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クレアチニンの数値が高い?
数値の不安は腎臓専門医師への受診を

たかえ内科クリニック

(那珂川市/博多南駅)

最終更新日:2025/08/12

たかえ内科クリニック クレアチニンの数値が高い? 数値の不安は腎臓専門医師への受診を たかえ内科クリニック クレアチニンの数値が高い? 数値の不安は腎臓専門医師への受診を
  • 保険診療

腎臓病が悪化し、腎臓の機能が低下することで腎不全に至った際、その代わりとなる役割を担うのが透析治療だ。通院して透析を受ける場合、週に3回ほどの通院を余儀なくされ、ライフスタイルを大きく変化させざるを得ないケースも。しかし腎臓病は初期症状がほとんどなく、尿たんぱくや血尿といった健康診査での異常をきっかけとして発見につながるケースが多いという。そこで生活習慣病など透析予備軍の段階からの早期発見のため、早めの専門の医師への受診を訴えているのが、「たかえ内科クリニック」の髙江啓太院長だ。「まずは透析が必要になる前に生活習慣の改善が大事だが、透析が必要になったときになるべく快適な通院・治療環境を提供したい」と話す髙江院長に、腎臓病の治療や予防、受診のタイミング、同院での透析治療について詳しく聞いた。

(取材日2025年7月8日)

透析治療に至る前から腎臓病の予防を。健診で数値をチェックし生活習慣を改善しよう

Q腎臓病はどういった病気でどんな方が罹患する病気でしょうか?
A
たかえ内科クリニック 内科、腎臓内科、人工透析内科の受診や腹膜透析にも対応

▲内科、腎臓内科、人工透析内科の受診や腹膜透析にも対応

腎臓病には大きく2つあり、数年をかけてゆっくりと進行していく慢性腎臓病と、脱水や薬剤、感染症などによって引き起こされる急性腎障害があります。適切に治療をすれば腎臓機能を取り戻すことが望める急性腎障害に対し、慢性腎臓病は損なわれてしまった機能は元に戻りません。高血圧、高血糖、脂質異常症をはじめとした生活習慣が原因となるケースが多く、また加齢に伴う動脈硬化も影響しているため、誰にとっても関係のない病気とは言いきれません。慢性糸球体腎炎といって、膠原病の一種で腎臓が障害を受けることもあります。腎機能、検尿異常の程度でさまざまなグレードで分類されています。

Q数値の異常を放置してしまうと、どんなリスクがありますか。
A
たかえ内科クリニック 資料を使用し、患者にわかりやすく説明することを心がけている

▲資料を使用し、患者にわかりやすく説明することを心がけている

腎臓病の初期段階は症状がほとんどありませんが、進行すると全身のむくみ、食欲の減退、倦怠感、よく足がつる、また、腎臓が毒素を排出しきれず尿毒症により意識の低下などをもたらすことも。中には尿として水分を体外に排出できず、全身に水がたまって息ができなくなる症状を呈することもあるほか、人によっては汗をかかなくなったという症状が見られます。放置していると、水分や塩分などが体内にたまり続けて体のバランスが保てなくなってしまい、死に至ることもある怖い病気です。症状が出る前の初期の段階で発見し治療することが大切です。健診や、かかりつけの医療機関で検査をしているのであれば、腎臓の項目について確認してみましょう。

Qどういったタイミングで受診すれば良いのでしょうか?
A
たかえ内科クリニック 日本腎臓学会腎臓専門医の髙江院長が診療する

▲日本腎臓学会腎臓専門医の髙江院長が診療する

まずは定期的に健康診断を受けていくことが大切です。腎機能自体もわかりますし、尿検査でたんぱくや血尿があれば症状がなくとも専門機関を受診したほうが良いでしょう。あとは高血圧や糖尿病といった生活習慣病の治療を受けている人も、定期的な採血で腎機能をチェックすることが必要です。また、例えば腎機能の評価指標であるクレアチニンの数値は、一概に高いといっても、女性と男性とで基準値も違えば筋肉量や運動後かどうかでも変動します。腎臓の専門家に話を聞けば、自分の場合どの程度の数値になれば治療が必要なのか、どの程度になれば透析が必要かなどもわかるので、腎臓に不安があるという方は一度受診してみることをお勧めします。

Q腎臓病の治療や透析についても教えてください。
A
たかえ内科クリニック 透析室は個室も完備

▲透析室は個室も完備

治療で最も大事なのは、腎臓病を進行させないために食事や運動、薬などで血圧を管理することです。ただし、慢性糸球体腎炎は膠原病の一種であるため、免疫抑制剤を用いた治療を行います。悪化した場合は、体内にたまった毒素や水分を取り除くために透析治療が必要となります。当院では血液を機械で浄化する血液透析と、おなかに透析液を注入して交換する腹膜透析の両方に対応しています。どちらもメリット、デメリットがあるため、透析治療が必要になる前にライフスタイルや病気の状態に合わせてご提案しています。近年は腎臓病の進展を抑制するための薬剤も出てきていますのでご相談くださいね。

Qこちらで受けられる透析治療について詳しく教えてください。
A
たかえ内科クリニック 院内でエコー下穿刺やシャントPTAに対応している

▲院内でエコー下穿刺やシャントPTAに対応している

透析に必要な針刺しをより精密に行うためにエコー下穿刺を実施しています。穿刺の痛みが苦手な方には、痛み止めクリームをご用意していますよ。また、中核病院で透析内科医として積んだ経験を生かし、シャントPTAを院内で行える設備を整えました。シャントPTAとは、血管が詰まったりしてシャントの流れが悪くなった際に、風船つきのカテーテルを用いて血管の狭い箇所を治す治療です。通常は総合病院でないと難しい治療ですが、ご自身で通院できない方も多いため、自院で行いたいと考えました。通院時の送迎、1m以上のベッド間隔といった環境面でも、なるべく患者さんの透析治療のストレスを軽減できるように尽力しています。

ドクターからのメッセージ

髙江 啓太院長

腎臓病は日本人の8人に1人がかかっているといわれていて、意外と身近な病気です。高齢化に伴い今後も増加が見込まれています。症状がなくても予防・早期発見のため、まずは1年に1回の健康診断を受けましょう。すでに診断を受けている方も、進行を抑えるために何かできることはないか、一度腎臓専門の医師へ受診することをお勧めします。残念ながらすでに腎臓病が進行していて透析治療による生活の変化などの不安を感じている方も、専門家の観点から適切なアドバイスを行うことができると思います。正しく治療を行えば決して怖い病気ではありません。腎臓病について不安や疑問がある方はお気軽にご相談ください。

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