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山本 直人 院長の独自取材記事

山本歯科医院

(大阪市中央区/谷町九丁目駅)

最終更新日:2025/07/18

山本直人院長 山本歯科医院 main

「常に患者さんのニーズにお応えできるような場所にしたいです」。そう謙虚に語る「山本歯科医院」の山本直人院長は、かつて祖父が診療していた谷町の歯科医院を受け継ぎ、「患者のための歯科医療」を提供している。患者の利便性を追求し、開院は朝8時。口腔外科や矯正歯科での豊富な経験を生かした精密な診断にこだわり、先進機器を駆使した治療を行う。院内には山本院長の趣味で車や飛行機の模型、大阪万博のキャラクターが飾られており、これをきっかけに患者と話が弾むことも多いという。患者と楽しくコミュニケーションを取りながらも「歯は一度傷がつくと一生治らない」と、100歳まで歯を残すための診療に真摯に取り組む山本院長に話を聞いた。

(取材日2025年7月1日)

祖父から受け継いだ場所で地域の患者に恩返しを

開業の経緯と、この場所を選んだ理由を教えてください。

山本直人院長 山本歯科医院1

もともとここは祖父が20年ほど前まで開業していた場所なんです。祖父は本当に地域の方に慕われる人で、その記憶は今でも残っています。父も歯科医師でしたが私が小学生の時に亡くなり、祖父が歯科医院を閉めたのも高校生の頃。一般的な継承とは違いますが、この場所で新しく開業することで地域の方々に恩返しができればと思っています。どこかのタイミングでここに戻ることは考えていましたが、縁あって開業をサポートいただける方に出会い、今回開業を決意しました。

歯科医師を志したきっかけは何だったのでしょうか?

歯科医師一家だったので、自然と自分もその道を選択していました。他の職業を考えなくはなかったんですが、やはり働く自分を最もイメージできたのはこの仕事でしたね。祖父の働く姿を見て育ったので、歯科医師という仕事を小さい頃から身近に感じていました。大学卒業後は歯科口腔外科に勤めたり、矯正をメインにした歯科医院で働いたりして幅広い経験を積みました。さまざまな現場で学んだことが今の診療の基盤になっていると思います。そういった経験を、この地域の方々のために生かしていければと考えています。

歯科医院の内装やデザインでこだわった点はありますか?

山本直人院長 山本歯科医院2

祖父の時代から大きく変えたのは、まず待合室の窓ですね。もともとは格子がついて外から見えにくい形でしたが、もっと光を取り込んで外からも見ていただけるようにと、開放感のある空間に変えました。受付も昔は小窓でしたが、患者さんのお顔が良く見えるように開放的に。あとはチェアを1つ減らしてカウンセリングルームを作りました。患者さんがただ治療を受けるだけではなく、ゆっくりお話を聞いて、コミュニケーションが取れる場所を作りたかったんです。また、内装のカラーは白と木目を基調にグレーでアクセントをつけて、清潔感と温かみの両方を感じていただけるようにデザインしました。

先進機器を駆使して丁寧かつ精密な診断・治療をめざす

導入されている機器のメリットについて教えてください。

山本直人院長 山本歯科医院3

当院では、歯科用CT、口腔内スキャナーをはじめ、各種検査機器を取りそろえています。歯科用CTについては、今の時代マストだと思っています。僕が研修医だった頃とは違い、今は歯科用CTで画像診断が適切にできる良い時代です。歯科用CTがあれば歯の重なりがある部分などもしっかり見られるので、より精密な診断ができます。また、口腔内スキャナーは印象自体の精度が高く、模型作りで気泡が入る、模型の厚みが足りないといったエラーが少ないんです。パソコン上で画面を見ながら模型用データの修正ができるので、精度向上につながっています。他にも、マウスピース型装置を用いた矯正にも対応できます。

朝8時から診療している理由を聞かせてください。

夜遅く開けている歯科医院は多いですが、朝早くというところがあまりないので、ある意味逆張りをしてみました。仕事前に来られる方もいますし、休日も朝9時までに1つ目の用事を終わらせられますから、うまく活用いただけるとうれしいですね。意外と需要はあるんだなと実感しています。私自身朝が強いわけではありませんが(笑)、以前京都や滋賀に勤めていた時も朝7時頃に家を出ていたので、8時開院でもできないことはないかなと。患者さんの生活スタイルに合わせた診療時間にすることで、より多くの方に通いやすい環境をつくれればと考えています。

予約時間は患者1人につき1時間取っているそうですね。

山本直人院長 山本歯科医院4

はい。必ず患者さん1人につき1時間で予約を取って、その時間できちんとできることをやるようにしています。歯科では10分、15分で細切れに患者さんを診て「続きはまた次回」となることも少なくありませんが、患者さんの中には、例えば片道30分かけて来られる方もいますから、それでは申し訳ないなと。私たち歯科医院側としても、時間に追われないような環境をつくることで、ミスや「ヒヤリハット」も防げるでしょう。また、説明する時間があるからこそ、予算や通院回数、素材の耐久性など患者さんのニーズに合わせた選択肢を提示できます。それぞれのメリット・デメリットをお伝えして、一緒に治療法を選んでいけるのも特徴ですね。

100歳まで歯を残すための地域医療を

院内の雰囲気づくりで工夫されている点はありますか?

山本直人院長 山本歯科医院5

私の趣味でもある、車や飛行機の模型をさまざま置いています。大阪万博のキャラクターも飾っていて、行かれた方とは話が膨らむこともありますね。私としては、「経営者」として歯科医院づくりをしたいのではなく、あくまで「歯科医師」として、ここを私自身がきちんと治療ができる環境にしたいと考えています。ですので、予約のやりとりも効率を考えれば別のスタッフにしてもらうこともできますが、あえて自分でやっています。そうすることで、ここが「私に会いに来る場所」になればうれしいですね。

今後どのような治療に力を入れていきたいですか?

保険診療は治療の選択肢が限られていますので、自費診療も含めて選択肢を増やしていきたいですね。具体的には矯正やインプラント治療ですが、例えばインプラントなら単に欠損部分に入れるのではなく、「なぜそうなったか」の原因を是正してから治療する、いわゆる全顎的な治療をしていきたいです。歯がなくなったところを何かで補う治療だけでなく、長い目で見て患者さんに「良かった」と思っていただけるような選択肢を提示できるようにしたいんです。そのためには常に知識や技術をアップデートして、患者さんの10年後、20年後を見据えた治療計画を立てることが大切だと考えています。

最後に、今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

山本直人院長 山本歯科医院6

体を構成するパーツの中で、一度傷がつくと一生治らないものは歯と、脳・脊髄の中枢神経、心臓の心筋、この3つだけなんです。脳や心臓の病気になったら人生を憂いてしまうほど心配になりますよね。でも実は歯も同等の、絶対に治らないパーツだということはあまり認識されていない。私たち歯科医師も「治療しました」と言いますが、実際はかぶせ物や詰め物といった、天然歯に似た形と色のもので補っているだけで、完全に元の状態に戻ることはありません。だからこそ本気で100歳まで患者さんご自身の歯を残すためのお手伝いをしたいですし、この地域の方にそういった事実や、残すための方法をお伝えしていきたいです。ご自身の歯を真剣に考えるきっかけになる場所にしていきたいと考えています。

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