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伊島 正志 院長の独自取材記事

いじま内科・消化器内科

(太田市/太田駅)

最終更新日:2025/07/11

伊島正志院長 いじま内科・消化器内科 main

ラフィエット通り沿いにある「いじま内科・消化器内科」。以前あった内科・小児科クリニックをリノベーションした建物は新築のようだ。院長の伊島正志先生は、消化器内科の医師として伊勢崎市民病院と太田記念病院に四半世紀ほど勤務。内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)にも携わってきた。真面目で責任感の強い医師だが、ユーモアがあり、どこか親しまれる雰囲気も併せ持つ。和やかな空気の中、クリニックの特徴や受けられる治療などさまざまな話を聞いた。

(取材日2025年06月09日)

約25年胆管疾患を専門に研鑽を積んだ後開業を決意

医師をめざしたきっかけや専門を選ばれた理由から伺います。

伊島正志院長 いじま内科・消化器内科1

開業医の祖父の影響ですね。私は埼玉県熊谷の出身ですが、親は四国の生まれで、祖父は香川県で医師として働いていました。小さい頃お盆やお正月に帰省した時に働く祖父の姿を見てかっこいいなと純粋に思ったんです。小学2年生の時には、医師になると固く誓っていました。紆余(うよ)曲折はありましたが、その時からの夢がかなった次第です。専門は外科以外でと考えていた中で、何か一つ技術を身につけたいと思い内視鏡の道に進むことにしました。内視鏡の中でも、ERCPという分野をメインに扱ってきました。ERCPは簡単にいうと胆管・膵管の診断や治療に使う特殊な内視鏡を用いた診療です。勤務医時代に20年ほど、このERCPを担当していました。

開院を決めた理由は?

開業医の祖父の背中を見て医師になったこともあり、いつか開業したいと思っていました。患者さん一人ひとりとの距離が近い医療の提供ができたらいいなと思い描いていたんです。また、勤務医時代は四六時中呼び出しのある現場だったので、子どもとの時間が取りづらかったことも開業の理由の一つです。50歳を目前に一大決心でしたね。太田市内で開業地を探していたところ、当院の前身である伊藤内科小児科クリニックさんとご縁があり、ここで診療をスタートしました。

開業医になって良かったなと思う点はありますか?

伊島正志院長 いじま内科・消化器内科2

大きな病院での勤務時代に比べて、開業医として診察しているほうが「患者さんを診る」ことを優先できていることですね。勤務医時代も可能な限り患者さんを見る時間をつくっていましたが、病院は大きな組織なので会議など管理職としての業務も多く担う必要がありました。患者さんではなく、他のことを優先する必要がないことに、開業して良かったなと思う毎日です。また、経営や診療スタイルも自分で決められるのも開業医の魅力ですね。逆にいうと、それだけ責任も伴います。重圧はありますが、やりがいも強く感じています。

専門だけでなく、小児も含め内科疾患全般を幅広く対応

開業医になったことで戸惑う点はありますか?

伊島正志院長 いじま内科・消化器内科3

当院には医師は私一人しかいないので、診断をつけて当院で治療をしたり紹介したりといった判断をするのも私一人です。基幹病院で働いていた頃は自分の専門分野にのみ集中するスペシャリストである必要があったのですが、開業医に求められるのは幅広く診るゼネラリストです。お子さんから高齢者までさまざまなニーズに応えなければなりません。他にも設備面での違いも大きく、長年いた環境からの変化に戸惑うこともしばしばです。まだまだ試行錯誤の最中ですが、この試行錯誤にワクワクしている自分もいるんですよ。

一言でいうと、どういったクリニックですか?

専門は消化器内科ですので、消化器疾患はもちろん診ています。勤務医時代には胆膵疾患を多く診てきたので、膵がんや胆石症などの診断も可能ですが、場合によっては連携病院へご紹介することもあります。また、専門的な医療を提供するだけでなく、地域の身近なクリニックとして、生活習慣病や風邪、腹痛、頭痛など一般的な内科疾患全般、お子さんの内科疾患やワクチン接種など幅広く対応しています。地域にお住まいのどなたでも、気軽にご利用いただけるクリニックでありたいと思います。

患者層や多い主訴は?

伊島正志院長 いじま内科・消化器内科4

幅広い疾患に対応しているため、老若男女いらっしゃいますね。近くの学校に通う小中学生もいらっしゃるので、お子さんも結構いますが、やはりご高齢の方が多い印象です。もともと私が太田記念病院で担当していた患者さんがたくさん来てくださっているので、疾患としては消化器系が多いかもしれませんね。実は開業にあたって大きく広告を打たなかったのですが、勤務医時代からの私の患者さんがチラシを配って、広告をしてくれたんですよ。私からお願いしたわけでもないのに、本当にありがたいことです。この1ヵ月、無事に診療できたのも、昔からの患者さんのおかげですね。

患者の緊張をほぐし、話しやすい雰囲気づくりに注力

診療の際、心がけていることは?

伊島正志院長 いじま内科・消化器内科5

患者さんを緊張させないようにと意識しています。医師を目の前にすると、緊張して話しづらいと思われる方も多いのではないでしょうか。できる限り緊張を解きほぐして、何でも話しやすい雰囲気をつくっていく。具体的には同じ目線で話す、丁寧すぎず少しくだけた言葉を使う、患者さんの理解度や性格などに合わせて接し方を考えるといった些細な工夫です。もちろん医師として注意をする必要がある状況はありますが、そんな時も怒鳴ったり高圧的な態度に出たりすることはしたくありません。もう一点、薬を処方する際には、「薬を使わなくて済むように努力をしましょう」と欠かさず伝えています。薬は対症療法なので、生活改善が鍵になるのです。高血圧症の場合に、塩分を控えたり運動したりするようお願いするといった具合ですね。患者さんの無理のない範囲でできる努力をして、健康な状態を取り戻すようめざすことが大切だと思っています。

心に残っているエピソードなどはありますか?

膵がんは発見が遅れ、残念ながら亡くなられる方も少なくない病気です。そういった悲しい結果に終わると、どうしても忘れられませんね。勤務医時代にはERCPを担当する医師が限られていたので、常に忙しくしていた印象が強くて、一つエピソードを挙げるのは難しいのですが、勤務医として働いていた時に、家族が胆管の病気にかかった時のことはよく覚えています。ERCPが必要な状況でしたので、主治医となると手を挙げたのですが、「あなたは不器用だから大丈夫?」と言われてしまったんです。たいへん大きなショックを受けたのですが、それでも専門分野で自信があるから任せてほしいと説得して、治療を行うことができました。長い医師人生の中でも、かなり緊張した処置だったことを思い出します。

お忙しいと思いますが、休日の過ごし方やリフレッシュ法は?

伊島正志院長 いじま内科・消化器内科6

5歳の子どもがいるので、休みの日は子育てを楽しんでいます。他の趣味ですと、ジョギングと少しのお酒ですかね。運動は好きで学生の頃は野球部に所属するなど、常に体を動かしてきました。でも医師になってからは運動をする機会も減り、実は10年ぐらい前に太りすぎてしまったんです。これでは患者さんに健康について話しても説得力がないなと一念発起し、そこから運動を始めて、何とか今の体重まで落としました。今もジョギングを続けていますが、リフレッシュ法というと、やっぱり子どもと遊ぶことです。子どもと遊んでいると、その時は無心になれて、日々のことを自然と忘れていますね。昼休みに近所のジムに通ってリフレッシュもしています。

今後の目標・抱負を教えてください。

まずはたくさんの患者さんに頼っていただけるよう、日々の診療に邁進することです。患者さんの数は診療の結果についてくるものなので、やはりこれまでどおり患者さん一人ひとりに丁寧に接していくことを大切にしていきたいですね。25年間救急病院で医師をしてきましたが、町の身近なお医者さんとしてはまだまだ新米です。第二の医師人生を始めることになり、いろいろと勉強することが多くて大変なこともありますが、やりがいも感じています。これまで蓄積してきた専門知識も生かしながら、幅広いお悩みに対応し、地域の皆さんの健康維持のお役に立ちたいと思っています。

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