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吉田 和裕 院長の独自取材記事

吉田泌尿器科

(大阪市生野区/桃谷駅)

最終更新日:2025/08/04

吉田和裕院長 吉田泌尿器科 main

大阪環状線の桃谷駅から徒歩約10分。桃谷商店街の中にある「吉田泌尿器科」。吉田和裕院長が2025年6月に開業したクリニックだ。膀胱鏡システムや自動尿沈渣測定器といった泌尿器科クリニックの診療において重要な役割を担う機器に加え、エックス線透視システムも導入し、幅広い診療に対応するための体制を整えている。「当院で可能なことはできる限り当院内で対応し、患者さんにとってより負担の少ない診療を提供していきたい」と話す吉田院長。病院の泌尿器科で手術などの研鑽を積んできた経験を生かし、今後は地域医療のよりどころになりたいという。そんな吉田院長にこれまでの経歴や、クリニックの強み、診療にかける思い、今後の展望などを詳しく聞いた。

(取材日2025年7月17日)

病院での多様な手術経験を糧に開業

まずは、先生のご経歴を教えてください。

吉田和裕院長 吉田泌尿器科1

東海大学を卒業後、兵庫県明石市立市民病院に研修医として入り、そこから同院の泌尿器科に勤務しました。明石市立市民病院は、部長と副部長と僕という感じでしたので、スタッフの1人として任せてもらうことも多く、さまざまな経験を積ませていただきました。中でも結石手術に関しては、非常に多くの多様な症例を経験させていただきました。また結石手術は2時間ほどの短期集中型で、そのスタイルが自分の気性に合っていたこともあり、とてもやりがいを感じていました。



そもそも先生はなぜ医師をめざされたのですか?

母が看護師だったことが大きいですね。幼なじみの家が開業医をしていて、母はそこに看護師として勤務していたんです。うちは母子家庭で小さい頃はよく職場について行っていたので、そんな環境から気がついたときには医師をめざしていました。実は動物が好きで、最初は獣医師になりたいと思っていたんですよ。ですが動物が好きでは逆に難しいかもしれないなと感じて、医師になりました。泌尿器科を専門に選んだのは、学生の時の実習がきっかけです。僕の出身である東海大学は泌尿器科に強みがあり、ロボット手術を見学する機会があったんです。教授が3Dモニターで実写の画面を見せてくれた時に、「これはすごい! 僕もやってみたい」と思い泌尿器科に進みました。

開業のきっかけは何でしょうか?

吉田和裕院長 吉田泌尿器科2

手術をすることにやりがいを感じていたので、実は開業しようとは思っていなかったんです。きっかけは、母が「ナーシングホームを開きたい」と言い出したことでした。ずっとやりたいと思っていたようで、それを聞いて「じゃあサポートしよう」と。一度始めてしまうと従業員の生活も担うわけですから、「うまくいかないからやめる」はできません。そうなると、勤務医のままでは自由に動くことができませんので、僕が開業してきちんとサポートできるようにしないといけないなと思ったんです。そこで老人ホームの近辺で開業しようとなったわけです。

専門的な診療に対応するためエックス線透視設備を導入

診療コンセプトは何でしょうか?

吉田和裕院長 吉田泌尿器科3

コンセプトは「泌尿器科のクリニックとして、できる限りの診療を提供すること」。泌尿器科疾患の一般的な診療はもちろん、クリニックでも可能な限り高度な検査・治療をとの思いから、膀胱鏡、自動尿沈渣測定装置のほかにエックス線透視設備も導入しました。泌尿器科では、体内に埋め込んだステントの交換や腎臓カテーテルの交換など、透視で体内の状態を確認しながら処置を進める機会が結構多いんですよ。本来は原因となった病気を解決して、人工物は抜いてしまえれば良いのですが、いろんな理由で抜くことができず、ずっと交換し続けなければならない方もたくさんいらっしゃいます。そういう場合、病院から地域のクリニックに紹介したくても、透視の設備がないからと受け入れてもらえないケースも多いんですよね。ですから自分自身が開業するのであればエックス線透視設備を備え、できる限りのことをしたいと考えていました。

患者さんの負担軽減にもつながりそうですね。

はい。膀胱や尿道の検査、治療などの負担を軽くするのに役立ちますし、一部の簡単な手術にも活用できます。大きな病院ですと、やはり待ち時間が長くなりがちですが、今のところ、当院でしたら迅速に対応できます。人工物の交換処置自体はそんなに時間はかからず、15分から30分程度で行えますので、通院にかかる時間が短くなることでも負担軽減につながると考えます。時間短縮という意味では、先ほどお話しした自動尿沈渣測定装置も迅速な診断につなげる上で非常に役立っています。今後はどの病院から紹介していただいても、基本的な診療や処置は全部こちらで行い、逆に困ったときは相談するなど、連携を取っていきたいなと思っています。

クリニックではどのような診療に対応可能ですか?

吉田和裕院長 吉田泌尿器科4

頻尿や尿漏れ、残尿感、排尿時に痛みがあるといった排尿に関するお悩み、尿に血が混じるなどの症状、腰や脇腹、下腹部の突然の激しい痛みなどがあれば、ぜひご相談していただきたいですね。特に女性は、人体の構造上、男性よりも膀胱炎や頻尿、尿漏れといった症状が起きやすいですのでお困りの方も多いと思います。頻尿には、骨盤底筋の筋力低下が関わるケースもあるとされます。骨盤底筋を鍛えるには、筋力トレーニングや体操が必要になります。ですが、家だと体操は続かないという方や、やり方がわからないという場合も多いと思います。そこで当院では、理学療法士の指導のもと、骨盤底筋の集団トレーニングを実施しています。男性でも受けていただけるので、ぜひ利用していただきたいですね。

泌尿器科クリニックとしてできる限りのことを

先生が患者さんと接する際に意識していることはありますか?

吉田和裕院長 吉田泌尿器科5

変に取り繕っても良くないと思い、ありのままで接しています。自覚はあまりないのですが、自然と患者さんに合わせて話をしていると思いますね。カチッとしている方にはこちらもカチッとお話ししますし、ざっくばらんな感じが好きそうな方には、こちらも気さくな感じでお話ししたり。自然に接するのが良いかなと思っています。あとは、患者さんのほうを向いてお話しすることですね。こちらもあえて意識してそうしているつもりはないのですが、勤務医時代からしっかり患者さんに向き合いたいという思いがありました。ですので、基本的にお話をしている最中にはカルテはいじらないですね。

ところで先生の趣味は何ですか?

海釣りですね。新鮮な刺身が食べたいと思ったことをきっかけに始めて、釣り歴は8年ほどになります。基本的には日本海へ出ることが多く、旬のものを追いかけていますね(笑)。特にイカが好きでどんな食べ方をしてもおいしいです。自分で釣った魚を家で食べるのが醍醐味です。実はクリニックのロゴにも僕の趣味が反映されています。ロゴを考えるにあたって、デザイナーさんに「何か思い浮かぶものを」と言われたのですが、その時に答えた「海」「水」「魚」がモチーフになっているんですよ。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

吉田和裕院長 吉田泌尿器科6

今後、透視を使った処置の件数を少しずつ増やしていきたいと思っています。中でもステントの交換は、最初に病院で作る・入れるという作業を行い、その後クリニックで引き継ぐ形になるので、病院の先生から信頼して任せていただくことが必要です。すぐに信頼を得られるものでもないので、日々の積み重ねが重要かなと思っています。任せてもらえたらきちんと対応することで、実績を積み上げていきたいですね。専門的な設備と医師の経験を生かし、安心で質の高い医療を提供できるように努めてまいります。泌尿器科として、地域医療の一翼を担うものとして、できる限りのことはやろうと心がけていますので、どんなことでも遠慮なくご相談いただけたら良いなと思っています。

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