古澤 俊哉 院長の独自取材記事
北千住デンタルクリニック
(足立区/北千住駅)
最終更新日:2025/09/04

温かみと清潔感のある雰囲気が特徴の「北千住デンタルクリニック」は、患者の痛みや恐怖に優しく寄り添い、気軽に通える歯科医院づくりに注力する。従来の歯科医院のイメージを払拭できるよう、古澤俊哉院長は診療空間や接遇など至るところに工夫を凝らす。同院がめざすのは、美しく健康な口元を保つために定期的に通う場所。そのために日々どんな思いで診療しているのかを、院内のこだわりやクリーニング、ホワイトニングの内容、スタッフの強みなどとともに聞いた。
(取材日2025年7月31日)
エステ感覚でゆったり過ごせる歯科医院をめざして
まずは、診療内容や患者層について教えてください。

当院では「美」に重きを置いた、予防中心の歯科診療をご提供しています。患者さんは、より健康でいたいという女性の方が多くいらっしゃいます。特に力を入れているのはホワイトニングです。茶渋などが原因で歯に着色汚れがついている場合は、ホワイトニングの前にクリーニングを実施し、バイオフィルムと着色汚れを清掃するケースもありますね。バイオフィルムとは、細菌が作り出したタンパク質の粘性を帯びた被膜のこと。ホワイトニングの薬剤を浸透させる際に妨げとなりますので、細かな顆粒をジェット水流で歯に吹きつけ、それらの除去を図ってから施術を開始しています。また、お口の中に問題がなくても3ヵ月ごとの定期的なメンテナンスを呼びかけ、治療とは違う形で患者さんの歯の美と健康をお守りしたいと考えています。
落ち着いた雰囲気の院内もすてきですね。
院内は白を基調とし、ドアや床などに木のぬくもりを残しつつスタイリッシュな雰囲気に仕上げました。診療台の椅子も快適な座り心地を追求し、施術中の疲れを軽減するクッション性の高いものにしたのがこだわりです。ライトも細かく調光できるのが特徴で、クリーニング・ホワイトニング・お口の中のマッサージなど施術内容に合わせて照明の色・強さを使い分けています。エステサロンのような空間を意識しましたので、ゆったりと過ごしていただけるでしょう。診療も音が出たり振動を感じたりするような激しいものではなくクリーニングを前提としており、施術中に眠れるような歯科医療をご提供するイメージで日々診療に取り組んでいます。専門的にトレーニングを受けた歯科医師・歯科衛生士が、患者さんの悩みに寄り添ったケアを提供しています。
クリーニングやホワイトニングに注力しているのはなぜですか?

お口の中を清潔に保ち、さらに白い歯をめざすことで患者さんの笑顔を増やしたいと考えているためです。患者さんの中には治療はもちろん、一般的な予防歯科で行われる歯磨き指導にも積極的になれない方もいらっしゃると思います。その点、定期的にクリーニングを受け、歯磨きでは落とせないバイオフィルムをケアしている方は、毎日のセルフケアも楽ちんです。そしてクリーニングの際、一緒にホワイトニングもしてもっと白い歯をめざせれば、患者さんの喜びも大きくなるでしょう。当院で扱っているホワイトニングの薬剤と照射機器は、どちらも安全性重視で選定したものです。患者さんがご自身の歯で一生笑って過ごせるよう、安全性に配慮しながら痛くない、怖くない施術を心がけていますので、安心してお越しいただきたいですね。
魅力的な口元は、性格や人生までも変えていく
ホワイトニングのメリットは何だとお考えですか?

患者さんのお体を大きく傷つけずに、人生に良い影響をもたらせる点だと考えています。仕事・プライベートを問わずにイメージアップを図れる身近な手段ともいえるでしょう。健康にも見た目の向上にもつながる施術を気軽に受けられますので、メリットは多いと思います。口元がきれいだと笑顔が一層輝くだけでなく、性格まで変わることも考えられます。自信が行動を起こしやすい状態をつくり、人生が良い方向に進んでいく。そのきっかけとなるのが当院の診療だと信じています。またホワイトニング後、入っていた銀歯が気になる場合はセラミックへの交換も可能です。セラミックは金属に比べて表面に細菌がつきにくく、機能性・審美性の両方を意識した治療をご希望の方にお勧めです。さらにマウスピース型装置を用いた矯正にも対応していますので、歯並びも気になるという方は気軽にご相談ください。
過去のご経歴や院長就任の経緯を教えてください。
日本大学歯学部を卒業後、歯科医院で幅広く研鑽しながら自身のやりたい診療を模索してきました。30歳くらいで一度開業した経験もあるのですが、家庭の事情により閉院し、以降は勤務医として働きながら自分と考え方が似ている先生を求めていました。そんな時にご縁があったのが当院の理事長だったんです。お茶の水の本院に初めて足を踏み入れた時、きれいに整列して出迎えてくれたスタッフの笑顔がみんなすてきで。きちんと教育されていることが一目でわかり、格を感じたのを覚えています。そして理事長とも仕事の話がとんとん拍子で進み、海が好きという共通点もあって当院の院長に就任することを決めました。
古澤先生が得意な治療は何でしょうか?

全顎治療を得意としています。この分野では、型採りをしたり歯を並べて噛み合わせを整えたりする技術が高くないと良い治療はできません。噛み合わせの調整・治療は数多く経験しておりますので、当院でも症例に応じて噛み合わせを意識した診療を実施し、歯を長持ちさせることで将来の予防につなげたいと考えています。白くてきれいな詰め物やかぶせ物を入れ、歯の高さを合わせるだけでは不十分で、顎関節の動きまで含めてトータルで考えるのが大切ですね。とはいえ、常に技術でアプローチするのが正解とも限りません。例えば、顎関節症で口が開かないといった症状がある場合、実はストレスが原因ということもあるのです。ほかにも似たようなケースは考えられますので、患者さんのお話はしっかり聞くべきだと思っています。
患者の「実は」を引き出し、本人が望む診療を提供する
患者さんとのコミュニケーションを大切にされているんですね。

セラミックの白い歯を入れたものの、ご本人は内心「色味に違和感がある」「形や大きさが気に入らない」と思っており、当院でのご相談を希望された方が過去にいらっしゃいました。そうしたトラブルの原因の大半は、患者さんと歯科医師のコミュニケーション不足だと考えています。また、歯の形をデザインできることや、口元が美しく見える基準の一つであるスマイルラインなど、ご本人が知るべき情報を知らないまま治療に臨むのも問題です。当院では患者さんの不安を事前に取り除けるよう、丁寧かつわかりやすいご説明を行っています。こちらからは治療をご提案せず、患者さんの意志を尊重するのも私が大切にしているスタンスです。会話の際はヒアリングの姿勢を貫き、患者さんの「実は」を引き出しながら関係を構築しています。
スタッフさんたちの特徴についても教えてください。
歯科衛生士はベテラン・中堅・新人のスタッフがおり、それぞれ異なる強みと課題を持ちながら一生懸命頑張っています。新人は吸収力が高い一方で患者さんと接する機会がまだ少なく、ベテランはその逆といった感じで三者三様ですので、お互いに助け合っているようです。また勉強やトレーニングにも励んでおり、当院が求めるレベルの業務を行えているかを確認するため、当院が定めた判定試験も受けてもらっています。例えばジェット水流を使ったクリーニングは、慣れていないと粉が飛び散ってしまいます。しかし角度に気をつけるなどのポイントを押さえれば、歯科衛生士が粉だらけになることはありません。患者さんに「受けたいけれど怖い、つらそう」と思わせないよう技術指導に力を入れ、安心して受けたいと言っていただける診療環境づくりに努めています。
最後に、地域へのメッセージをお願いします。

まずはこの地域で「口の中のことで困ったらここに行こう」と思っていただける歯科医院をめざします。一人でも多くの患者さんを笑顔にできたら良いですね。定期的なクリーニングで虫歯や歯周病の重症化抑制を図るのはもちろん、ご本人がより良い状態を望むのであればその願いをかなえたい。そして、どうしても治療が必要になった場合は別途適切に対応してまいります。また当院では、抗生物質の服用によって歯が変色するテトラサイクリンのホワイトニングも実施しています。通常の施術では満足のいく結果が出にくいのが特徴ですが、多少時間はかかってしまうものの、少なくともお悩みを軽くすることはめざせますので、こちらもぜひご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはホワイトニング/1万9900円~(回数・コースによる)、クリーニング/9900円~、マウスピース型装置を用いた矯正/30万8000円~、セラミッククラウン/15万円~、初診料/5500円~、再診料/3300円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。