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山口 宗太 院長の独自取材記事

山口耳鼻咽喉科こどもとおとなのいびきクリニック

(西東京市/保谷駅)

最終更新日:2025/08/04

山口宗太院長 山口耳鼻咽喉科こどもとおとなのいびきクリニック main

西武池袋線・保谷駅北口から徒歩4分の住宅街に「山口耳鼻咽喉科こどもとおとなのいびきクリニック」はある。同院を2025年7月に開業した山口宗太院長は、東邦大学医療センター大橋病院で長年睡眠の外来に対応。さらに、日本でも指折りの小児病院といわれる国立成育医療研究センターでは数多くの難治症例に携わってきた。「どのような疾患をお持ちの方でも分け隔てなく対応していきたいですね」とにこやかに語る山口院長。その言葉の背景には、類まれな経験を最大限生かし、地域に、そして社会に貢献したいという強い思いが垣間見える。誰もが通いやすい身近なクリニックでありながら、専門性が高く、幅広い診療を提供する山口院長に、診療上の強みについてじっくりと話を聞いた。

(取材日2025年7月8日)

専門性を生かした、幅の広い診療を提供したい

先生は、義理のお父さまが開業されていた整形外科の場所を継承されたそうですね。

山口宗太院長 山口耳鼻咽喉科こどもとおとなのいびきクリニック1

ええ。実は妻の実家がこの下保谷から歩いて5分ほどの所にありまして、結婚当初から義父の整形外科にも時々伺っていたんです。そんな中、3~4年前のお正月に義父から「自分も80歳になるから次どうだ?」と言われまして。私も40歳代になり、開業するにはちょうどよいタイミングだな、と思ったんです。これを機に、義父のような地域に愛されるかかりつけ医をめざそうと決心しました。

ご経歴についても教えてください。

私は東邦大学医学部を卒業後、同大学医療センター大橋病院の耳鼻咽喉科で研鑽を積みました。当時は、一般耳鼻咽喉科はもちろんのこと、睡眠時無呼吸の患者さんを中心とした睡眠の外来に力を注ぐ日々でしたね。その後、2017年に国立成育医療研究センターへ。ここでは、2年の間、慎重な対応が求められる症例に数多く携わりました。ダウン症や軟骨無形成症などの基礎疾患のあるお子さんも多く、それらの経験から「どのような患者さんに対しても分け隔てなく診療する」という当院の理念につながったように思います。

先生にとって大きな転換点となったのはいつですか?

山口宗太院長 山口耳鼻咽喉科こどもとおとなのいびきクリニック2

国立成育医療研究センターに在籍していた時ですね。ここは、通常のクリニックでは診療を断られてしまう方や、大学病院でも治療が困難といわれる方が全国から来院される施設でした。ですので、どんな状況であっても「どうすれば診られるか」を前提に取り組む姿勢が求められたんです。耳垢一つを取るにしても、どんなに時間がかかっても必ず対応する。その姿勢が今の診療の土台になったように思います。また、一見シンプルに見える症状でも、背景に複雑な事情が潜んでいることは少なくありません。ルーティンワークではなく一人ひとりの患者さんに対して真摯に向き合うゆとりを持ち、高度な診療をご提案できるようになったのは、数多くの複雑な症例に関わってきたからなのかもしれません。

コミュニケーションの蓄積で安心と信頼の診療をめざす

開業に至った理由についてもお聞かせください。

山口宗太院長 山口耳鼻咽喉科こどもとおとなのいびきクリニック3

大学病院に戻った後、病棟長や医局長も務めていたのですが、「これまで自分が経験してきた高度な診療をクリニックという形で地域へ還元したい」という想いが強くなったんです。それが開業に踏み切る一番の理由になりました。理想としては、専門性の高い診療を提供するとともに、耳・鼻・のどの症状、睡眠時無呼吸やいびきなどで困ったとき、「まずはここに相談してみよう」と思っていただけるような、地域医療の窓口的存在でありたいと考えました。そのためにも、風通しの良い雰囲気づくりを大切にし、日々の診療に誠実に向き合うことを心がけていこうと思っています。

患者さんとのコミュニケーションにも力を入れているそうですね。

はい。例えば、明確な説明を求められる患者さんやそのご家族に対しては、たとえ短い時間であったとしても丁寧なコミュニケーションを蓄積していくことが大切です。ですので、常に目線を合わせてわかりやすい言葉で話すことを心がけています。これは、大学病院の病棟長や医局長として、より丁寧な配慮や説明の工夫が求められる患者さんと向き合ってきた経験が生きているのかもしれません。また、お子さんを診療する際は、親御さんへの説明ももちろん大事ですが、患者さん本人であるお子さんともしっかり会話をして、お子さんが主体的に治療に参加できるよう促しています。こうした日々の蓄積が、患者さんにとっての安心感につながればうれしいですね。

クリニック名を見て、いびきや睡眠時無呼吸のお悩みでいらっしゃる方も多いそうですね。

山口宗太院長 山口耳鼻咽喉科こどもとおとなのいびきクリニック4

そうですね。特に、お子さんのご相談に来られる方が増えています。実は、一言でいびきや睡眠時無呼吸と言っても、大人と子どもでは原因も治療法も異なるんです。大人の場合は肥満や顎の形、のどの形などが主な原因で、CPAP療法やマウスピースの装着、手術など複数の選択肢があります。一方、お子さんはアデノイドや扁桃の肥大が主な原因で、必要に応じて手術を行いますが、鼻炎や副鼻腔炎の治療で改善が見込めるケースも多く、必ずしもすぐに手術を行うわけではないんです。鼻呼吸の習慣が身につかないと顎の成長や歯並びに影響が出ることもありますから、できるだけ早めの受診をお勧めしています。「いびきはよくあること」と見過ごさず、気になることがあればぜひご相談ください。

地域に愛され、頼りにされるクリニックをめざして

院内設備や検査体制で、こだわった点があれば教えてください。

山口宗太院長 山口耳鼻咽喉科こどもとおとなのいびきクリニック5

日々の診療をなるべくスムーズに、そして正確に行うためにCTを導入しています。当初は導入するか悩んだのですが、副鼻腔炎などの診断に欠かせない検査であると考え採用しました。例えば、患部を平面画像で捉えるエックス線では判断が難しい病変であっても、CTがあれば病変を3次元で詳細に把握することができます。病変を発見することができれば、勤務医時代に携わったあらゆる症例の経験を生かして、幅広い選択肢の中から適切な治療方針をご提案することが可能です。また、小さなお子さんや採血が苦手な方にも対応できるよう、指先から少量でアレルギー検査ができるドロップスクリーンという機器も導入しました。耳鼻咽喉科の中でも、できるだけ多くの症状やニーズに対応できる体制を整えておくことは、安心して受診していただくために欠かせない準備ではないでしょうか。

今後の展望についてもお聞かせください。

地域の皆さんから「山口耳鼻咽喉科があって良かったな」「耳、鼻、のどや、いびきのことならここに診てもらえばいいよ」と、自然に思ってもらえる存在になれたらうれしいですね。ちょっとしたお悩みから専門的なことまで、困ったときにすぐ相談できるクリニックが理想です。そのためにも、身近で話しやすい、そして信頼される医師でありたいですね。他にも、「セカンドオピニオンとして先生の意見を聞かせてください」といった声にも丁寧にお応えしていきたいですし、今後も講演や情報発信などの活動も継続していきたいですね。特にお子さんの睡眠時無呼吸については、まだご存じない方も多いので、広く社会にお伝えすることで、みなさんが子どものいびきに関心が持てて、結果的に世の中が少しでも良い方向に進んでくれたらいいな、と考えています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

山口宗太院長 山口耳鼻咽喉科こどもとおとなのいびきクリニック6

耳・鼻・のどのことはもちろん、いびきや睡眠のことでお困りの方は気軽にご相談ください。お子さんからご高齢の方まで、さらには「基礎疾患があるから診てもらえないかも」と心配されている方も、可能な限り対応させていただきます。これまで積み重ねてきた経験を生かして、社会に広く貢献していく。それが、私の使命なんだと感じています。また、一見、耳鼻咽喉科とは関係がなさそうな症状であっても、生活の中で気になることがあれば遠慮なくお話しください。それが、皆さんの抱えているお悩みを解決する糸口につながるかもしれませんから。最初は雑談でも構いません。お待ちしています。

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