大木 有佑 院長の独自取材記事
土支田おおき整形外科
(練馬区/光が丘駅)
最終更新日:2025/08/27

練馬区土支田の住宅街に2025年7月に開業した「土支田おおき整形外科」。大木有佑院長は慶應義塾大学整形外科の医局で約10年間経験を積んだ後、「外来で患者さんのお話をじっくり聞き、一人ひとりのお悩みに応えたい」との思いから開業を決意したという。同院の最大の特徴は、「真に患者のためになる運動器リハビリテーション」を追求していること。理学療法士による運動器リハビリを導入し、長期的な機能改善をめざしている。「目の前の患者さんのために、こつこつと診療を積み重ねていきたい」と語る実直な人柄が魅力的な大木院長に、開業の経緯や地域医療にかける思いなどについて話を聞いた。
(取材日2025年8月5日)
外来で患者と向き合う道を選び、開業へ
開業までの経緯を教えてください。

初期研修を終えた後、慶應義塾大学の整形外科医局に入り約10年間勤務しました。親が歯科医師だったということもあり、開業については頭の隅にありましたが、まずは大学病院でいろいろな手術を経験させてもらおうと考えていました。ただ、勤務医として医療に携わる中で、次第に手術よりも「外来で患者さんのお悩みをじっくりとお聞きするほうが自分には向いているのではないか」と感じるようになりました。また、診療を行う中で「自分のスタイルで診療したい」という思いが強くなり、開業を決意しました。まだ開業して間もないのですが、予約制にすることで一人ひとりの患者さんとじっくり向き合える環境がつくれたのではないかと思っています。
この場所に開業したのはなぜですか?
周囲に整形外科クリニックが少なかったことが一番大きいですね。私自身も練馬区民ですので、少しでも地域医療に貢献したいと考えこの場所に決めました。実際に、「近くにクリニックができて助かった」という声もお聞きしますよ。近隣には高齢者施設もありますので、転倒などで受診される方も多くいらっしゃいます。この地域は落ち着いた住宅街が続いていて、緑の多い公園や神社もあり、のんびりとした雰囲気が気に入っています。
先生が整形外科を専門に選ばれた理由も教えてください。

研修医時代に骨折の手術を見たのがきっかけですね。患者さんが再び元気に歩けるようになる。そんな目標に向かってサポートしていけるからこそ達成感も大きく、非常にやりがいを感じられる分野だと思いました。医局では3、4年ほど膝関節を主に診療していましたが、膝の専門家をめざすというよりも、むしろオールラウンダーとして幅広い整形外科疾患に対応できるよう研鑽を積んできました。というのも、開業を見据えた場合、特定の部位に特化するよりも地域の患者さんのさまざまな悩みに応えられる医師であるべきでは、と考えたからです。実際に今では、お子さんからご高齢の方まで、ケガや膝の痛み、腰痛など幅広い症状を抱える患者さんが来院されています。
理学療法士と連携し、理想の運動器リハビリを追求
どのような疾患や症状に対応されていますか?

基本的には幅広い整形外科疾患に対応することが可能です。来院される患者さんは、ケガをされた方、膝が痛い方、腰が痛い方などさまざまですので、部位や症状に応じて適切な診断・治療を心がけています。また、骨粗しょう症の診断にも力を入れており、主にスクリーニングを目的とした手首に対する検査だけでなく、より詳細な結果が得られるよう腰椎と大腿骨の骨密度を同時に測定する検査機器も導入するなど、精密な診断にこだわってきました。またエコーガイド下の筋膜リリースなど、手術以外の保存療法の幅を広げる取り組みも始めています。
最も力を入れている診療について教えてください。
開業時から決めていたのは「真に患者さんのためになる運動器リハビリテーションを追求しよう」ということです。例えば、温める、電気刺激を与える、けん引するなど機械を用いた物理療法ももちろん大切ですが、瞬間的に効果が見込めたとしても長期的な改善にはつながりにくいのではないでしょうか。そこで、当院では理学療法士による運動器リハビリを導入し、専門的な指導によって患者さんの長期的な機能改善をめざす体制を取りました。運動器リハビリには施設基準がありますので、その基準を満たした環境も整え、20分の予約枠で一人ひとりに合わせたリハビリプログラムを提供しています。まだリハビリの適応患者さんはまだ多くありませんが、需要が増え、予約枠が埋まってくるようになれば、理学療法士も増員する予定です。
診療において心がけていることは何ですか?

しっかりと患者さんのお話を伺って、患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療を提案することです。また、以前は手術を行うことが多かったので、治療した結果が目に見えてわかることも多かったのですが、今はリハビリなど長期的な視点で診療をすることが増えたので、医師としてやるべきことや当たり前の診療を日々積み重ねていくことが大事だと考えています。
患者のために一歩一歩。地域医療の一翼を担う存在へ
スタッフさんとはどのように連携されていますか?

例えば、理学療法士に対しては、患者さんが悩んでおられる疾患やその状況、リハビリのメニューなどをしっかりと具体的に伝えるようにしています。その上で、理学療法士の考えも尊重し、ある程度裁量に任せるようにしています。当院のスタッフは皆、真面目にやってくれており、院内のコミュニケーションも活発なので、チームで患者さんをサポートする体制ができているのではないでしょうか。
今後の展望についても聞かせてください。
決して大きな夢ではないかもしれませんが、目の前の患者さんのために一歩一歩、こつこつと診療を積み重ねていこうと考えています。今は、一人ひとりの患者さんと向き合う診療を大切にしていますが、10年後には人の往来も増え、地域における当院の役割も変わってくるかもしれません。それまでに、幅広いニーズにしっかりと対応できる体制を整えなければと考えています。とはいえ、ただただ多くの患者さんを診るのではなく、診療の質にもこだわり続けたいですね。地域の高齢化も進んでいるので、骨粗しょう症の早期発見・治療にも一層力を入れていく予定です。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

どんな痛みでも、まずは気軽にご相談いただければと思います。当院は予約制なので待ち時間も少なく、余裕を持って受診していただけるはずです。また、これまでも治療を受けていたけれど思うように改善しなかったという方がいらっしゃれば、セカンドオピニオンにも対応いたします。長期的な改善をめざしたいという方には、理学療法士による専門的なリハビリもご案内することが可能ですので、ぜひご来院ください。今後も地域の皆さんの健康を支える身近なクリニックとして、一歩一歩前進してまいります。