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小林 貴代 院長の独自取材記事

TAKAYO乳腺クリニック

(神戸市中央区/三宮駅)

最終更新日:2025/11/11

小林貴代院長 TAKAYO乳腺クリニック main

三宮の静かな区画にある「TAKAYO乳腺クリニック」。小林貴代院長は、長年の手術経験から「検診を受けていない人は、受けている人より、がんが進行した状態で見つかる」という現実を目の当たりにし、開院を決意した。「元気だからこそ検診を受ける」という視点で検診の重要性を訴える小林院長は、神戸大学医学部附属病院から始まり、複数の病院で外科・乳腺外科の研鑽を積んできた。「流れに身を任せていたら、乳腺外科が残った」と謙虚に語るが、その経験から「がんになったとしても、早期発見・早期治療で、がんのことを忘れて人生を楽しむ人を増やしたい」という確固たる使命感を抱くに至った。ラベンダーパープルを基調とした温かみのある院内で、検診への思い、診療のこだわり、忙しい女性たちへのメッセージなどを聞いた。

(取材日2025年9月30日)

元気だからこそ検診を受けてほしい、その思いで開院

開院の経緯と、検診への思いについて教えてください。

小林貴代院長 TAKAYO乳腺クリニック1

20年以上外科医、乳腺外科医として手術をメインとしてきました。手術は患者さんに信頼していただけて、初めて行えるものなので、大きなやりがいを感じながらやっていました。これまでの経験から感じたことは、「大きなしこりで見つかった人やリンパ節転移があった人は、治療後に再発・転移するリスクが高い」ということでした。そういう人たちの共通点の一つが、「検診を受けていない人が多い」ということ。逆に、定期的に検診を受けていて小さく見つかった人は、手術も小さく治療もシンプル。この違いを何度も目の当たりにして、「検診を受ける人が多くなれば、がんが早く見つかり、治療が早く終わる人が多くなる。治療が早く終われば、自分の人生をより長く楽しむことができる。そんな人を増やしたい」という思いが強くなり、乳腺クリニックを始めようと決めました。

三宮を選んだ理由をお聞かせください。

三宮は兵庫県内のどこからでもアクセスしやすく、JR・阪神・阪急・地下鉄・ポートライナーに加え、バスやフェリーなど多様な交通手段が利用できる点が大きな魅力です。近隣府県からも来院しやすく、利便性の高い立地です。また、西宮や芦屋には乳腺クリニックが比較的多い一方で、三宮は都市の規模に対して専門クリニックが少なかったことも開院の理由の一つです。駅から徒歩5分という好立地に加え、地下街を通れば雨の日でもほとんど濡れずに来院でき、フラワーロード近くの落ち着いた雰囲気も患者さんにとって安心感につながると考えました。

こだわりの内装についてお伺いします。

小林貴代院長 TAKAYO乳腺クリニック2

院内はラベンダーパープルを基調カラーにし、医療施設らしさを感じさせない、やわらかく落ち着いた空間づくりを意識しました。待合室にはグレーとブルーの椅子を配置し、静かでリラックスできる雰囲気に。診察室には木蓮のモチーフをあしらった壁紙を採用し、緊張を和らげるような空間に仕上げています。トイレはイエローベースに梅とアーモンドの花の壁紙を使い、「なんかきれい!」と感じていただけるような、ちょっと気分が上がるようなデザインにしました。来院された方が「ここにいるとなんか落ち着く」と感じていただけるよう、細部までこだわった空間を整えています。

痛みの少ないマンモグラフィで検診のハードルを下げる

検診の重要性について、改めてお聞かせください。

小林貴代院長 TAKAYO乳腺クリニック3

健康な人は健康なのが当たり前なので、「なぜ元気なのに検査を受けないといけないの?」と思いがちです。でも元気だからこそ行くんです。この先もずっと元気でいるために。悪いところが見つかるのは怖いかもしれませんが、もし悪いところが見つかったとしても早期に治療ができるので、それはとてもラッキーなことだと思います。逆に、悪いところが見つからなかったら「やっぱり元気だった」と安心できます。乳がんは40代が一番多いですが、仕事や家庭のことで忙しく、自分のことは後回しになりがちな世代です。忙しい世代だからこそ、早期発見・早期治療が大切。自分自身のためにも、家族や職場の仲間のためにも。早く見つかれば、自分の幸せもみんなの幸せもより長く続くんです。

マンモグラフィや骨密度測定など、設備面でのこだわりはありますか?

マンモグラフィは痛みを軽減できる機能つきの装置を導入しました。乳房を圧迫する際、ある圧まで到達したら圧を少し逃がし、厚さは保ったまま痛みを和らげる仕組みです。思ったより痛くなかったと感じていただけると思います。また、DXA法の骨密度測定装置も設置しました。40歳以上の女性の4人に1人は骨粗しょう症とされ、さらに閉経後は骨密度が低下しやすくなります。骨粗しょう症は骨折するまで気づかれないことが多く、高齢の方が骨折を機に寝たきりになり認知症になった、という話は聞いたことがあるかと思います。骨折は何よりも予防が重要です。そのためには、まず自分の骨密度を知り、もし低ければ、骨密度を上げることが将来の骨折予防につながります。骨密度検査だけのために整形外科を受診するのは敷居が高いという方も多いので、乳腺の検診と一緒に、骨密度も測って、将来の骨折予防につなげてほしいです。

診療時の心がけや、患者さんへの配慮について教えてください。

小林貴代院長 TAKAYO乳腺クリニック4

私自身も初めての病院に行く時は緊張しますから、「病院に来るのは緊張する」という患者さんの気持ちはよくわかります。ですから、「緊張しながらも来てくださりありがとうございます」という気持ちで接しています。がんの告知など、デリケートな内容を伝える時は特に気を使います。「あなたはがんです」と言われたら、誰でも頭が真っ白になりますよね。そのときに、専門的なことを詳しく話したとしても、覚えていない方が多いので、患者さんのペースに合わせながら、できるだけわかりやすい言葉で説明するよう心がけています。帰られる前には「何かお聞きになりたいことはないですか?」と確認するようにしています。私から聞くことで言いやすくなると思いますし、不安やわからないことがないように帰っていただきたいです。

自分を大切にすることが家族の幸せにつながる

スタッフさんにどのような印象をお持ちですか?

小林貴代院長 TAKAYO乳腺クリニック5

当院のスタッフは全員女性です。一緒に働いていて、本当にいい人ばかりだなと改めて思います。みんな笑顔がすてきで、スタッフ同士でも患者さんに対しても、いつもニコニコしています。私が何も言わなくても、「ここで自分がなすべき役目は何だろう?」「患者さんのためにできることは何だろう?」と考えて、動いてくれているのが伝わってきます。いいスタッフに巡り会えて、本当に私はラッキーだなと思います。みんなが笑顔で楽しく働いていれば、リラックスできる空間が自然とでき、来院される方々にリラックスしていただけると思っています。

検診を広めることにも注力されていると伺いました。

まったく検診に関心のない、「私はがんにならない」「検診は必要ない」と思っている方に検診の重要性を知ってほしいです。そのために動画配信サイトでの発信も準備中です。また、「ブレスト・アウェアネス」についても伝えていきたいと思っています。これは「乳房を意識する」という意味で、日頃から自分の乳房を意識し状態を知ることで、何か違いがあった時に自分で気づけるようにという考え方です。「ブレスト・アウェアネス」をきっかけに、自分の体に関心を持ってほしいと思います。画像ではわかりにくいけど、触ったらわかる、逆に、触ってもわからないけど、画像でわかるということもあります。だから検診と自己チェックの両方が大切です。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

小林貴代院長 TAKAYO乳腺クリニック6

「自分を大事にしてください」これが一番伝えたいことです。自分自身を大切にできたら、家族のことも自然に大切にできると思います。自分自身が元気じゃないと、家族の健康や生活は守れません。女性は家族の要で、希望を与える存在だと思います。だからこそ、女性が元気で美しくあることがすごく大事。気になることがなくても、些細な症状だとしても、気軽に検診を受けてほしいです。早期発見ができれば、治療や費用の負担も少なくて済みます。皆さんが「健やかに、美しく、そして自分らしく」生きていけるよう、お手伝いさせていただけたらと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

3Dマンモグラフィ/9600円、乳腺エコー検査/6600円、3Dマンモグラフィ+エコー/1万3000円

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