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山田 浩司 院長の独自取材記事

溝ノ口整形外科

(川崎市高津区/溝の口駅)

最終更新日:2025/08/05

山田浩司院長 溝ノ口整形外科 main

2025年6月、溝の口駅から徒歩4分の医療ビル4階に「溝ノ口整形外科」が開業した。院長を務めるのは、東京や神奈川の大学病院・基幹病院にて整形外科・脊椎外科の分野で数多くの手術を手がけてきた山田浩司先生。2020年11月に同院の本院「中野島整形外科」の院長を継承した際から、将来的な分院開設は視野に入れており、今回の開業はその構想の一環として実現したもの。山田院長は首、腰、肩、肩甲骨周りの診療を得意とし、首・腰や関節の痛みに悩む人々の声に「なるべく手術をしないで痛みを改善してあげたい」という強い想いを抱いている。整形外科、脊椎外科、ペインクリニック、小児整形外科、リハビリテーションという幅広い分野で病院レベルの診療をめざす山田院長に、痛みを抱える患者への想い、運営方針などを詳しく聞いた。

(取材日2025年7月8日)

痛みを抱える人に、希望という選択肢を

こちらに分院を開業した理由を教えてください。

山田浩司院長 溝ノ口整形外科1

2020年に中野島整形外科の院長を継承した時から、分院開業は将来的な前提として考えており、今後さらに分院を展開することも視野に入れています。背景には、スタッフが柔軟に働ける環境を整えたいという思いがあります。先の新型コロナウイルスの感染拡大のような不測の事態で閉院を余儀なくされた際、医療提供や雇用に大きな影響が出てしまいます。そのため、近隣に複数のクリニックを持つことで相互に補い合える体制を築き、リスク分散と安定運営を実現したいと考えています。また、スタッフが多様な働き方を選べる職場環境をつくることも目的の一つです。加えて、この地域には背骨の治療に特化した医療機関が少なく、古い治療法のまま対応している施設もあります。そうした中で、適切な診療を受けられずに苦しむ患者さんに、質の高い医療を届けたいという地域医療への使命感も、分院開業の大きな動機となりました。

開業にあたり、こだわったことはありますか?

最も重視したのは「どちらのクリニックを選んでも、患者さんが安心して通えること」です。具体的には、中野島のクリニックと同様の診療内容・治療方針を踏襲し、診療の質を均一に保つよう努めました。これにより、患者さんは自宅や職場からのアクセスのしやすさで通院先を選ぶことができます。さらに、両院間でカルテの情報を連携できる仕組みを整えており、どちらにかかってもスムーズに診療を継続できる体制を構築しています。ただし、その際には個人情報保護法に十分配慮し、患者さんのプライバシーが守られるよう細心の注意を払っています。こうした取り組みによって、患者さんの利便性はもちろん、安心・信頼感を損なうことなく質の高い医療サービスを提供できると考えています。

開業後の状況はいかがでしょうか。

山田浩司院長 溝ノ口整形外科2

開業からまだ1ヵ月と短い期間ですが、すでに多くの患者さんが来てくださっていて手応えを感じています。患者さんの中には長年痛みを抱え、日常生活を制限していた方もいます。痛みのために旅行や趣味、人との交流を諦め、「私はもう無理だ」と思い込んでいる方が少なくありません。そうした思い込みから解放され、自分らしさを取り戻していただくことは、医療の大きな役割だと感じています。だからこそ、より多くの人に高いレベルの医療を届けたいという思いで、日々診療と研鑽に励んでいます。

地域に根づく医療の土台は、人と人とのつながり

クリニックのコンセプトを教えてください。

山田浩司院長 溝ノ口整形外科3

当院は「Safety(安全)」「Reliability(信頼)」「Professionality(専門性)」「Responsibility(責任)」「Happiness(幸福)」「Social contribution(社会貢献)」の6つを診療理念に掲げています。これは、常に安心・安全な医療を提供し、地域から信頼される専門家集団として、患者さんやスタッフの幸せを追求しながら、社会に貢献していくという姿勢の表れです。その理念を実現するための行動指針(クレド)も定めており、「丁寧な対応」「環境整備」「地域貢献」「スタッフ間の円滑なコミュニケーション」「向上心と柔軟性の維持」などを重視しています。おかげさまで、素晴らしいスタッフに恵まれ、こうした理念はしっかりと院内に根づいていると感じています。

なぜ、理念や行動指標を明確に掲げているのですか?

当院では「理念に基づく経営こそが、最も良い医療を提供できる」という考えのもと、明確な診療方針を掲げています。理念を明示することで、価値観に共感してくれるスタッフが自然と集まり、同じ方向を向いたチーム医療が実現できます。この一体感こそが、医療の質を支える大きな力になります。また、理念には患者さんとスタッフの両方にとって大切な要素がバランス良く含まれており、それを土台に運営することで、患者さんには良質な医療を、スタッフには気持ち良く働ける環境を提供できると考えています。実際、現在のチームは非常に安定しており、理念が診療の質と職場の雰囲気をともに高めている実感があります。

クリニックの強みやアピールポイントを教えてください。

山田浩司院長 溝ノ口整形外科4

当院の最大の強みは、人材です。常勤医1人、非常勤医数人に加え、理学療法士、柔道整復師、看護師、事務・受付スタッフも含め、多職種が連携して診療にあたっています。リハビリテーション分野では、スキルと人間性のバランスが取れたスタッフによる丁寧な対応で、患者さんの痛みの改善をめざしています。また、患者さんとのコミュニケーションを何よりも大切にしており、受付には地元メンバーも在籍。患者さんとの自然な会話が生まれやすく、院内には絵や音楽、香りなどを活用して会話の糸口をつくり、患者さんとの自然なコミュニケーションにつなげています。人と人がつながることで治療効率が高まると考えており、それが当院の理念「地域に根づく医療」の一部でもあります。スタッフ全員が「クリニックの顔」として、お互いを尊重し合える環境づくりを大切にしています。

痛み緩和に向けた、スピードと技術力を両立する医療

注力していることは何ですか?

山田浩司院長 溝ノ口整形外科5

当院ではペインクリニックとして、痛みが患者さんの生活の質(QOL)や日常動作(ADL)に大きく影響することを踏まえ、早期の痛みの軽減を最優先に取り組んでいます。薬物療法、神経ブロック療法、リハビリテーションなどを組み合わせて治療を行い、先進の治療法を提供しています。特に神経ブロック療法は適切な診断が重要であり、経験豊富な医師が短時間かつ痛みの少ない注射を心がけています。この治療を行うことで手術を回避したり、慢性化を防いだりすることも見込めるため、早めの受診を推奨しています。長年の痛みにお悩みの方は、諦めずに当院を頼っていただきたいと考えています。

院長は診療を行う際、何を重視していますか?

「患者さんの痛みを何としてでも取り除きたい」という強い思いを常に胸に抱き、丁寧で正確な診断のために必要な検査を怠らず、最適な治療法を見極めることに全力を注いでいます。診察では、患者さん一人ひとりの症状や生活状況に合わせて重点を絞り、効率的かつ的確に対応することを心がけています。また、治療効率を上げるため、通院回数を適切に調整し、継続的なケアを重視した診療体制を整えています。さらに、薬の使用法や治療方針の説明については、院長だけでなく、常勤の看護師も時間を十分にかけて丁寧に行い、患者さんが安心して納得した上で治療を受けられるよう、こまやかな配慮を行っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

山田浩司院長 溝ノ口整形外科6

地域のリハビリテーションのニーズは非常に高く、より多くの患者さんを受け入れられるよう、今後はスタッフの体制強化が必要だと感じています。これまで「もう治らない」と痛みを諦めていた方でも、当院で改善の可能性を見いだせるかもしれません。まずは気軽にご相談ください。当院では、神経ブロック療法、薬物療法、リハビリテーションなど、幅広い治療法を組み合わせて対応しています。手術こそ行いませんが、それ以外の分野では高い専門性を持ち、患者さんの状態に応じた最適な治療の提供をめざしています。また、診察から治療までのスピード感も大切にしており、症状によっては来院当日に注射を行うことも可能です。慢性化する前に適切な治療を受けることが、痛みのない日常を取り戻すための第一歩です。これからも、一人でも多くの方の力になれるよう努めてまいります。

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