老若男女問わず誰もが気軽に通える存在をめざしている。院長の上松晃也先生は、西予市で父の代から続く歯科医院を継承しながら地域医療に従事してきた経験を持ち、より幅広い世代と関わるために松山への移転を決意。「患者さんにとって通いやすい歯科であることが、すべての始まり」と、医療設備だけでなく予約システムやスタッフの対応など、あらゆる面で通いやすさを追求するスタイルを実践している。治療だけでなく、予防や定期的なメンテナンスを通じて、人生100年時代の歯の健康を支える存在でありたいと意気込む、同院に迫る。

(取材日2025年8月28日)

「通いやすさ」が医療の出発点に

クリニックの設備選びでは、どのような点を重視しましたか?

上松晃也院長 つばき歯科クリニック1

医療設備と聞くと新鋭の機器を想像されるかもしれませんが、私が最も重視したのは、通いやすさと働きやすさでした。歯科治療は1回で終わることが少なく、どうしても複数回通院が必要になります。だからこそ、予約の手間や待ち時間のストレス、駐車場の確保といった見えにくい不便さをなくすことに力を入れました。具体的には、メールでの予約システムを導入したり、診療の動線やスタッフの配置にも工夫をしています。スタッフの負担軽減にも配慮し、治療以外の作業ができるだけ効率化されるような設備を選びました。働く環境が良くなれば、自然と患者さんへの対応も丁寧になりますし、歯科医院全体の雰囲気にも良い影響が出ると考えています。器械の性能以上に、患者さんとスタッフ、双方にとって居心地の良い空間にすることが一番大事でした。

患者さんとのコミュニケーションで意識していることは?

一番大切にしているのは「患者さんの言葉をしっかり聞くこと」です。歯科はどうしても「早く終わらせたい」「痛くないようにしてほしい」といった希望が強く出やすい分野ですし、「ここだけ治してくれたら良い」といったピンポイントの要望も多い。けれど、それが医学的に本当に良い選択肢なのかは別の話。例えば、詰め物が取れた背景に噛み癖や清掃不良、歯ぎしりなどの原因が隠れていることもあります。ですから、まずはその人の要望を丁寧に聞いた上で、現実的にどういう治療が最善なのかをすり合わせていくことが大切です。「美容室とは違って、見た目を整えるためだけの処置で済まないのが歯科なんです」とよくお話しするのですが、納得して治療を受けてもらうには、信頼関係の構築が欠かせません。

予防歯科に力を入れているそうですね。

上松晃也院長 つばき歯科クリニック2

はい。歯科医療の本質は「治療する」ことよりも「悪くならないようにする」ことにあると思っています。どんなに丁寧に治療しても、生活習慣が変わらなければ数年後には再び同じ問題が起こります。だからこそ、患者さん自身に「自分の口の中に興味を持ってもらう」ことがすごく重要なんです。「虫歯ができた」「歯石がついた」というのは、これまでの生活の結果が表面化しただけ。その結果だけを治療するのではなく、原因に目を向けてもらうことが必要です。治療後に定期検診へとつなげていけるよう、診療の中でも声かけや情報提供を欠かしません。「痛くないけど歯科医院に行く」という習慣を、少しずつ広げていきたいと思っています。

幅広い世代に、最適な選択肢を

診療において何か判断基準はありますか?

上松晃也院長 つばき歯科クリニック3

実は同じような状態の歯でも、患者さんの通院姿勢によって治療方針が変わることがあります。例えば初期の虫歯に対して、すぐ削って詰めるべきか、経過観察にするか。その判断は、医学的な進行状況だけでなく、「この患者さんは今後も通ってくれるか」「生活習慣を変える努力をしてくれるか」といった信頼感に基づいています。3ヵ月後に必ず来てもらえるという確信があれば、様子を見る選択もできる。逆に「たぶん今回しか来ないだろうな」という方には、リスクを避けるために早めの処置を勧める場合もあります。これはあくまで医療的なリスク管理の一環であって、患者さんを見極めているわけではありません。むしろ、来てくれることが治療の第一歩ですので、「取りあえず行ってみよう」が大歓迎です。

インプラントなどの治療の選択肢について教えてください。

歯を失ったとき、インプラント・入れ歯・ブリッジといった治療法がありますが、どれが最適かは一概にはいえません。インプラントは噛む力や見た目の点で非常に優れていますが、すべての方に向いているわけではなく、清掃のしやすさや経済的事情、全身状態も加味する必要があります。例えばセルフケアが難しい方には、インプラントよりも取り外し可能な入れ歯のほうが合っていることもあります。歯を失った原因によっても違います。丁寧に磨いていたのに不幸にも歯が割れた方と、日常的にケアが不十分だった方では、今後の管理のしやすさが変わってくる。治療法を一方的に決めるのではなく、複数の選択肢を提示し、メリット・デメリットをきちんと説明した上で選んでもらうようにしています。

ご専門やキャリアについて教えてください。

上松晃也院長 つばき歯科クリニック4

私の専門は口腔外科で、大学卒業後は親知らずの抜歯や外科処置といった専門性の高い診療に数多く携わってきました。臨床の現場では、複雑な症例や判断が求められる場面も多く、そこで培った経験は今の診療にも大きく生かされています。以前は愛媛県西予市で父の代から続く歯科医院を引き継いでいましたが、もっと幅広い世代に向けて自分の知識や技術を提供したいという思いが強くなり、松山市で新たに開業しました。ファミリー層から高齢者まで多様な患者さんが集まるこの地域は、ライフステージごとの課題に応じた柔軟な提案ができるのが魅力です。もちろん専門外の分野に関しても、他院との連携体制を整えており、必要に応じてスムーズに橋渡しができる環境づくりを心がけています。

「生活に根づく歯科医療」を届けたい

歯科医院としてどんな姿をめざしていますか?

上松晃也院長 つばき歯科クリニック5

私がめざしているのは、特別なときだけ通う場所ではなく「生活に自然と組み込まれる」ような歯科医院です。美容院のような感覚で定期的に通い、自分の健康と向き合ってもらえるような存在になりたいと思っています。人生100年時代、60歳で歯を失ってしまうのでは、その後の食生活や健康維持にも影響が出てしまう。実際、人間の歯の寿命は60歳前後までともいわれていますが、そこにしっかりと手を加えてメンテナンスを重ねていけば、80歳、90歳、そして100歳まで良い状態を保つことも十分にめざせます。そのためには、悪くなってからの治療だけでなく、悪くならないように維持していく「通い続ける歯科医院」の存在が欠かせないと考えています。

スタッフの皆さんの雰囲気や院内体制について教えてください。

スタッフ採用にあたって重視したのは「話しやすさ」です。歯科医院には、治療への不安や疑問を抱えて来院される方が多くいます。そういった方が、どんな小さなことでも気軽に相談できるよう、雰囲気づくりにはとても気を配っています。診療中のちょっとした雑談や、治療の説明の合間の一言が、患者さんの安心感につながることもあります。もちろん専門知識や技術も大切ですが、「人としての対応力」を持つスタッフと一緒にチームで診療を進めていける環境ができたと思っています。歯の悩みは日常と切り離せないもの。だからこそ、医院全体が「日常に寄り添える空気」を持つことが大切だと考えています。

患者さんへのメッセージがあればお願いします。

上松晃也院長 つばき歯科クリニック6

「歯科医院って怖い」「行くのは痛くなってからで良い」と思われがちですが、何もないときこそ来てほしいと考えています。口の中の健康は、食べる・話す・笑うという人生の基本に関わっています。例えば認知症や姿勢の崩れなども、歯の健康と無関係ではありません。しっかり噛めることが、活動量や脳への刺激にもつながるからです。私たちは「また通ってください」と声をかけます。それは歯科医院の都合ではなく、「通うことがあなたの未来の健康につながる」と確信しているからです。痛みがない時に来ることに、最初は違和感があるかもしれません。でも、「あの時行っておいて良かった」と思える未来が、きっとあるはずです。歯科は「今の安心」だけでなく「これからの安心」をつくるための場所でもあります。その入り口として、少しだけ勇気を出して、気軽に足を運んでいただけたらうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/38万円~

Access