小川 晃平 院長、小川 沙耶子 副院長の独自取材記事
おがわデンタル福岡酒殿
(糟屋郡粕屋町/酒殿駅)
最終更新日:2025/07/28

2025年6月25日、JR香椎線・酒殿駅から徒歩4分の地に開業する「おがわデンタル福岡酒殿」は、小川晃平院長と小川沙耶子副院長の夫婦2人体制で診療する。診療内容は幅広く、一般歯科から矯正歯科、歯科口腔外科まで対応。中でも晃平院長はマイクロスコープによる精密根管治療や口腔外科を得意とし、沙耶子副院長は小児歯科と矯正歯科に専門性を持ち、口呼吸などの悪習癖の改善にも力を入れる。「家族全員が安心して長く通える歯科クリニックとして地域に根づいていきたいです」と語る2人に、患者と一生涯のパートナーになるための心構えや診療へのこだわりなどについてざっくばらんに聞いてみた。
(取材日2025年6月23日)
技術を駆使し、家族丸ごとサポートする歯科医院へ
開業するにあたり酒殿を選ばれた理由についてお聞かせください。

【晃平院長】実は、特に酒殿にゆかりがあったわけではないんです。しかし実際にこの場所に来てみると、ここは多くのファミリー層が暮らすベッドタウンで、子育て世代の方々が安心して暮らせる環境が整っているのだとわかりました。私自身が30代ということもあり、同じような世代を中心としたファミリー層の方たちのお口の健康を守っていけたらと思っています。診療としては、お子さんの口腔管理から、働き盛りの方々の歯科治療、そしてご年配の方の健康サポートまで、ご家族皆さんで生涯通っていただける歯科クリニックとしてお役に立ちたいですね。この酒殿で、地域の皆さん一人ひとりに合わせた診療を行いますので、ぜひ立ち寄っていただきたいです。
家族で通える歯科医療をめざしているのですね。
【晃平院長】「名医」よりも「良医」でありたい、という当院の理念には、高い技術だけでなく、患者さんに寄り添う医療を大切にしたいという思いが込められています。「名医」は磨き抜かれた技を持つ医師や歯科医師を指しますが、「良医」はそれに加えて、患者さんの不安や悩みに真摯に耳を傾け、一人ひとりに適した治療を提案できる医師や歯科医師だと考えています。例えば、お子さんには歯科医院への恐怖心を取り除くための優しいアプローチを、働き盛りの方には忙しいライフスタイルに配慮した効率的な治療計画を、ご年配の方には身体的負担を軽減した丁寧な診療を心がけています。また、「治療」から「予防」へのシフトを重視し、虫歯や歯周病になってから治療するのではなく、定期的なメンテナンスや生活習慣のアドバイスを通じて、患者さんが生涯にわたって自分の歯でおいしく食事を楽しめるよう支援したいですね。
患者さんとのコミュニケーションにおいて、特に大切にしていることは何でしょうか?

【沙耶子副院長】患者さんとのコミュニケーションで大切にしているのは、「生涯のパートナー」として深く寄り添うことです。当院では、患者さんとじっくりお話しできるようカウンセリングルームを2つ設け、時間がないとされがちな歯科医療において、一人ひとりに合わせた丁寧な説明を心がけます。診療では、目の前の治療だけでなく、なぜお口のトラブルが起きたのか、将来にわたってご自身の歯で食事をするにはどうすれば良いか、といった包括的な視点で解決策をご提案します。例えば、虫歯の治療であっても、単に削って詰めるだけではなく、生活習慣やブラッシング方法、食事のタイミングなど、根本的な原因にまで踏み込んだアドバイスをしています。また、患者さんの不安や疑問を取り除くことも重視しており、専門用語を使わずにわかりやすい言葉で説明します。信頼関係を築きながら、長期的な視点でサポートすることが私たちの使命です。
2人の歯科医師がそれぞれの得意分野を生かして診療
晃平先生のこれまでのご経歴と、治療へのこだわりについてお聞かせください。

【晃平院長】福岡歯科大学卒業後、長崎大学での臨床研修を経て、口腔外科で約5年間専門的に学びました。この経験により、親知らずの抜歯から顎関節症まで幅広い口腔外科処置に対応できます。特に、マイクロスコープを用いた精密根管治療では、通常では見えない細部まで確認しながら、根っこの外科的な処置が必要な難症例にも対応可能です。地域医療において私がこだわっているのは、都会と遜色ない、質にこだわった治療を提供することです。患者さんが身近なクリニックで、高度な専門治療を受けられる環境を整えたいと考えています。そのため、開業後も学びを止めることなく勉強会などに参加し、治療技術や知識のアップデートを続けていく所存です。
沙耶子先生は、小児歯科や矯正歯科に力を入れているそうですね。
【沙耶子副院長】そうですね。研鑽を積んでいた時代にお子さんの治療に関わることが多く、そこから小児歯科にやりがいを感じるようになりました。現在では矯正歯科やMFT(口腔筋機能療法)を専門としています。また、できれば妊婦さんにも来ていただき、子どもが生まれる前の段階からお口の健康をサポートしたいですね。ちなみにお子さんとの接し方で特に心がけているのは、「痛くないよ」「怖くないよ」といったうそをつかないことです。子どもたちは敏感ですから、まずはお子さんの気持ちをしっかりと受け止めて、治療の意味や手順を年齢に応じてわかりやすく説明するようにしています。歯科医院がトラウマにならないよう、段階を踏んで治療を進めることが大切です。
こちらで行っている矯正の特徴などについて教えてください。

【晃平院長】当院で最もこだわりたいのは、「歯を抜かない矯正」です。従来の矯正では抜歯が当たり前とされることが多いのですが、私は健康な歯を抜くことに疑問を感じ、できる限り天然歯を残す矯正方法を追求しています。お子さんの場合は、歯が並ぶスペースを確保するために顎の成長を利用し、比較的短期間で自然な歯並びをめざしていきます。また、早期に介入することで将来的な複雑な治療の回避、そして費用面での負担の軽減につなげられるんです。大人の場合は、確かにお子さんと比べると骨が硬くて矯正は難しいのですが、先進の技術と工夫により、抜歯せずに美しい歯並びをめざせるようになってきました。時間はかかりますが、患者さんの大切な歯を守りながら理想的な噛み合わせへ導いていきます。
カフェのような院内で気軽に予防に取り組んでほしい
クリニックの造りでこだわったところはありますか?

【沙耶子副院長】院内のデザインにはかなりこだわりました。歯科医院は誰もが行きたくない場所ですので、カフェのようなおしゃれな雰囲気にすることで、気軽に立ち寄れる場所になれば良いなと思っています。木目調の茶色と白を基調としたやわらかい色調は、私が選びました。お子さん連れのためのキッズスペースを設け、かわいらしい壁紙で工夫しています。また、女性用のパウダールームは特にこだわったので、ぜひ来院の際にチラッとのぞいてみてください。
虫歯や歯周病にならないための予防について、具体的にどのようなサポートをされますか?
【晃平院長】「治療しないのが一番良い」というのは、まさに当院の根幹にある考えです。予防と患者さんのデンタルIQ向上のために、まず「なぜお口のトラブルが起きるのか」という原因をしっかりお伝えし、理解していただくことを重視します。具体的な取り組みとして、MFTで口呼吸など悪習癖の根本からの改善と、将来の歯並びの悪化予防をめざします。また、患者さんには生活習慣やブラッシング方法など踏み込んだアドバイスを行い、長期的な視点での予防プログラムをご提案します。歯科医院を「治療する場所」から「健康を維持するための場所」に意識を変えていただけたらうれしいですね。
最後に、今後の展望と地域の方へのメッセージをお願いします。

【晃平院長】やはり、歯は治療しないのが一番良いです。なぜなら、一度削ってしまった歯は二度と元には戻らないからです。治療は「修理」するためのものであって「完治」することはありません。だからこそ予防が何より重要なんですね。小さな頃から適切な知識を身につけ、治療が必要にならないようお口の環境を維持していただくことが、生涯ご自身の歯で食事を楽しむ秘訣です。
【沙耶子副院長】何より地域の皆さんに気軽にフラッと立ち寄っていただける、そんな身近な存在でありたいと思っています。併せて、通ってくださるお子さんの成長も見させていただけるのも歯科医師としての喜びです。どんな小さなことでも構いませんので、ぜひお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは成人矯正/88万円~、小児矯正/44万円~