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日野 有紀 院長の独自取材記事

日本橋茅場町ウィメンズクリニック

(中央区/茅場町駅)

最終更新日:2025/09/29

日野有紀院長 日本橋茅場町ウィメンズクリニック main

日本橋茅場町のオフィス街に、全世代の女性の健康を支える「日本橋茅場町ウィメンズクリニック」が開院した。院長は日本産科婦人科学会産婦人科専門医の日野有紀先生。朗らかな笑顔が印象的な先生だ。大学病院や総合病院、産婦人科クリニックなどで幅広い経験を積み、患者一人ひとりの話に丁寧に耳を傾けている。「早期に婦人科を受診して、自身の体を婦人科的な視点からも知ってほしい。それが将来の健康を左右します」と語る日野院長に、開院に至った思いや注力している分野、予防の観点から早期受診の重要性、これからのクリニックのビジョンについて話を聞いた。

(取材日2025年8月27日)

全年代の女性の健康を支える婦人科かかりつけ医に

この場所に開院した理由を教えてください。

日野有紀院長 日本橋茅場町ウィメンズクリニック1

開院先を検討するにあたり、もともと中央区になじみがあったことも理由の一つです。また日本橋茅場町はオフィス街というイメージが強いですが、実際に歩いてみると、女性の姿を多く見かけます。働き世代の女性の中には婦人科系疾患でお困りの方も多くいらっしゃるのではないかと思い、そういった方が気軽に立ち寄れるこの場所として、日本橋茅場町に開院することにしました。婦人科は入りづらいという方も多いと思うので、大通りから少し入ったビルの2階という立地も、安心して来院いただける環境だと思います。来院される方は30〜40代の働く世代の方が中心ですが、10代から50代まで幅広く、出勤前の朝の時間や仕事帰り、昼休みなどの時間を利用して受診される方が多くいらっしゃいます。近隣にお住まいの方にもご利用いただいています。

クリニックを開院しようという思いに至ったのはなぜですか?

大学病院や総合病院では、経営方針や役割がすでに決まっていることも多く一人の患者さんをトータル的に長く診ていくのは難しい部分があります。また、そうした病院は「病気が見つかって治療する場所」です。一方、婦人科は生理の始まりから思春期、妊娠、更年期、老年期まで、すべての年代の女性を診ていくことができます。病気に至るきっかけにはストレスなどの影響が数年かけて蓄積されて、症状に現れてくるケースも少なくありません。だからこそ、病気になる前の段階で、自身の体の状態を「見える化」し、将来の健康に備えることが重要だと感じています。女性のヘルスケアに取り組みたいという思いが、開院の原点となりました。

産婦人科の医師をめざしたきっかけを教えてください。

日野有紀院長 日本橋茅場町ウィメンズクリニック2

幼少期から医療が身近な環境にあり、自然と人と関わる仕事に関心を持つようになりました。医師として働く両親の姿を通して、人に喜ばれる仕事への憧れが芽生えたことが、医師を志すきっかけとなりました。医療の道を進む中で、体調の変化とストレスの関係性に興味を持ち、「なぜ不調が起こるのか」「どうすれば予防できるのか」といった視点から、女性の健康を支える産婦人科に魅力を感じました。産婦人科は一つの臓器に限るのではなく、幅広い知識や外科的手技も求められるため、まさに全人的に女性を支えられる分野だと思いました。

早期に自身の体を知ることが将来の健康を左右する

日野先生が診療で大切にしていることは何ですか?

日野有紀院長 日本橋茅場町ウィメンズクリニック3

来院されるということは、具合が悪かったり、不安があるからいらっしゃると思うんです。その思いを受け止めることを大切にしています。「いつ」、「どういうときに」、「どんなふうに」症状があるのかを丁寧に聞くことで、生活背景やストレスの影響が見えてくることも多いです。もちろんスピーディーに対応することも大事ですが、焦らず、患者さんと一緒に最善の答えを見つけていくことを心がけています。「ここなら安心して話せる、聞いてくれる」と思っていただけるように励んでまいります。

特に力を入れていきたい分野はどのようなところでしょうか?

全世代の女性に対応しますが、特に更年期以降の健康の意識を高めることに力を入れていきたいと思っています。更年期は女性ホルモンが急激に減少することでホットフラッシュや倦怠感などの症状が一気に現れてきます。不眠やめまい、肩こり、関節痛などの症状が出てきて受診したところ、ホルモン治療で改善が見込めるという診断が下りるケースも多くあります。また骨量の低下などが一気に現れてくる時期でもあるので一度受診されることをお勧めします。体が加齢に向かっていくので、将来の生活の質に直結します。ホルモン補充療法も含め、薬のメリット・デメリットをしっかり説明して、一人ひとりに合った方法を選んでもらえるようにしています。2回、3回とお話しする機会を重ねて、患者さん自身で必要だなと思えたときに治療を開始します。薬に抵抗がある方には漢方なども提案しています。女性の体が大きく変化する更年期を支えたいと思っています。

クリニックの内装やデザインに込めた思いを教えてください。

日野有紀院長 日本橋茅場町ウィメンズクリニック4

来院される患者さんの気持ちに寄り添えるような色合いにこだわりました。受付、待合室は鎮静効果があって、不安を落ち着かせられるように壁を薄い青緑にして、観葉植物も置きました。エックス線撮影室は清潔感のあるミントグリーンに。診察室は、来ていただいた方に前向きな気持ちで話してもらえるようにやわらかいピンク色を基調にして、明るく、安心できる空間にしています。

「我慢せず相談を」婦人科を身近な存在に

「女性内科」についても教えてください。

日野有紀院長 日本橋茅場町ウィメンズクリニック5

一般的に軽視されがちな冷えやむくみ、だるさといった症状は治療して改善を図ることで、体調が良くなることが期待できる場合があります。生理に伴う貧血や、月経周期に絡む不調も多いです。女性の体調はホルモンで変動しますし、周囲に気を使って我慢をすることでさらに不調が出ることもあります。心理的な要因や生活背景も関係していることもあります。こういったことに気づいていない方もいらっしゃいますので、女性であればかかりつけの婦人科を持つことは安心につながると思います。

年代別に日野先生からのメッセージをいただけますか。

30代は妊娠などで婦人科を受診する機会が増える世代です。生理不順や分泌物の量など変化があれば、見逃さずに一度婦人科を受診してもらいたいですね。生理痛もコントロールすることが望めますので、「月に一度我慢すればいい」と思わず一度ご相談ください。40代はホルモン低下が始まり、イライラやストレスがかかると、心身の不調が出やすくなります。このような症状も婦人科で診られますので、我慢せず相談してほしいです。30代、40代から健康に気を配ることは決して早すぎることではありません。当院では体を総合的に診察・検査し、現在の体の状態を知っていただき、その方に合ったアドバイスを行うヘルスケア診療に取り組んでいます。50代以降の方は骨量や血管などの変化が進む時期ですので、自覚症状がなくても予防のために定期的にチェックすることをお勧めします。早めにご自身の体の状態を知ることが、その後の健康につながっていきます。

今後のクリニックの展望を教えてください。

日野有紀院長 日本橋茅場町ウィメンズクリニック6

まずは患者さんが安心して受診できる場所として、来てくださる方一人ひとりに丁寧に向き合っていきたいと思っています。婦人科の一般診療に加えて、子宮がん検診や乳腺エコーによる検診も行い、セミオープンシステムの妊婦健診や特定健診も整えていきます。将来的には整形外科の先生と連携して関節評価をし、関節の痛みにもアプローチしていければと考えています。早期の診療や検診は、病気の予防や将来の健康維持につながるもの。だからこそ、気軽に相談できる“かかりつけの婦人科”として、女性の健康を支えていく存在でありたいと考えています。

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