李 殷先 院長の独自取材記事
赤坂駅前ぴぶ皮膚科
(港区/赤坂駅)
最終更新日:2026/01/13
赤坂駅1番出口から徒歩1分、ビル3階にある「赤坂駅前ぴぶ皮膚科」。クリニック名の「ぴぶ」は韓国語で皮膚を意味する。院長の李殷先(り・うんそん)先生は、日本皮膚科学会皮膚科専門医であり医学博士。在日韓国人として韓国語での診療にも対応している。白とグレーを基調にしたジェンダーレスな院内は、年齢・性別を問わず来院しやすい空間だ。保険診療から自由診療までワンストップで対応し、患者の状況や希望に応じて適切な診療を提案することをめざしている。さまざまな情報があふれる時代だからこそ、変わらない医療の事実を伝えていきたいと語る李院長に、患者と未来の地図を共有する診療スタイルや今後の展望などについて聞いた。
(取材日2025年12月16日)
保険診療から自由診療まで専門家がワンストップで対応
こちらのクリニックの特徴について教えてください。

当院の最大の特徴は、保険診療から自由診療までワンストップで対応できる点にあります。私は日本皮膚科学会皮膚科専門医であり医学博士ですので、診断から保険診療、さらには美容皮膚科を含む自由診療まで、体系的に多様な選択肢の中から診療を行うことができます。また、私自身が在日韓国人であることから、韓国語での診療にも対応しており、日本の方であっても韓国の方であっても、言葉の壁を感じることなく受診いただけると思います。定期的に韓国の医療機関を訪れて先進の医療を学び続けていることも特色です。クリニック名の「ぴぶ」は韓国語で「皮膚」を意味する言葉で、日本と韓国をつなぐ架け橋のような存在でありたいという思いを込めています。
保険診療と自由診療、両方に対応されていることについてお聞かせください。
当院では保険診療と自由診療の双方に対応していますが、保険診療で対応できるケースであれば、まずは保険診療を提供することがとても大切だと考えています。自由診療のみの対応となると、もしかすると保険診療で解決できる症状であっても、自由診療での対応となってしまう可能性があります。当院では、まず治療が必要な疾患かどうかをしっかり診断し、必要であれば適切な保険診療をご案内します。その上で、患者さんが求めているゴールが保険診療でかなえられる範囲を超えている場合には、より良い状態をめざす自由診療をご提案するという流れを取っています。こうした保険診療と自由診療の区分や多様な選択肢をご案内できるのは、皮膚科専門医としての強みだと考えています。
どのような患者さんが来院され、どんな治療に対応されていますか?

赤ちゃんから90代の方まで、年齢層は本当に幅広いですね。赤坂という土地柄、周辺オフィスのビジネスパーソンの方が多く、昼休みや夜の時間帯にお越しになるケースが目立ちます。ウェブから当日予約も可能なので、気軽にご利用いただいています。また、日中は小さなお子さん連れの親御さんも多く、お子さんの皮膚トラブルで来院されたお母さんが、後日ご自身の美容相談にいらっしゃることもあります。保険診療では、がんが疑われる場合の生検や日帰り手術、薬や化粧品のかぶれを調べるパッチテスト、巻き爪治療などにも対応しています。足の爪にトラブルがある方へは、必要に応じて靴の履き方のアドバイスも行っていますよ。パルスダイレーザーやQスイッチルビーレーザーなどの先進機器を診療に活用しているほか、男性型脱毛症や女性型脱毛症のご相談にも応じています。
患者と未来の地図を共有し、納得感のある診療をめざす
診療ではどのようなことを大切にされていますか?

特に大切にしているのは、患者さんの納得感です。ケースにもよりますが、皮膚科の治療は1回で完了となることは少ないもの。長期的に経過を診ていくことも大切なので、保険診療であっても自由診療であっても、今患者さんご自身が何のための治療を受けていて、どのゴールに向かっているのかをきちんと共有して進んでいくことが大事だと思っています。ですから、患者さんと地図のようなものを共有して、「こういった方針でやっていきましょうね」というお話を必ず最初にするようにしています。最近はSNSのさまざまな情報に左右されて、何が正しいかわからなくなっている方も多いと思いますので、変わらない医療の事実をお伝えしながら、路頭に迷わないようサポートしたいと考えています。また、一つの方法のみならず、第2・第3の選択肢があることも事前にお伝えするようにしています。
院内の雰囲気や環境づくりで工夫された点を教えてください。
赤坂エリアで女性医師が保険診療も手がける皮膚科という特色を生かして、老若男女問わず幅広い方に来ていただきたいと考えました。そのため、男性も入りやすいよう、白やグレーを基調としたジェンダーレスな雰囲気を意識しています。院内はすべて段差のないバリアフリー設計で、扉も引き戸になっているため、ベビーカーでもスムーズにお入りいただけます。絵や観葉植物を飾り、照明もやわらかくして、リラックスできる空間をめざしました。メイクルームには洗顔スペースを用意し、ヘアアイロンやドライヤーも完備していますので、診療後にしっかり身なりを整えてからお帰りいただけますよ。
診察での工夫やスタッフとの連携について伺えますか?

保険診療・自由診療に関わらず、スキンケアのアドバイスや薬の塗り方についての指導をさせていただいています。皮膚科の治療は塗り薬が中心になることが多いですが、ご自宅で正しく薬を塗っていただけるかどうかが治療の結果に大きく関わります。ですから、塗り方を丁寧に説明したり、紙に書いてお渡ししたりして、診察室で終わらず、ご自身でも適切にケアできるようサポートすることを心がけています。スタッフとの連携については、チームビルディングを意識し、定期的に勉強会も行っています。これは開業時から大切にしたいと思っていたことなんです。スタッフ同士がお互いを理解し、コミュニケーションエラーなく働ける環境を整えることで、クリニック全体の雰囲気が良くなり、それが患者さんにも伝わると信じています。
患者の幸せを願い、皮膚の専門家として学び続ける
医師を志し、皮膚科を選ばれた理由を教えてください。

父から「資格のある職業に就いたほうがいい」と言われていたことが、一番大きなきっかけだったと思います。いろいろな資格職と比較したときに、患者さんの幸せを願いながら前向きに取り組めるのが医師の仕事だと感じました。皮膚科を選んだのは、学生時代から授業の内容が好きだったからです。顕微鏡を見たり、手を動かして処置をしたりするのが性に合っていて、手術から美容まで、さまざまな領域にまたがって診療できる点にも魅力を感じました。治療の結果が見えやすい分、フィードバックは厳しい部分もありますが、良くなったときの患者さんの喜びをダイレクトに共有できるのが、皮膚科の醍醐味(だいごみ)だと思っています。
開業前のご経験で、現在の診療に生かされていることはありますか?
最初の研修先が長野県の諏訪中央病院だったのですが、そこでは研修医でありながら主治医として患者さんの人生を預かる姿勢を徹底的に教わりました。往診も多く経験させていただき、患者さんのご自宅での姿を拝見する機会がありましたので、診察室では生活の一部しか見えなくても、ご自宅の過ごし方に思いを馳せる想像力を身につけられたと感じています。その後、大学では薬疹という薬のアレルギーを専門に学びました。ニッチな領域ですが、見逃すと生死に関わる可能性もある分野です。だからこそ安全性に配慮して診療しようという意識や、万が一トラブルが起きても対処できるという自信につながっています。
今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

全スタッフと思いを一つにしながら、患者さんに良い治療をお届けしていきたいというのが一番の願いです。受診により患者さんのお悩みの解決につながり、人生が幸せだと感じていただけたなら、これほどうれしいことはありません。これからも日本と韓国をつなぎ、保険診療と自由診療をつなぐ、そんなハイブリッドな皮膚科をめざしてまいります。SNSにさまざまな情報があふれる現代ですが、その方に一番合った方法をお伝えできるよう努めていますので、頼りにしていただけたらうれしいです。パーソナルトレーニングに通うような感覚で、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはしみのケア/1万4300~3万9600円、しわのケア/1万4300円程度 ※症例により異なりますので、詳しくはクリニックへお問い合わせください

