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生活習慣の見直しが治療の第一歩
患者の生活に根差した糖尿病治療

おおたけ内科クリニック

(瑞浪市/瑞浪駅)

最終更新日:2025/07/10

おおたけ内科クリニック 生活習慣の見直しが治療の第一歩 患者の生活に根差した糖尿病治療 おおたけ内科クリニック 生活習慣の見直しが治療の第一歩 患者の生活に根差した糖尿病治療
  • 保険診療

「糖尿病と診断されたけれど、何から始めればいいのか不安」「ずっと薬や注射が必要なのでは」と感じている人は少なくないだろう。けれども、糖尿病治療で大切なのは、日常生活に無理なく取り入れられる方法を見つけ、それを継続することだ。治療の初期には、まず生活習慣の見直しから始まり、必要に応じて薬や注射を段階的に取り入れていく。治療は医師と二人三脚で進めていくものであり、一人で抱え込む必要はない。近年では週1回の注射薬や皮膚に装着する血糖測定器など、治療の選択肢も広がっている。「完璧をめざすのではなく、小さな一歩を積み重ねることが大事です」と話すのは、糖尿病治療の専門家で「おおたけ内科クリニック」の大竹宏輝院長だ。患者のペースに寄り添い、ともに歩む姿勢を大切にしている大竹院長に、詳しく話を聞いた。

(取材日2025年6月26日)

完璧を求めず、自分に合った治療から。日常に取り入れやすい方法を見つけて継続することが糖尿病治療の鍵

Q糖尿病とはどのような病気なのでしょうか。
A
おおたけ内科クリニック 日本糖尿病学会糖尿病専門医の大竹院長

▲日本糖尿病学会糖尿病専門医の大竹院長

糖尿病とは、インスリンの作用が低下している状態を指します。大きく分けて、インスリンが出ていてもその作用がうまく機能しなくなるタイプと、分泌そのものが不足するタイプがあり、それぞれ2型糖尿病、1型糖尿病に該当します。日本人は体質的に膵臓の機能が弱く、加齢や生活習慣の影響でインスリンの分泌が低下する傾向があります。血糖値の変動を気にされる方も多いですが、私たちは過去2〜3ヵ月の血糖状態を反映するヘモグロビンA1cを重視しています。自覚症状が乏しく、治療の継続が難しい病気だからこそ、治療の意義を丁寧に説明し、無理なく続けられる体制づくりが大切です。

Q糖尿病の検査と治療はどのような方法で行いますか?
A
おおたけ内科クリニック 各種機器を使用し、検査を行う

▲各種機器を使用し、検査を行う

まず血糖値とヘモグロビンA1cの血液検査を行います。ヘモグロビンA1cは過去2〜3ヵ月の血糖の平均を示す指標で、治療の目安として重要です。多くの方はまず食事と運動を中心に生活習慣の見直しから始め、それでも改善が難しい場合は内服薬や注射を検討します。週1回のインクレチン製剤は体重減少や低血糖のリスクが少なく、初期から導入されることもあります。インスリンが必要な方には、治療の意義を丁寧に説明して提案しています。血糖管理では自己測定も重要で、近年は皮膚に装着する持続型の測定器を使う方が増えています。特に1型糖尿病ではインスリンと血糖測定が不可欠で、機器の活用は生活の質の向上にもつながります。

Q糖尿病には自覚症状があるのでしょうか。
A
おおたけ内科クリニック 早期に発見・治療することが大切

▲早期に発見・治療することが大切

糖尿病にも自覚症状はあります。代表的なのは、口の渇き、倦怠感、頻尿、足のしびれなどですね。ただし、こうした症状が出るのは、すでに血糖値がかなり高い状態が数ヵ月以上続いているようなケースがほとんどで、発見された時には進行していることが少なくありません。ですから、自覚症状が出る前に診断・治療を開始することが大切になります。そのための入り口が、やはり健康診断です。糖代謝の項目で異常があれば、たとえ「要注意」のC判定でも、一度受診されることをお勧めします。糖尿病の進行や合併症のリスクを抑えるためには、早期に発見し、適切な対応を行うことが何より重要です。

Qこちらで行っている糖尿病治療の特徴を教えてください。
A
おおたけ内科クリニック 患者に合わせた治療を提案する

▲患者に合わせた治療を提案する

治療薬については、新しい薬も含め基本的にすべて対応可能です。2週間ごとの短期処方にも対応しており、患者さんの状態やライフスタイルに応じて柔軟に治療をご提案しています。糖尿病は血糖値やヘモグロビンA1cだけでなく、脂質代謝や腎機能など全身の状態を見ながら治療を進めることが重要です。当院では日本糖尿病学会糖尿病専門医が、合併症の評価に必要な検査機器を活用し、採血結果もその場で迅速にお伝えできる体制を整えています。インスリンポンプ療法や持続血糖測定器にも対応し、高齢の方など自己管理が難しい場合には訪問診療も行います。生活習慣の見直しも含め早期から無理のない支援を行っていますので気軽にご相談ください。

Q糖尿病は治るのでしょうか。予防はできますか?
A
おおたけ内科クリニック 健康診断で気になる数値があれば、放置せず医師に相談を

▲健康診断で気になる数値があれば、放置せず医師に相談を

2型糖尿病においては、適切な生活習慣を維持することで予防は十分に望めます。特に大切なのは、標準体重の維持、定期的な運動、そしてバランスの取れた食事。この3つを継続することが、発症リスクを大きく下げることにつながります。一方、糖尿病は基本的に完治をめざすのではなく、血糖値を良好な状態でコントロールし続けることが治療の目標となります。ただし、発症から間もない時期で、肥満が主な要因となっている場合には、生活習慣の改善によって薬の中止が可能になるケースもあります。とはいえ、そうした方は血糖値が再び悪化しやすい傾向があるため、薬が不要になった後も定期的な検査や通院を継続することが欠かせません。

ドクターからのメッセージ

大竹 宏輝院長

まずは、何もしないよりできることから始めることが重要だと考えています。最初から完璧な治療をめざす必要はなく、患者さん自身が無理なく取り組める範囲から始めることで、治療を継続しやすくなります。その上で、治療内容を強化するか、あるいは減らしていくかを、医師と相談しながら調整していく。そうした関わり方を大切にしています。実際、健康にかけられる時間や意欲は人によって大きく異なります。過剰に気にしすぎて食事が取れなくなってしまう方もいれば、あまり重く受け止めていない方もいます。どちらも否定せず、「ゼロよりは1」という意識で、小さな一歩からでも継続的に治療へ取り組めるよう支援していきます。

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