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浅井 清也 院長の独自取材記事

13あさいクリニック

(西尾市/桜町前駅)

最終更新日:2025/08/12

浅井清也院長 13あさいクリニック main

グレーと白、黒といったシンプルな配色が印象的な「13あさいクリニック」。浅井清也院長は、明治時代から続く医師の家系に生まれ、6代目にあたる。父で前院長の浅井清和先生が38年間営んできた「浅井内科」を継承し、2025年5月、隣地に新たに開業した。現在は清和先生と2人体制で診療にあたる。病院勤務時代から専門である消化器内科を中心に幅広い内科疾患の治療経験を積んできた浅井院長。新たに内視鏡検査機器、超音波検査機器、CTを備え「特殊な検査以外はできるだけ当院で完結し、病気の早期発見に努めたい」と意欲を語る。終始笑顔で、どんな質問にも丁寧に答えてくれる優しい雰囲気を持つ清也院長に、クリニックの特徴や、同院で行っているさまざまな検査について語ってもらった。

(取材日2025年7月8日)

6代続くクリニックで幅広い症例に対応

シックでおしゃれなクリニックですね。

浅井清也院長 13あさいクリニック1

ありがとうございます。白、黒、グレーといったモノトーン系が好きなので、外観や内装はシンプルな色合いで統一しました。おしゃれと言っていただけましたが、昔から来てくださるご高齢の患者さんからは「きれいすぎて入りづらい」という声も(笑)。父が営んでいた「浅井内科」と比べると2倍以上の広さがありますので、患者さんにはリラックスした気持ちで過ごしていただけると思います。待合室とは別のスペースに、新たに内視鏡検査室やその前処置室となるトイレつきの個室4室、CT検査室なども設けています。

こちらは歴史あるクリニックと伺いました。

家系図によると、父が5代目、私が6代目になります。最初のクリニックの開業は明治時代、1881年です。ずっとこの地域で続いてきました。私が西尾市民病院にいた時は、「ひいおじいさんに診てもらったよ」という患者さんにお会いしました。西尾で「浅井」という名字から声をかけてくださったようです。4代目の祖父母はそれぞれにクリニックを営んでおり、特に祖母は女性の医師ということで地域で貴重な存在だったと思います。祖父は87歳で亡くなる3ヵ月前まで診療しており、祖母は96歳で亡くなりましたが90歳まで診療していました。その姿は何となく記憶にありますね。当院の前身である「浅井内科」は父が1987年に開業し、1階がクリニック、2~3階が自宅でした。学校から帰ってきて母がいないときはクリニックの中を通ってから自宅へ上がっていったものです。そんな環境でしたから、自然と医師への道を進みました。

現在の診療体制について教えてください。

浅井清也院長 13あさいクリニック2

父は呼吸器内科、私は消化器内科が専門ですが、2人とも専門領域のみならず幅広く診療しています。昔からの患者さんは父が、新しい方や久しぶりの方は私が診るという形ですね。私が最初に勤務した安城更生病院は高いレベルを目標とした診療を行っており、おかげさまで私も消化器内科だけでなく内科全般について診療スキルを高めることができました。朝は外来前の7時から勉強会があり、診療後もまた勉強という日々で多忙でしたが、そうしたことが今、何でも診るというかかりつけ医としての診療にとても役立っています。患者さんの中には、おなかの不調だけでなく、風邪やけが、皮膚のお悩みで来られる方もいらっしゃいます。どの科にかかったら良いかわからないという方もまずはお気軽に来ていただければと思っています。

消化器内科の検査をできる限り院内で

新しく設備を導入されたそうですね。

浅井清也院長 13あさいクリニック3

消化器系の検査については特殊な検査以外、当院で完結できるようにしたかったので、超音波検査機器、胃と大腸の内視鏡検査機器、CT、すべて新しく先進のものをそろえました。超音波検査では、首から胸、おなかまで観察できて、特に健康診断で肝臓の数値が悪かったという方の脂肪肝の状態を定期的に確認するのに役立っています。CTは急性期の症状のときに用いることが多く、肝臓、膵臓、胆嚢、腎臓、膀胱などを観察できます。この地域でCTを置いているクリニックはまだ少ないため、必要最低ラインの機器をそろえて検査、診断し、速やかに治療へつなぐというふうにしたかったのです。高度な治療が必要な場合は、近くにあり、私も勤務していた西尾市民病院などにご紹介しています。

先生が消化器内科をご専門にされたのはなぜですか?

いずれ父の後を継ぐことを考えて内科全般を診られるようにという理由もありましたが、超音波や内視鏡など手を使って検査をすることが好きという理由もありました。特に内視鏡検査は、病変が目に見えて、それを内視鏡で治療ができるというのも魅力でした。また消化器内科といっても検査は首から膀胱までを調べますし、疾患も多く、勉強のしがいがあります。ですから病院時代も今も仕事が楽しく、患者さんが笑顔になられることがやりがいになっています。ただ、病気は初期には症状がないことが多く進行してから見つかる患者さんも多く診てきたため、しっかり検査をして早期に病気を見つけ、治療につなぎたいと思っています。

内視鏡検査はどうしても苦しそうというイメージがあります。

浅井清也院長 13あさいクリニック4

内視鏡検査は胃がん、大腸がんの発見に有用な検査ですので、できるだけ苦痛の少ないように努めています。胃の場合、経口ですと若い方ほど喉が過敏なので、その方の呼吸に合わせてスコープを挿入するよう配慮しています。大腸の場合は、勤務医時代に先輩に「内視鏡検査は腸とのコミュニケーションだ」と言われたことが印象に残っています。最初は、え?と思ったのですが、大腸は、患者さんによって「伸びやすい」「曲がりが強い」など個人差があるのです。同じようにスコープを進めると患者さんに負担を強いるかもしれない、そのためそれぞれの腸の特性に合わせて行うべき、という意味ですね。幸い、私は研修医時代から患者さんに「先生、上手だね」と言われていました。患者さんからの紹介で検査を受けに来られる方もいらっしゃいます。過去の検査がつらかったりして恐怖心の強い方には鎮静剤の使用も可能です。

地域で気軽に来られる優しい場に

普段、心がけておられることはありますか?

浅井清也院長 13あさいクリニック5

まず、お話に耳を傾けるということです。もし患者さんが医学的に間違ったことを話されていたとしてもとりあえず受け止めて、その後に、医学的にはこうですよ、と伝えるようにしています。お話を重視するあまり、雑談にもつい乗ってしまうのですが、診察が長引いてはいけませんので気をつけています。スタッフともども心がけているのはホスピタリティーです。といっても、私自身が外部の講習を受けて、医療には医療ならではのホスピタリティーがあるのではないかと感じたので、改めてホスピタリティーの概念や歴史を勉強し、講師の資格を取得、医療におけるホスピタリティーにアレンジしてスタッフに伝えています。患者さんが困っていたら声をかける、寒そうだったらブランケットを持ってくる、そんな、人として当たり前の目配りや気配り、心配りを大切にしたい。当院のスタッフたちは人柄が良く、患者さんに優しい人たちがそろったのでありがたいです。

ところで、クリニック名の「13」とは何でしょうか?

私は大学時代から今もバスケットボールをしているのですが、13はその時からの背番号です。恥ずかしいのですが、大学で13番をつけていた先輩が引退する時、「13番は一番努力しているやつが着けるものだから、おまえに着けてほしい」と言ってくれました。以来、キャプテンの4番と13番は固定番号に。今のチームでの背番号も13です。実は当院の2階にバスケットゴールを作っており、たまに練習しています(笑)。バスケはチームプレーなので協調性が大事であり、みんなで一緒にやって良い結果を出すという喜びが大きいです。チーム力や協調性は、当院の中でも大事にしていきたいことですね。

今後の展望などお考えをお聞かせください。

浅井清也院長 13あさいクリニック6

先祖代々、祖父母や父がしてきたように、自分もこの地域に医療の面で貢献していきたいと思います。先ほど、心配りの話をしましたが、世の中全体に人を思いやるということが広まるといいですね。働くというのはどんな仕事でも大変でそれだけでストレスがたまること。そこに人間関係のストレスもあっては体も不調になりかねません。当院は、身近なかかりつけ医ですので、何か不調があれば気軽に、本当に気軽にふらりと来ていただけるクリニックでありたいと思います。消化器内科に限らず、体のこと、健康のことでお悩みがあれば、まずご相談だけでも来ていただければ。「いつでも話しにいらしてくださいね」というスタンスでいます。

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