30歳以降はセルフチェックと検診で
定期的な乳がん対策を
TAKAYO乳腺クリニック
(神戸市中央区/三宮駅)
最終更新日:2026/01/15
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乳がんは日本人女性のがん罹患1位で、患者数は年々増加しており、女性にとって身近な疾患となってきた。発見の時期によって治療の選択や、その後の人生までもが大きく左右される。「乳がんは早くに発見すれば、治癒が見込める病気。早期発見を意識し、豊かな人生を歩んでほしい」と語るのは、「TAKAYO乳腺クリニック」の小林貴代院長だ。小林院長は、日本乳癌学会乳腺専門医、日本外科学会外科専門医として長年乳がん診療に携わってきた。日頃から「自分の乳房に関心を持つこと」と「乳がん検診を定期的に受けること」の両方が重要だと訴えている。さらに、30代以降の女性は仕事や家庭に忙しいことも多いことから、誰もが受診しやすい検診体制や院内環境づくりにも力を入れている。そんな小林院長に、乳がん予防や検診について話を聞いた。
(取材日2025年12月29日)
目次
すべての女性にとってリスクのある「乳がん」。年1回のエコーとマンモグラフィ検査で未来を守る
- Q乳がんのリスクが高いのはどんな人でしょうか?
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A
▲約9人に1人が乳がんにかかる時代だと話す小林院長
乳がんにおいては、閉経後の肥満、喫煙、飲酒などが、発症リスクを高める要因とされています。また、初潮が早い、閉経が遅い、出産経験がないといった点もリスクの一つとされています。ですが、これらは「ならない・なる」を分けるものではなく、あくまで確率の話です。実際、痩せていても、出産経験があっても乳がんになる方はいます。乳がんになる人の割合は、50年前は50人に1人程度でしたが、2020年には9人に1人にまで増えました。背景には、食生活の欧米化や生活習慣の変化などがあると考えられています。女性である以上リスクの高い病気の一つといえますから、定期的な検診を受けることをお勧めします。
- Qどのような検診を受ければいいですか?
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A
▲30歳を過ぎたら毎年チェックすることが大切
乳がん検診には、自治体が行う「対策型検診」と、個人で受ける「任意型検診」があります。対策型検診は40歳以上の女性を対象に2年に1回実施され、基本はマンモグラフィ検査です。マンモグラフィはエックス線検査で、石灰化の発見が得意ですが、40歳前後に多い高濃度乳房においては、マンモグラフィだけでは病変がわかりにくく、エコー併用が有用とされています。私としては、乳がんの発症が増え始める30歳を過ぎたら、年1回、検診を受けることをお勧めしています。自治体の検診を活用しつつ、任意型検診も組み合わせるなど、毎年チェックする意識が大切です。
- Q検診を受けたい場合、その進み方や内容について教えてください。
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A
▲触診は必要と判断した場合のみ実施している
検診を受けたい場合は、まずご予約の上来院していただき、最初に問診を行います。症状の有無や、これまでの検診歴、過去に指摘された内容などを確認します。乳房のしこりや痛み、乳頭分泌、脇のしこりなど、何らかの自覚症状がある場合や、他院で「要精密検査」と判定された場合は、保険診療での受診になります。その後、マンモグラフィとエコー検査を行います。患者さんの中には「触診が恥ずかしくて受診を迷っていた」という方もいらっしゃいますが、視触診は原則行わず、当院でも必要と判断した場合のみの実施ですので安心してください。任意型検診では、検査後すぐに結果をお伝えし、早く安心していただけるよう努めています。
- Q乳がんに早期に気づく方法はありますか?
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A
▲日頃から自分の乳房に関心を持ち、意識することが大切
乳がんの早期発見に大切なのは、検診と「ブレスト・アウェアネス」。日頃から自分の乳房に関心を持って過ごすことです。1ヵ月に1回程度、入浴中や寝る前など、気づいたときに「触る・見る」を意識してみてください。何か触れるものがないか「触る」、鏡で左右の大きさの違いやへこみや赤みがないかを「見る」で十分です。しこりや痛みがあるからといって必ずしも異常があるとは限りませんが、受診のきっかけとしては大切です。「このくらいで受診していいのかな」と迷われる方も多いですが、何もなければそれで安心できます。また、乳がんは男性がなることもあります。気になる症状があれば抱え込まずに、どなたでも気軽に相談してください。
- Qこちらの乳がん検診の特徴について教えてください。
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A
▲3Dマンモグラフィを導入し、高精度な診断が可能
当院では乳がん検診に3Dマンモグラフィを導入しています。乳房を断層画像としてスライス撮影し、立体的に再構成することで、従来の2D撮影では見えにくかった部分も確認しやすくなり、高精度な診断につながります。被ばく量は従来とほぼ変わらないのもメリットです。スタッフは全員女性で、女性患者さんにとって安心できる環境になっています。また、女性は閉経後は骨密度が下がりやすくなり、閉経後女性の4人に1人は骨粗しょう症であると言われています。骨粗しょう症を予防することは、未来の骨折予防につながります。健やかな生活を続けていただきたいとの思いから、乳がん検診と併せて骨密度検査にも力を入れています。
自由診療費用の目安
自由診療とは3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)/9600円、超音波検査(エコー)/6600円、3Dマンモグラフィ+超音波検査(エコー)/1万3000円、骨密度測定/5000円、3Dマンモグラフィ+超音波検査(エコー)+骨密度測定/1万7500円

