伴 友弥 院長の独自取材記事
ILC国際腰痛クリニック名古屋院
(名古屋市中村区/名古屋駅)
最終更新日:2025/10/29
名古屋駅から徒歩3分、東京・大阪に続く3院目として2025年8月に開院したのが「ILC国際腰痛クリニック名古屋院」。伴友弥院長は、消化器外科で勤務医をしていた頃、腰痛に苦しむ患者を前に「自分にも何かできることがあるのでは?」と自問自答し続けた経験から、整形外科への転科を決意。その後、夢に出るほど勉強に没頭したという。現在は、同院の院長として、傾聴と共感を大切にする「親しみやすいドクター」をめざしている。「まだ手術は早いと言われてきた方々にも、新しいアプローチで希望を届けたい」と語る伴院長に、腰痛治療への熱い思いと診療にかける覚悟について聞いた。
(取材日2025年10月14日)
腰痛患者のために転科して実現した理想の診療
まずは開院された経緯について教えてください。

当院は、東京院、大阪院に続く3院目として開院しました。腰痛患者さんが来ていただくことを考えて、駅からなるべく近いアクセスのいい場所が良かったので、名古屋駅からほど近いこの場所に開院できたことをありがたく思っています。これまでの東京院での経験を踏まえ、声が筒抜けにならないようプライバシーに配慮して、診察室は完全個室に。それから、腰痛があっても座りやすいように上質な椅子も選びました。白とグレーを基調とした落ち着いた内装にもこだわりました。治療後に休んでいただく回復室も用意しています。ホテルの一室のようなやわらかい明るさの照明で、患者さんがゆっくり休めるように工夫しているんです。
先生が医師を志した経緯を教えてください。
実家の近くに大きな病院があり、そこで父親が事務として働いていたこともあり、幼い頃から病院に出入りしていました。小学生の時に髄膜炎と虫垂炎で手術・入院を経験し、自分は何をしてもらったんだろうと、枠の向こう側を見てみたいと思ったんです。また、有名な医療漫画の主人公にも憧れましたし、船医にも魅力を感じました。威厳があるわけではないけれど人間的に素晴らしく、親しみやすいドクター像に憧れたんです。消化器外科を選んだのは、幅広く対応する科で常に勉強が必要な分野だったから。その習慣が今の腰痛治療にも生きていますね。
消化器外科から整形外科への転科は大きな決断だったのでは?

病院勤務時代、消化器外科には腰痛で悩む患者さんが多く入院してきました。ただ、整形外科の先生に相談しても「まだ手術は早いね」と言われることが多く、消化器疾患での入院が終わったとしても「腰は痛いまま」という患者さんを何もできずに見送ることしかできませんでした。何もできずに見ているだけの立場がとても歯がゆかったんです。また、ロボット支援下手術の世代間格差もありました。ちょうど僕たちの世代だけがロボット支援手術の狭間で経験せずに来てしまったんです。そんな時に腰痛の新しい治療法を知り、整形外科への転科を決意しました。最初の1ヵ月は夢に出てくるほど勉強しましたが、腰痛を良くしてあげたいという思いが支えになりました。
手術と保存的治療の間にある選択肢
MRIなど施設面でのこだわりはありますか?

当院はMRIを設置しているので、初めて来られる患者さんでも、すぐにMRIとエックス線を撮影できます。それらの所見を踏まえた上で診察が始められるので、診断から治療までの流れが非常にスムーズになっています。来院してすぐに検査、診察、治療まで一貫して行えるので、患者さんの負担も少ないと思います。また、当院は完全予約制で、患者さん一人に45分という長い診察時間を確保しています。その後看護師との相談も30分ほど時間をかけています。リハビリテーション施設も院内にあるので、将来的には外来でリハビリテーションができるように準備を進めています。バリアフリー設計で段差もないので、足元が不安な方も安心ですよ。
どのような症状の患者さんが多く来院されますか?
すべり症、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアの方が多いですが、他の病院で診断がつかなくて悩んでいる方も多くいらっしゃいますね。なんで痛いのかわからないというのはつらいものです。年齢層は60代から80代が中心ですが、20代前半から90代、100歳手前の方まで幅広く来院されています。名古屋駅から近いため、東海3県だけでなく、長野県や北陸地方の日本海側から来られます。それから、東京院や大阪院で予約が取れなかった方、さらに海外からの患者さんも当院にいらっしゃいます。腰痛、足のしびれ、お尻の痛み、腰が安定しないグラグラ感など、症状は本当に千差万別。寿命が延びたけれど健康寿命が追いついていない、筋力が衰えたタイミングで症状が出てきている方が多いように感じます。
今後、リハビリテーションにも注力されるそうですね。

ええ。患者さんの状態に合わせて、ストレッチや体操などを織り交ぜた個別メニューを組んでリハビリを行います。現在は、東京・大阪・奈良の系列院でリハビリを受けていただく形を取っていますが、名古屋院でもリハビリルームの準備を進めており、完成次第、ご利用いただける予定です。また、最近ではメンタル面が腰痛に大きな影響を与えることがわかってきましたので、腰痛の改善へ向けたメンタルのケアにも力を入れていきたいです。具体的には、患者さんがリラックスできるよう、ヘッドマッサージやフットマッサージなどをリハビリと併せて提供することも視野に入れています。一方で、リハビリに通わなくてもよくなるための知識と体づくりを身に着けていただくことも重要です。日常生活をどう過ごせばいいかについて時間をかけて指導するなど、治療だけでなく、その後のフォローまでトータルでサポートしていきたいですね。
傾聴と共感を大切に一人ひとりと向き合う
診療で大切にされていることは何ですか?

「腰痛」と一くくりにするのではなく、一人ひとりの症状に合わせた治療を行うことです。何の症状で悩んでいるか、そしてどれくらいお力になれる可能性があるか。具体的に話して納得していただくことを心がけています。医学的知識というよりも、傾聴と共感を大切にしています。患者さんと趣味の話で盛り上がり、そういった話から打ち解けられたりするとうれしいですね。あとは、腰痛はコントロールしていくものなので、治療だけに頼るのではなく、日々の生活習慣や癖をコントロールすることも重要ということも伝えています。ご自身の頑張りがとても大事になってくるんです。治療と生活改善の両輪で良くしていけるよう心がけています。
画像相談にも対応されているそうですね。
はい、遠方の方でも事前に相談できるよう、画像相談にも対応しています。MRIの画像を郵送していただければ、どこに所見があるか、どういった治療が提案できるか、ある程度お返事できます。ただし腰痛は所見と実際の症状が一致しないこともあります。最終的には診察を踏まえての判断になりますが、来院前にお力になれる可能性があるかどうかをお伝えできます。保存的治療であまり改善を感じられていない方、今受けている治療に疑問を感じている方はぜひご相談いただきたいですね。もっとたくさんの人に当院のことを知ってもらえればと思っています。
腰痛で悩む読者へメッセージをお願いします。

自分の生活に支障があるなと思った時が受診のタイミングです。どのタイミングでも、早すぎることはありません。これまでに、困っているのにやれることがないという歯がゆい状況にいた経験があるからこそ、当院では早い段階からアプローチすることでやれること、選択肢を増やしていけるようにと取り組んでいます。MRIを活用し、細かな所見を一つ一つ丁寧に説明させていただき、症状との関係を明確にしていきます。治療を受ける受けないは別にして、当院がお力になれることがあると思うので、まずは悩む前に相談していただきたいですね。

