脇田 悠仁 院長、脇田 真紀 副院長の独自取材記事
ヒカリ歯科・矯正歯科
(松山市/西衣山駅)
最終更新日:2025/08/27

2025年7月7日に開業した「ヒカリ歯科・矯正歯科」は、脇田悠仁(ゆに)院長と脇田真紀副院長による夫婦二人三脚の診療体制が特徴だ。「ヒカリある未来へ、ヒカリある人生を」の理念のもと、赤ちゃんから高齢者まで、幅広い世代が通える歯科医院をめざしている。成人歯科担当の悠仁院長は、大阪で多数の臨床経験を積んできた矯正歯科のスペシャリスト。小児歯科担当の真紀副院長は、他院では治療が難しかった子どもや障害のある子どもの診療にも対応する。それぞれに専門性を持つ2人に、歯科医療にかける熱い思いをたっぷりと聞いた。
(取材日2025年7月30日)
成人歯科・小児歯科が連携し、生涯にわたるサポートを
まずは、「ヒカリ歯科・矯正歯科」という名前に込めた思いをお聞かせください。

【悠仁院長】人生は光だと、スタッフにも常に伝えているんです。せっかく一度きりの人生なんだから光輝く人生にしよう、明るく楽しく生きていこうという思いを込めました。クリニックのロゴも光のイメージで、太陽と月をモチーフに歯を組み合わせたデザインにしています。実は2人の子どもの名前に「陽」と「月」の字が入っていまして、それで太陽と月にしたというのもあります。
松山市での開業を決めたのはなぜですか?
【悠仁院長】真紀副院長が松山市出身なんです。私は三重県伊勢市出身ですが、2人とも大阪の歯科医院で10年ほど修業していて、彼女の実家を訪れた時に、今まで住んだ中で一番過ごしやすいと感じて。気候が穏やかで、食事もおいしい。そして何より住んでいる人が穏やかなんですよね。松山に来てからスタッフや患者さん、関わってくれる業者の方も、皆さん本当に優しくて。ベビーカーで買い物に行った時にも、おじいちゃんおばあちゃんが気さくに声をかけてくれる温かさがあります。
院内のこだわりを教えてください。

【悠仁院長】一般歯科と小児歯科の診療室をゾーニングし、親子で一緒に通えるけれど、それぞれが程良い距離感で快適に過ごせる空間をつくりたいと考えました。私が担当する成人歯科は、ゆとりを持たせた個室の診察室を設けています。天井付近に高窓を設け、診療ユニットに座った目線から空を望み、リラックスして過ごしていただけるようにしました。小児歯科は、高いレベルで研鑽を積んできた真紀副院長が全力を出せる環境づくりを最優先に考えています。
小児歯科エリアのこだわりもぜひ教えてください。
【真紀副院長】小児歯科エリアは、とにかく歯科医院に対する恐怖や治療への障壁をなくせるように工夫しました。あえて診察ユニットを区切らずワンフロアにしているのですが、それは子ども同士で刺激し合い、治療を頑張ってもらえたらという思いからです。泣かずに口を開けている同じ歳くらいの子が隣にいたら、「自分にもできる!」って勇気をもらえるはず。子どもの場合、そもそも診療ユニットに上がること自体が高い壁です。たとえユニットに座れたとしても、リクライニングがちょっと傾くだけでも怖くて泣いてしまう子もいます。なので、ユニットはベッドタイプで最初から寝転がれるようにして、天井にモニターをつけてアニメなどを観ながら診察を受けられるようにしています。
患者も家族も笑顔になれる、心の通った診療を
力を入れている治療について教えてください。

【悠仁院長】矯正歯科が一番得意で好きな分野です。審美面はもちろんですが、何より虫歯や歯周病になりにくい口腔環境を整えていくことが矯正の醍醐味だと考えています。歯並びが悪いと、歯磨きが行き届かなかったり、口が開いてしまうために口腔内が乾燥したりと、虫歯や歯周病のリスクも高まります。矯正はその根本的な原因の解決をめざせます。きれいな歯並びであれば歯磨きも楽になりますし、自然と笑顔になり、普段のお口のケアへのモチベーションも高くなります。当院は「ヒカリある未来へ、ヒカリある人生を」という理念を掲げていますが、矯正治療は、まさにそんな未来に近づける診療だと思います。
真紀先生はいかがでしょうか?
【真紀副院長】子どもは、ただ優しくあやしたら治療できるというものではありません。歯科技術はもちろんですが、一人ひとりの性格や発達段階、特性に応じた対応が必要で、それは1〜2年では到底身につかない技術です。私は小児歯科を専門としている大阪の歯科クリニックで10年経験を積み、小児歯科領域で豊富な実績を持つ師匠から、小児歯科ならではのトレーニング方法や障害のあるお子さんへの治療方法を学んできました。子どもは年齢に応じて集中できる時間に限りがあるので、それを超えてしまわないように、ちょっと起き上がってうがいをするだけでも集中力は切れてしまうので、途中でうがいの必要がないくらいスピーディーに、と。ですが、ただ速いだけではなく丁寧に、誰が見てもきれいだねと思える治療をご提供できるよう努めています。
診療で心がけていることを教えてください。

【悠仁院長】どんなに完璧な治療でも、患者さんが満足していなければ意味がないと思うのです。ですから、私の中でベストだと思う治療でも、決してそれを押しつけることはしません。一番大切なのは、患者さんとの対話。お悩みや困っていることをしっかりと受け止め、患者さんの意思を尊重し、それぞれの価値観やライフプランに寄り添った治療計画を一緒に考えています。
【真紀副院長】私が心がけているのは、自分の子どもにしてあげたい治療をすることです。今、うちの子は7歳と2歳。まだ虫歯はありませんが、もし大きな虫歯ができて、痛くて夜も眠れないとなったら。子どももつらいでしょうし、親としても本当に大変だと思うんです。診察ユニットに上がるのも難しい子だと、「乳歯だからまだ大丈夫」と治療に積極的でない歯科医師もいますが、私はそこで絶対に諦めません。とにかく早く治療してあげたいという気持ちで臨んでいます。
「歯医者さんって楽しい」と思ってもらえるように
歯科医師を志したきっかけを教えてください。

【悠仁院長】子どもの頃に通っていた歯科医院で見た歯科医師の仕事がものすごく楽しそうで、「こんなに楽しくて、輝ける仕事があるんだ」と思ったのがきっかけです。実際になってみたら、想像以上に楽しくて。患者さんとのやりとり、スタッフとのコミュニケーション、同じ歯科医師とのつながり……、すべてが楽しくて仕方ありません。歯科医師という仕事は人生のすべてといえるほどの天職だと思っています。できるだけ私が救える患者さんを増やしたい、「ここではできません」ということを少しでも減らしたい。だからこそ研鑽を積み続けたいと考えています。
【真紀副院長】大学進学の際に歯学部を選びましたが、実は歯科医師になりたいというわけではなかったんです。もともと子どもの発達行動などに関心があったので、大学卒業後に小児歯科で学ばせてもらったのですが、それがすごく楽しくて。そこで小児歯科の分野を深めたいと思いました。
やりがいを感じるのはどんな時ですか?
【真紀副院長】他院で治療を断られてしまった子や、怖くて診察ユニットに上がることもできなかった子が、ちゃんと寝て、口を開けられたのを見て涙する親御さんもたくさんいらっしゃいます。小児歯科は子ども・保護者・歯科医師の信頼関係が大事です。難しさもありますが、親子で笑顔になってくれたら、歯科医師になって良かったと心から思えますね。
【悠仁院長】勝手ながら、歯科の仕事の楽しさを伝えたいという使命感があります。通ってくれている子どもたちが、いつか歯科医師になりたい、歯科衛生士になりたいと思ってくれたら、私が歯科医師をやっている意味があるのかなと思いますね。クリニックとしては、真紀副院長が診ていた子どもたちを、いつか中学生になったら私が診るようになり、やがてその子が松山で結婚して、子どもを連れてまた来院してくださる……というような、世代を超えて愛される歯科医院をめざしています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

【悠仁院長】「ヒカリある未来」「ヒカリある人生」へのサポートができる場所になりたいと考えて当院をつくりました。お口の健康を末永く維持できるように、美容院に行く時のようなワクワク感で来ていただけたらうれしいです。
【真紀副院長】子どもは、歯の生え始めた0歳、それこそ虫歯もなく、困っていることがない時から歯科につながり、成長をともに見守っていくことが大切です。当院は世代を超えて一緒に通うことができますので、ぜひ親子でお越しいただけたらと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/45万円~、成人矯正/75万円~、セラミックインレー/4万8000円~、セラミッククラウン/9万8000円~、インプラント治療/42万8000円〜