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足から地域を健康にしていきたい
外来と訪問で行うフットケア

メディケアクリニック上石神井

(練馬区/上井草駅)

最終更新日:2025/09/11

メディケアクリニック上石神井 足から地域を健康にしていきたい 外来と訪問で行うフットケア メディケアクリニック上石神井 足から地域を健康にしていきたい 外来と訪問で行うフットケア
  • 保険診療

立ち上がったり歩いたりと、毎日使う「脚」。不調を感じることも多々あるが、重い・だるい・痛いなどの症状が続くようならば要注意だ。「大学病院に行くほどではないけれど……」と受診をためらう患者のために、「メディケアクリニック上石神井」では脚の悩みに広く向き合っている。動脈硬化や血流の検査も行いながら症状や原因を見極めて、医師や看護師が必要な処置を行い、情報提供を行うのが同院の「フットケア」だ。外来だけではなく訪問診療にも対応。メディカルビレッジ内という立地を生かし、必要に応じて他科と連携して治療を進めることもある。「足から石神井を元気にしていきたいんです」と気さくな笑顔で語る田村浩院長に、血管と脚の症状の関係について、また同院のフットケアについても教えてもらった。

(取材日2025年8月18日)

脚の痛み、むくみ、重さ。循環器内科医が専門的な視点で症状や原因を見極める「石神井の足の窓口」

Q血管の状態が脚の症状を引き起こすことはあるのでしょうか?
A
メディケアクリニック上石神井 2025年9月に開院したクリニック

▲2025年9月に開院したクリニック

例えば動脈硬化によって血管が狭くなったり詰まったりすると、閉塞性動脈硬化症などの末梢血管疾患(PAD)を引き起こすことがあります。歩いたり階段を上るときに脚の重さやだるさを感じたり、さらに進行すると慢性的に脚の痛みを感じるようになることもありますね。また脚から心臓へと血液を戻す筋肉や、静脈内の血液の逆流を防ぐ弁の働きが弱まると、静脈うっ滞を起こして下肢静脈瘤の症状が現れることも。こちらは脚の血管が浮き出るので見た目からも気づきやすく、「脚がむくむ」と訴える方が多いです。夕方になると足がだるくなったり、かゆみを感じるなど、皮膚症状が生じることもあります。

Qどのような人が罹患する可能性がありますか?
A
メディケアクリニック上石神井 皮膚の血流を光で測定するレーザー血流計を導入

▲皮膚の血流を光で測定するレーザー血流計を導入

閉塞性動脈硬化症などの末梢血管疾患を引き起こす主な要因は「動脈硬化」です。ですから心筋梗塞や脳梗塞と同様に、糖尿病・高血圧症・脂質異常症といった生活習慣病が悪化すると、末梢血管疾患のリスクも高まる上、患部の壊死や壊疽を引き起こしやすくなるという問題も生じます。下肢静脈瘤は筋肉や血管内の弁の機能低下から起こりますので、筋肉の量や質の違いから女性に多い傾向があります。ですが年齢や性別に関わらず、立ち仕事の方にも静脈うっ滞や下肢静脈瘤の症状が多く見られます。また血液循環が悪くなりがちな肥満体型の方は下肢静脈瘤になりやすく、また肥満そのものが生活習慣病につながるため、末梢血管疾患にも注意が必要です。

Q普段からどのようなことに気をつけるべきでしょうか?
A
メディケアクリニック上石神井 「足」に関する、さまざまなアプローチ方法を提案していく

▲「足」に関する、さまざまなアプローチ方法を提案していく

まずは運動や食事の内容を見直して、動脈硬化にならないような生活習慣を心がけることが大切です。タバコも血管に悪影響を与えますから、禁煙が望ましいですね。壊死や壊疽は、傷口から細菌が侵入することによる感染症が引き金となり起こるため、ケガにも気をつけてください。また静脈うっ滞は血管が拡張している状態ですから、少しきつめの靴下を履くのもお勧めといわれます。ただし「圧迫が大切」とあまりにきついものを選んでも、長続きしなければ意味がありません。無理なく続けられる程度の物を選びましょう。これらを意識した上で、定期的に医師の診察を受けることが、病気の早期発見と進行抑制につながります。

Qこちらではフットケアに力を入れているとお聞きしました。
A
メディケアクリニック上石神井 ABI検査では、上腕血圧に対する足首血圧の比率を計測する

▲ABI検査では、上腕血圧に対する足首血圧の比率を計測する

はい。当院では「健康は足から」という考えのもと、フットケアに力を入れています。閉塞性動脈硬化症や下肢静脈瘤など脚にはさまざまな病気や症状がありますが、患者さんからすればすべてが「脚の悩み」なんです。「大学病院に行くほどではないけれど……」というときに、気軽にご相談いただける場所でありたいと思っています。動脈硬化や血流の検査も行いながら症状や原因を見極めて、必要な処置を行い、その方に合ったアドバイスをいたします。当院は訪問診療も行っておりますが、患者さんの家庭環境の中に脚の病気を悪化させるヒントがあることに気づくことも。また必要に応じて、他科の先生と連携して治療を進めていきたいと思っています。

Q他科への紹介も含めて多角的に診てもらえるのですね。
A
メディケアクリニック上石神井 地域の「足の窓口」になれるよう尽力していく

▲地域の「足の窓口」になれるよう尽力していく

「脚の悩み」の原因や症状は、一つの分野で解決できるものとは限りません。大もとに糖尿病があるのならば専門的な指導が必要ですし、皮膚症状が強いのならば皮膚科の先生に診ていただいたり、筋肉の動かし方の問題ならば整形外科の先生にお力添えいただいたりと柔軟に対応したいと思っています。さらに専門的な検査や手術が必要な場合には、病院でないと対応できないこともあるでしょう。当院はそれらをしっかりと判断して、必要な医療につなげるための「足の窓口」です。メディカルビレッジ内という立地を生かし、患者さん、ご家族、他科の先生方とも協力しながら、その方の年齢や生活背景に合わせた治療内容を提案いたします。

ドクターからのメッセージ

田村 浩院長

私は大学病院の循環器内科で多くの患者さんを診てきましたが、その中で脚の血管病治療の重要性、また症状を定期的に診ることの大切さを痛切に感じました。患者さんの話をお伺いできるのは2週間に1回程度だと思いますが、訪問診療や外来の付き添いでいらしたご家族から日常の様子を聞くことで、治療の大きなヒントが見つかると考えています。脚の痛み、むくみ、血管の膨らみなど「脚の悩み」でお困りの方やご家族にとって、気軽に相談しやすい「石神井の足の窓口」をめざしています。脚から地域を健康にしていきたい、それが当院の思いです。

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