小糸 雄大 院長、小糸 ひとみ 副院長の独自取材記事
こいとクリニック
(新座市/清瀬駅)
最終更新日:2025/08/28

「こいとクリニック」の小糸雄大院長と小糸ひとみ副院長は、内科、総合内科、消化器内科、救命救急と豊富なキャリアを持ち、全身管理も行ってきた。大学病院の消化器内科では、数多くの内視鏡検査および内視鏡下手術を経験。ともに同じ現場で腕を磨き、互いに切磋琢磨してきた。日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医など多くの資格を持つスペシャリストである2人は、かかりつけ医として地域医療を支えたいという思いから、2025年7月に同院を開業した。めざすのは、内視鏡だけに特化したクリニックではなく、困った時に気軽に頼れる場所であり続けること。2人に地域医療について熱い思いを語ってもらった。
(取材日2025年7月24日)
地域住民とともに歩み続けるクリニックでありたい
開業の経緯と、新座の地を選ばれた理由についてお聞かせください。

【雄大院長】医師になったら、将来は町のお医者さんとして地域の人たちを診たいと思っていました。今まで大学病院など大きな医療機関で先進医療に関わり、難しい症例にも多く向かい合ってきました。もちろん、やりがいは感じていましたが、やはりどこかで「地域医療の現場で働きたい」と思っている自分がいて。それならば生まれ育った、お世話になった土地で恩返しするべきだと。まだまだ地域によっては医療格差が生じています。それを自分の経験で少しでも底上げできたらという一心で、この地での開業を決めました。
【ひとみ副院長】大学病院の消化器科では、胃や腸、肝臓などに特化した専門性の高い治療を行っていたので、全身を診る機会はあまりありませんでした。今までの経験を生かしつつ、患者さんの全身を診て、健康寿命を延ばしていくお手伝いができたらと思っています。
消化器内科を専門に選ばれたのはなぜですか?
【雄大院長】祖父が病気になった時に、自分の体を私に診てもらいたいとずっと話していたんです。祖父の思いから医師という仕事に魅力を感じ、導かれるように進んできました。消化器内科はCT検査や超音波検査、内視鏡検査でおなかの中を診察することで、病変を自分の目で見つけることができる分野です。見える病気を扱うのはイメージがしやすいですし、そこに面白さを感じて今に至ります。
【ひとみ副院長】私は医師だった父の姿を見て育ちました。誰もが病気にかかりますし、医師は必要不可欠な存在。人のために働き、貢献度の高い職業だと感じました。消化器の病気は早期発見できれば、取り除くことができますし、出血は止血して回復につなげていきます。自分の手で治療できたという実感が大きかったんです。
お二人のこれまでのキャリアを教えてください。

【雄大院長】自治医科大学附属さいたま医療センターでのキャリアが一番長いです。ここではいろいろな科を経験し、消化器病専門医となってからも、昼間は消化器内科の臨床、夜は救命救急センターでの当直勤務を10年ほど兼務していました。命に直結する救急疾患をずっと診てきたので、幅広い知識や技術は習得できたかなと思います。その中でも、内視鏡で早期がんを剥ぎ取っていく内視鏡的粘膜下層剥離術は相当数をこなしてきました。
【ひとみ副院長】雄大院長とは研修医時代の同期で、一緒にずっと研鑽を積んできました。大学病院では幅広い消化器疾患の診療を行っていました。胃と大腸の内視鏡検査と診断、がん治療、緊急時の出血対応、胆管や肝臓疾患、炎症性腸疾患、重症患者さんの管理など、ありとあらゆるケースの対応にあたりました。
めざすのは、全身が診られ、気軽に通えるかかりつけ医
理想のクリニック像についてお聞かせください。

【雄大院長】消化器の専門家として、内視鏡検査とその診断、がんの早期発見を心がけていくのはこれからも変わりませんが、そこだけにクローズアップするのではなく、「患者さんの全身を診られる」クリニックでありたいと思っています。私が地域医療を支える町のお医者さんをめざしたのは、気軽に相談でき、安心して通ってもらえるクリニックを開きたかったからです。患者さんの話に耳を傾け、何に困っているのかをひもとき、どうサポートするのがベストなのかを一緒に考えていきたいんです。お一人お一人の心に寄り添いながら、最良の道筋を見つけていくのが、かかりつけ医としての使命だと感じています。風邪などの感染症から生活習慣病、消化器がんの早期発見まで、総合内科専門医と消化器病専門医、両方の目を持つ私たちだからこそ、全身を診ていけると思います。
内視鏡検査のついて心がけていることについて伺います。
【雄大院長】今まで私とひとみ副院長で数多くの内視鏡検査と診断、治療を行ってきました。おかげで、経験値も技術もかなり上がったと思っています。今度はそのスキルを地域医療の現場で役立てていきたいです。がんの早期発見をめざすには、検査を受けていただく必要がありますが、内視鏡検査はやはり敬遠されがちです。当院では、できるだけ「早く、安全に配慮して、精密に」行うことをモットーとし、ご負担をできるだけ軽くするように努めています。気を失ったような状態で検査を受けられるよう鎮静剤を使用することもできますし、女性医師をご希望の方はひとみ副院長が担当します。週3日は院長と副院長の二診体制で、内視鏡検査と通常診察の両方が行えるように配慮しています。
内視鏡検査でポリープや異常が見つかったときはどうするのでしょうか?

【雄大院長】大腸の内視鏡検査でポリープが見つかった場合は、スネアと呼ばれる針金のようなものでちぎって摘出を行いますが、手術が必要なケースや胃の内視鏡検査で異常が見つかった場合などは、治療可能な医療機関へご紹介させていただきます。内視鏡検査で病変が見つかったら、生検による組織診断を行ったほうが良いかを判断しなければなりません。むやみやたらに生検をするのではなく、経験を積んだ消化器病専門医ならば、見た目である程度の診断をつけることが可能です。生検はやる必要のない場合にも行われているケースが多いですが、当院ではこの生検率を抑え、その診断力に重きを置いています。生検をする必要のない病変もあるので、「必要な方に必要な検査」をするのが大切です。
地域のランドマークとして、集える場所に
診察で大切にしていることは何ですか?

【雄大院長】フットワークを軽くし、柔軟な医療を提供していきたいですね。ちょっとした困り事にもきちんと対応することが大切だと思っているので、相談しやすい医師でありたいです。ほんの小さなことがきっかけで重大な病気の発見につながることもあり、患者さんと良好な関係を築くこと、目を見てコミュニケーションを取ることは大事だなと実感しています。
【ひとみ副院長】院長と同様に、話しやすい環境づくりが何より大切だと感じています。継続的なフォローが必要な患者さんも多いですが、お互いの信頼関係が成り立っていないと通院を止めてしまわれる方もいるため、きちんとお話をし、理解していただくことが最善な道だと思っています。
今後のビジョンについて伺います。
【雄大院長】地域の方に愛されるクリニックをつくりたいとずっと思ってきました。医師、看護師、スタッフが一丸となって、良いチームワークで医療を提供していきたいというのが一番。そして、社会貢献活動を通じて当院が新堀エリアのランドマーク的存在になれたらと願っています。夏休みにラジオ体操を開催したり、小中学生の職場見学や職場体験を行ったり、クリニックの外に配置したベンチでくつろいでもらったりと、当院を皆さんの憩いの場として利用してもらいたいですね。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

【雄大院長】小さなことでもご相談に乗りますので、気軽に来院していただけたらと思います。「内視鏡検査を受けたいけれど、なかなか勇気が出なくて」でも大歓迎です! 不安を私の力で軽くできたらうれしいですし、それが地域のかかりつけ医の役割だと思っています。
【ひとみ副院長】健康のことで気になることがあれば、何でもお話ししてほしいです。健康寿命を延ばすためには、早期発見が何よりです。できるだけ、体に負担のかからない検査を心がけていますので、一度来院してもらえたらと願っています。