齊藤 伸和 副院長の独自取材記事
斉藤歯科クリニック
(大和高田市/大和高田駅)
最終更新日:2026/01/28
大和高田市の中心部で長年地域医療を担ってきた「斉藤歯科クリニック」。2024年より、父である齊藤尚宏院長を支えつつ、専門性の高い診療で同院を率いているのは齊藤伸和副院長だ。根管治療や歯周病治療、インプラント治療といった歯の土台となる部分の治療を中心に研鑽を積んできた伸和副院長。患者に幅広い治療の選択肢を提示するため、治療期間や使用する素材に制限がある保険診療だけでなく、自由診療も提案する。口腔内の状況によって最適なアプローチを提示した上で、患者の希望に沿った治療を提供。ストイックに技術力を磨いてきた経歴とは裏腹に気さくで話しやすい人柄の伸和副院長に、診療で大切にしていることなどを詳しく聞いた。
(取材日2025年12月11日)
根管治療を軸に、進化を続ける歯科医院
まずは、歯科医師をめざしたきっかけからお聞かせください。

私は、両親・祖父・曽祖父の代まで歯科医師という家系に育ったので、幼い頃から歯科は身近な存在でした。それでも、周囲から歯科医師になるように強要されたことはなかったですし、最初はなろうとも思っていなかったんです。しかし、小学5年生の時に学校のトイレで前歯をぶつけてポキッと折ってしまって。緊急で連れてこられた先が、父が院長を務めるこの歯科医院でした。その時に初めて「歯医者って良い仕事だな」と実感したんですね。歯科医師をめざしたのはその時からです。大学は北海道大学の歯学部に進学して地元を離れましたが、いずれは故郷に戻り、地域医療に貢献できる歯科医師になろうというビジョンは常に持っていました。
根管治療と歯周病治療、インプラント治療をご専門にされているそうですね。
はい。大学卒業後の5〜6年間は関東地方の歯科医院に勤務し、かぶせ物に注力した診療を行っていました。歯のかぶせ物というのは、家に例えると建物部分にあたります。基礎の地盤が弱いといくら上に強固な建物を作っても長持ちしないように、歯も土台となる歯茎が健康でないと良い治療にはつながりません。関東での診療経験を通じて、かぶせ物を本当の意味で長持ちさせるためには、歯の根や歯周組織といった土台の治療が何よりも重要であることを、改めて強く実感するようになりました。そこで、歯の根管治療や歯周病治療をより深く学びたいと考え、地元に近い関西地方で指導してくださる歯科医師を自ら探し、大阪の歯科医院で、根管治療は牛窪敏博先生、歯周病治療・インプラント治療は大月基弘先生という各分野のスペシャリストに師事することがかないました。現在はそちらで根管治療と歯周病治療、インプラント周囲炎治療のインストラクターもしています。
歯科医師になってからも自ら学びに行かれたのですね。

歯科は日進月歩の世界ですから、知識や技術のアップデートは欠かせません。知識を深めるだけでなく、技術面でも工夫を重ね、患者さんにご自身のお口の中の状況をご理解していただけるよう歯科用CTやマイクロスコープといった先進の機器を導入しています。言葉による説明だけではわかりにくい状態でも、例えばマイクロスコープで口腔内を動画撮影することで、患者さんと一緒にリアルな映像を見ながら「こんな具合に虫歯があるんですよ」とご説明することができます。虫歯というのは、入り口がすごく小さくても削ってみると実際は大きい場合が多々あります。そうしたときにも「こんなふうに大きくなっていますよ」とお伝えできますので、患者さんはより納得して治療に臨むことができると考えます。
患者の意思を尊重し、「押しつけ」ではない治療を提供
どのような患者さんが多くいらっしゃいますか。

父の代から長く通ってくださっている近隣の方だけでなく、クチコミやホームページをご覧になって三重県や大阪府といった遠方からの患者さんも多くお越しになっています。中には、私が大阪で診ていた患者さんがこちらまで続けて来てくださるというケースもあります。当院ではホームページ上に症例などを詳しく載せていますので、「自分の悩みと似ているな」と思っていらっしゃる方が少なくありません。過去に受けた治療に疑問や不安を感じ、セカンドオピニオンを求めてお越しになる患者さんも多いですね。「他の先生の言うことも一度聞いてみよう」ということで受診なさった方には、かかりつけ以外の歯科医師の視点から情報を得ることで、安心していただければうれしいですね。いずれにしても、歯科医師に言われるがままに治療を受けるのではなく、ご自分のお口の中の状況をしっかり知りたいという方が多く受診してくださっているように感じます。
診療する上でどのようなことを大切にしていらっしゃいますか。
大前提として、科学的根拠に基づいた医療を行うということですね。ただし、「人」を診させてもらっている限り、そこには患者さんお一人お一人の想いがあり、科学的根拠だけで判断しても喜んでもらえる治療にはなりません。当院が初診に1時間取っているのもそのためで、患者さんのご希望をしっかり伺うことを大切にしています。また、判断材料となるご自身のお口の状況についても誤解なく把握していただけるよう、丁寧な説明も大切にしています。保険診療・自由診療に関わらず、歯科医師として理想的だと思う治療はご提案しますが、決して押しつけるようなことはありません。私は、「その患者さんが最も幸せになれる治療」を目標としていますが、ご自身の幸せのために歯の治療にどれくらいの時間と費用をかけるかは人それぞれです。リスクなども含めたご説明をし、最終的に患者さんご自身が納得のいく治療を選択できるようにすることが重要だと考えています。
歯科医師としてやりがいを感じるのはどんなときですか。

やはり、患者さんに喜んでいただけたときが一番うれしいですね。「来て良かった」とおっしゃっていただけたときは歯科医師になって良かったと思います。先ほども申し上げたとおり、当院にいらっしゃる患者さんは、ご自身の歯がどうなっているかということに興味を持ち、歯科医師と二人三脚で治療に臨もうとされる方が多いと感じています。「治療したい」と強く願い、受診してくださった皆さまに、これまで培った知識や経験を生かすことができればうれしいです。歯の根管の病気や歯周病で苦しんでいらっしゃる方を少しでも減らしていきたいというのが医療人として第一の願いです。
技術力・ホスピタリティーなどすべての品質を追求する
休日の過ごし方や趣味についてもお聞かせいただけますか。

スポーツ全般が好きで、大学では硬式テニスに打ち込んでいました。数年前までゴルフもしていたのですが、最近は時間がなくて行けていません。こちらの診療日以外にも勉強会に参加したり、歯科医師や歯科衛生士・獣医師を対象としたセミナーのインストラクターとして活動したりしていますので、丸一日お休みという日は月に2、3日程度しかないんです。ただ、休むときはしっかり休むというメリハリは大切にしていて、年末年始などの休暇は長めにいただき、家族と海外旅行に行ったりもしますね。
スタッフ教育にも力を入れていらっしゃるそうですね。
スタッフの中には、それこそ幼い頃から私を知っているというベテランの方もいらっしゃるのでたいへん心強いですし、皆、率直に意見を言ってくれるので助かっています。発展し続ける歯科の世界では学びを停滞させることは後退に等しく、日頃からスキルアップにも一生懸命取り組んでくれています。私を含めスタッフ全員にとって働きやすい環境が、ひいては患者さんのメリットにつながると考えていますので、スタッフから上がった意見にはしっかりと耳を傾け、取り入れるべきところは採用しながら皆にとってより良い歯科医院にしていきたいと思っています。
今後の展望と、歯でお悩みの方へのメッセージをお願いします。

いずれは診療ユニットを増設し、より多くの患者さんが受診しやすい体制を整えていきたいと思っています。また、技術力やホスピタリティーの向上にスタッフ一丸となって取り組み、チーム力を引き上げ、すべてにおいて品質を追求した診療をご提供していくことが目標です。歯科に行ったけれど納得のいく治療ができていないという方は、ぜひ一度、お困りの症状を得意とする歯科医院を訪ねてみてください。もちろん当院でなくても構いません。歯科の医療技術は日々進化していますので、過去に治療を断られたケースでも治療が可能になっていることもあります。歯のことでお悩みがある方、専門性の高い治療をご希望される方はお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/48万4000円~、精密根管治療/前歯:9万9000円、小臼歯:11万円、大臼歯:13万2000円、歯周組織再生療法/11万円~

