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田部 勝也 院長の独自取材記事

ひびきの杜内科クリニック

(北九州市若松区/本城駅)

最終更新日:2025/10/06

田部勝也院長 ひびきの杜内科クリニック main

若松区の新しい住宅街の一角に、2025年8月1日に開業した「ひびきの杜内科クリニック」。温かみのある院内で迎えてくれるのは、田部勝也(たなべ・かつや)院長だ。大学病院などで20年以上糖尿病研究に従事し、現在も自治医科大学非常勤講師を務める田部院長は、臨床医でありながら科学者でもある「フィジシャン・サイエンティスト」として、分子レベルでの病態理解に基づいた精度の高い診療を実践。充実した検査機器と臨床検査技師の常駐により、その場で検査結果がわかる体制を整え、患者一人ひとりのペースに寄り添う診療を心がけている。真摯に言葉を尽くし、わかりやすく説明してくれる姿が印象的。糖尿病の専門家、そして日本内科学会総合内科専門医としての幅広い視点を併せ持つ田部院長に、診療にかける思いを聞いた。

(取材日2025年9月1日)

「フィジシャン・サイエンティスト」として地域へ

先生は糖尿病の病態解明に尽力されてきたと伺いました。これまでのご経歴を教えてください。

田部勝也院長 ひびきの杜内科クリニック1

大学卒業後、大学院を経て大学病院の一般内科・総合内科部門で研鑽を積んできました。その後アメリカのワシントン大学に4年ほど留学する機会があり、そこで糖尿病を深く学んで以降、基礎研究を中心に取り組んでまいりました。糖尿病の成因や病態、特にインスリンを作る細胞がどんどん減っていくメカニズムについて研究し、2025年2月には、先進の医学研究成果を発表するサイエンス誌に論文を発表しました。薬の開発にも国内で携わっており、現在も自治医科大学の講師を兼任して、糖尿病に関連する基礎研究の指導を続けています。

研究職から開業医へとかじを切ったのは何かきっかけがあったのでしょうか。

もともと大学病院で勤務していた頃から「自分が携わった患者さんを生涯診ていきたい」という思いがあり、いつ開業しようかとずっと時機を見定めていました。開業するからには、これまで研究職に携わってきたキャリアが生かせるような、高いレベルの医療を届けたいとも思っていましたね。開業地は、妻の実家が近いこの若松区を第一候補として、数年前からこのひびきの地区での開業を検討していました。このエリアは若いファミリー層はじめご高齢の方まで多様な年齢層の方が在住していますが、私と同じ働き世代の方も多いんです。この世代はどうしても無理をしがちで体を壊しやすく、病気の発症リスクも高くなるので、糖尿病を専門に研究で得た知見を還元し、貢献できると考えました。

これまでのご経験を踏まえ、どのような診療をめざしていいらっしゃいますか?

田部勝也院長 ひびきの杜内科クリニック2

これまでの糖尿病の研究を通じて得た専門的知見を地域に住む皆さんに還元し、地域の方の良き相談相手になりたいと思っています。患者さんに近い場所で、患者さんの立場に立った診療をしていきたいです。米国留学中に学んだ言葉に「フィジシャン・サイエンティスト」というものがあります。臨床医であり科学者でもあるという、両方の資質を持つ医師のこと。私がめざすのはまさしくそこで、臨床と科学の両方の視点と実績を兼ね備えているのが私の強みだと考えています。分子レベルで病態をイメージしながら診療することで、ガイドラインの画一的な運用ではなく、より幅広い視点から患者さんを診ることができます。充実した検査体制を生かしながら、精度の高い診断から治療まで、クリニックレベルでも実現していきたいと思っています。

糖尿病診療に注力。幅広い疾患をワンストップで

総合内科専門医の資格をお持ちだと伺いました。

田部勝也院長 ひびきの杜内科クリニック3

疾患を選ばず診ることができるのが総合内科専門医の強みです。糖尿病はいろんな合併症が起こる病気ですので、幅広く患者さんを診るための資格と考えています。例えば糖尿病があると喘息になるリスクが2倍程度高まり、逆に喘息も糖尿病の発症や重症化リスクを高めるという、双方向の関連性があります。高血圧と糖尿病の関係も同様であり他領域の疾患との関わりが非常に重要です。一人の患者さんに複数の病気がある時に同時にマネジメントし、ワンストップで診療できるよう心がけています。糖尿病だけでなく、発熱や風邪など一般的な内科疾患も含めて、地域のかかりつけ医として幅広く対応していきたいですね。

検査機器にもこだわったそうですね。

生活習慣病関連の検査機器を充実させました。血管年齢や呼気一酸化窒素の測定器、体組成計など、大学病院と同等の機器をそろえています。臨床検査技師が常駐していることで、検査結果をすぐにお伝えできるのも当院の特徴です。検査体制にこだわったのは、未病、つまり症状が出る前の段階で病気を見つけることで、予防につなげていきたいという思いから。例えば、糖尿病がハイリスクな状態であれば、その他の未病の状況も見つけてあげて、命に関わるような大病にならないようにしていくことが重要だと考えています。これから導入予定のホルター心電図や睡眠時無呼吸症候群の検査機器も含めて、予防医療にも力を入れていきます。

予防医療にそこまでこだわっていらっしゃるのは、何か理由があるのでしょうか。

田部勝也院長 ひびきの杜内科クリニック4

私は医師として、患者さんには「健康寿命を全うしてほしい」という強い思いを持っています。糖尿病がある人も、糖尿病がない人と同じように健康な生活を送っていただきたい、自分らしく人生を楽しみ、寿命を全うしていただきたいのです。現在、日本人の平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.13歳ですが、健康寿命との間には約10年の差があるといわれています。その10年をどうやって短くしていくか。私は患者さんに納得して治療に取り組んでいただくことが何より大切だと考えています。そこで、糖尿病という病気を正しく理解していただけるよう、新しい知見に基づいたわかりやすい説明を心がけています。また、健康寿命を全うするには早期発見と早期治療が重要ですから、前段の検査機器の充実にもこだわっています。丁寧に患者さんとの信頼関係を積み上げながら、長いお付き合いをしていけたらと思います。

患者のペースに寄り添う地域のかかりつけ医

患者さんと信頼関係を築く上で大切にされていることはありますか?

田部勝也院長 ひびきの杜内科クリニック5

患者さんに気楽に足を運んでいただけるよう、患者さんのニーズに合わせて情報を提供していくことを心がけています。例えば糖尿病の患者さんにおいては、初めて糖尿病を発症した方もいれば、過去に治療を中断して悪くなって来られる方もいて、人それぞれなんです。まず患者さんがどうお考えになっているか、何を求めていらっしゃるのかをお伺いして、それに合わせて治療を行っていきます。治療に向けての行動変容を引き出す方法は画一的ではなく、その方の特性を見つけてアプローチしていきます。中断された方には、来てくれている以上は治療する気があるだろうというところからスタートして、なぜ中断したのかを理解しながら歩調を合わせていくよう心がけています。信頼関係を結びながら、長い目で診療を進めていくことを重要視しています。

今後の展望について教えてください。

特に糖尿病や高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病の診療において、ワンランク上の精度の高い診断と治療をめざしています。例えば高血圧の10〜20%は内分泌性の高血圧が潜んでいるといわれていますが、当院ではその症状の原因まで精査する診断のストラテジー(戦略)を組んでいます。そして糖尿病であれば、ただ単に血糖値をコントロールするだけではなく、動脈硬化が進むスピードの個人差をきちんと評価して、それに合わせた処方をしていく。いかに心臓とか脳血管疾患といった動脈硬化性疾患を防いでいけるかに注力します。患者さん一人ひとりに合ったテーラーメイドの治療を提供していきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

田部勝也院長 ひびきの杜内科クリニック6

私の診療の基盤は、地域の皆さんとの信頼関係です。どんな症状であろうと、お困りのことがあればまずお話を伺って対応させていただきますし、特に糖尿病などの生活習慣病においては、患者さんとの対話から診療を始めていければと思います。当院ではさまざまな検査をすぐに受けることもできます。もちろん一般的な風邪や発熱の方も、専門の隔離部屋も用意していますので対応可能です。若い世代が多いこの地域の事情を考慮して、土曜日も午後4時まで診療しています。当院を地域医療の総合窓口として、気軽に利用していただければと思います。

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