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石田 将也 院長の独自取材記事

桜上水まさや整形外科

(杉並区/桜上水駅)

最終更新日:2025/07/14

石田将也院長 桜上水まさや整形外科 main

桜上水駅から徒歩4分、甲州街道沿いに今年6月に開業した「桜上水まさや整形外科」で迎えてくれた石田院長は、20年以上脊椎を専門とする医師として研鑽を積み、佐々総合病院では10年以上部長を務めてきた脊椎治療のエキスパートだ。学生時代から親しんだ桜上水の地で開業を決めた背景には、都内では珍しいMRI完備の整形外科クリニックを作りたいという強い思いがあった。わかりやすい例え話を用いながら患者の不安を和らげる石田院長に、診療への思いや脊椎の専門家としてのこだわりについて聞いた。

(取材日2025年6月27日)

学生時代からなじみの桜上水での新たな挑戦

桜上水の地で開業されたきっかけを教えてください。

石田将也院長 桜上水まさや整形外科1

MRIを置くには最低でも70坪の広さが必要だと言われていたので、都内で70〜80坪ぐらいの建物を探していました。都内でそれだけの広さがある物件はなかなか見つからなかったのですが、そんな時に桜上水にこの物件があると聞いて開業に至りました。実は学生時代、桜上水や成城に住んでいた友人が多くいたので、よく遊びに来てはこの辺りで過ごしていました。桜上水は私にとってすごくなじみのあり大切な場所なんです。また、親の実家も阿佐ヶ谷にあり、杉並区にも縁があります。そういった縁のある場所で開業できるのは運命的だなと感じました。

脊椎を専門として歩んでこられた経歴について教えてください。

1998年に昭和大学を卒業してから、整形外科の医師として歩んできました。医師4年目の時に脊椎班に所属することを決めて、そこから背骨の手術を中心に研鑽を積んできました。ただ、脊椎だけでなく膝や股関節の手術も経験してきましたし、外傷も含めて幅広く対応してきました。その後、佐々総合病院では2014年から2025年まで11年間、整形外科部長を務めました。手術を執刀するだけでなく、部長として診療体制を整えることにも注力し、非常勤の先生でも手術に参加できるシステムを構築してきました。そのため、開業後の現在も、毎週木曜日は佐々総合病院で外来と手術を行っています。

クリニックの設備や院内環境のこだわりを教えてください。

石田将也院長 桜上水まさや整形外科2

最大の特徴はMRIを導入したことです。整形外科クリニックでMRIがあるところは都内でも珍しいと思います。脊椎の診断にはMRIが不可欠で、エックス線だけでは見えない神経の圧迫状態がわかります。先進のMRIなら腰の撮影も15分程度で終わりますし、患者さんに「ここで神経が圧迫されているから痛みが出ているんですよ」と画像を見せながら説明できます。百聞は一見に如かずで、患者さんも目で見てもらったほうが納得していただける思いますので、開業するにあたり必ず導入しようと考えていました。院内のデザインについては、クリニックらしくない雰囲気にしたかったのでグレーをメインカラーにしたシックで落ち着いた雰囲気にしています。廊下も広く設計し、車いすの方でも移動しやすいようにしました。その他、エックス線、エコー、骨密度測定器も完備しています。日曜午前も診療しているので、土日休みの方でも受診しやすい環境を整えています。

一人ひとりに合わせた専門的な診療アプローチ

力を入れている骨粗しょう症治療について教えてください。

石田将也院長 桜上水まさや整形外科3

骨粗しょう症の治療では、オーダーメイド治療を大切にしています。骨密度が低いからといって、みんな同じ治療というわけではありません。血液検査や骨密度検査、エックス線、場合によってはMRIも撮影して、その人に何が必要で何が足りないのかを詳しく調べます。例えば、栄養療法だけで十分な人もいれば、骨吸収抑制薬が必要な人もいます。注射製剤も月1回のものから毎日のもの、自分で打つタイプまでさまざまです。その人の生活リズムや来院できる頻度、年齢なども考慮して適した治療法を提案します。特に50歳で閉経した女性は急激に骨が弱くなるので、予防的な治療も重要です。将来の見通しも含めて「今はこの治療でいいけど、こういう状態になったら治療を切り替えましょう」と伝えることで、患者さんも安心して継続的な治療を続けられると思います。

手術に対する考え方や保存的治療への取り組みはいかがですか?

なるべく手術は避けたいと考える方が多いのではないでしょうか? 私は患者さんの立場で考えることを重視しているので、手術を含め、治療法を無理強いすることはありません。手術をしなくても対応できる保存的治療の方法としては、薬物療法、リハビリテーション、ブロック注射、最近では体外衝撃波治療などがあります。それぞれ対応できるように機器もそろえています。ただ、本当に手術が必要な場合は、なぜ手術が必要かを丁寧にご説明しています。脊椎の専門家として20年以上の経験があり、数多くの手術に携わってきたため、手術をしたほうがいい症例、手術をしないで治療ができる症例を見極める判断に自信があります。もし手術が必要になっても、信頼できる先生をご紹介しますし、現在も佐々総合病院で手術を行っているので、私が執刀することも可能です。

患者さんへの説明で心がけていることは何ですか?

石田将也院長 桜上水まさや整形外科4

まず曖昧なことは言わないようにしています。はっきりと明確に、ただ、不安を与えないような言葉を選んで説明します。例えばヘルニアと診断しても「もうダメだ」とは絶対に言いません。「このタイプのヘルニアなら3〜6ヵ月で自然に良くなる可能性が高いから、その間は薬と注射で対応しましょう」と前向きに伝えます。専門用語もわかりやすく言い換えます。椎間板のことは「おまんじゅう」と説明するんです。「おまんじゅうが潰れると皮が裂けてあんこが飛び出るでしょ? それがヘルニアです」と言うと、皆さん「なるほど!」と納得してくれます。また、治療方法をご説明する際にも将来の見通しも含めて説明することで、患者さんに安心して治療を受けてもらえるようにしています。

地域に根差した継続的な医療の提供

スタッフの特徴や現在の患者層について教えてください。

石田将也院長 桜上水まさや整形外科5

看護師さんの中には20年以上クリニック勤務経験があるベテランもいて、とても頼りになります。みんな仲が良くて、お昼時は休憩室でワイワイ楽しそうに過ごしています。患者さんに対してはホスピタリティーを大切に、笑顔で対応することを心がけてもらっています。患者層については、高齢者が朝早く詰めかけるイメージでしたが、実際は30〜40代の働く世代が半分、高齢者が半分という感じです。開業してまだ間もないので、これから地域の方々や近隣の大学生にもクリニックを知っていただき活用してくださることを期待しています。

他の医療機関との連携についてはどのようにお考えですか?

昭和大学の系列病院で長年勤務していたので病院とのつながりが強く、医師たちとのネットワークが強みです。肩の専門家、股関節の専門家、膝の専門家など、各分野のスペシャリストがいますので、「診てほしい患者さんがいる」と連絡すると、スムーズに連携してくれます。背骨の手術をした患者さんには「手術したら一生のお付き合いです」と伝えているので、佐々総合病院では現在も週1回、外来と手術を続けています。手術後、時間がたつと加齢によって症状が再発することもあるので、継続的なフォローが必要なんです。11年間部長を務めていたので、急に名前がなくなり、心配された患者さんもいらっしゃったようですが、今後も責任をもって診療を続けていきたいと考えています。

背骨の症状で悩んでいる読者へメッセージをお願いします。

石田将也院長 桜上水まさや整形外科6

腰痛や手足の痺れで、他の病院やクリニックに行ってもなかなか治らない、原因がはっきりしない、手術を勧められたけど本当に必要なのかわからない。そんな不安を抱えている方は、ぜひ一度相談に来てください。MRIがあるので精密な診断が可能ですし、脊椎の専門家として20年以上の経験から、わかりやすく丁寧にご説明します。セカンドオピニオンとしての相談も歓迎です。本当に手術が必要なら、その理由をわかりやすく説明しますし、手術しなくても済む方法があれば、保存的治療を提案します。診断力には自信があり、生活パターンや仕事、趣味の話をお伺いしていけば、なぜ痛みが出ているのか予想が立てられます。困っている方が「ここに来て良かった」と思えるような診療を心がけていますので、気軽にお越しください。

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