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四戸 隆基 院長の独自取材記事

しま整形外科

(岐阜市/名鉄岐阜駅)

最終更新日:2025/10/06

四戸隆基院長 しま整形外科 main

岐阜駅から車で約10分、東島の明るく活気ある通り沿いに立つ「しま整形外科」。白い建物に描かれたシマリスのキャラクターが目印のクリニックを訪ねると、四戸隆基(しのへ・りゅうき)院長が迎えてくれた。岐阜大学卒業後、約30年間、岐阜や一宮の救急病院で整形外科医として研鑽を積んだ四戸院長。「患者さんと人間としてお付き合いしたい」という思いから2025年5月に同院を開業した。「医師と患者である前に、人と人であれ」というモットーのもと、患者の心に寄り添いながら誠実に診療にあたる。温かく包み込むような人柄と、これまでの経験で培った豊富な知識と診療スキル。話すと思わず心がほどけ、ふっと笑顔になるような、そんな四戸院長に、地域に根差した医療への思いや診療にかける情熱について話を聞いた。

(取材日2025年9月8日)

30年の経験を胸に、新たな挑戦へ

約30年間大きな病院に勤務されてきた中で、開業を決意された経緯を教えてください。

四戸隆基院長 しま整形外科1

卒業してからずっと病院の勤務医として医療の前線でがむしゃらに働いてきて、気がついたら30年ほどたっていました。その中で、患者さんともっと人間として向き合いたいという思いが強くなってきたんです。大きい病院だと緊急手術をして、術後は開業医さんに紹介という流れになることが多く、患者さんのその後を見られないことがありました。患者さんをその時限りではなく、開業して、しっかりと向き合い、お付き合いしていきたい。その方がどんな生活をして、どういう体の使い方をしているかまで把握して、生活全体をサポートしていきたい。そんな思いから開業を決意しました。

なぜ岐阜のこの地域を選ばれたのですか?

18歳で岐阜に来てから30年以上住んでいます。この辺りは昔から良い雰囲気の場所だと感じていました。ご縁があって、こちらに空いている土地があったという理由もありますが、それ以上に岐阜への恩返しの気持ちが強かったんです。大学時代から仕事を通じて、職場の先輩だけでなく、いろんな仲間に支えられて一人前にしてもらいました。地元の青森も大好きですが、自分を育ててくれた岐阜で恩返しをしたい。今は親も岐阜に呼んで一緒に暮らしています。この地で地域医療に貢献していきたいと考えています。

開業されて4ヵ月がたちましたが、どのように感じていらっしゃいますか?

四戸隆基院長 しま整形外科2

やりたいことに向かって頑張れているという実感があります。何よりスタッフと患者さんに恵まれて、毎日楽しく、笑顔が絶えない仕事ができているのが幸せですね。本当に幅広い年齢層の方が来てくださって、お子さんからご高齢の方まで、バランス良くお越しいただいています。患者さん一人ひとりから学ぶことが多いです。肩が痛いといっても、その方の生活スタイルや心の状況、家庭や仕事の状況まで全部見ないと本当の治療にはならないと考えています。たくさんの方の人生を垣間見させてもらえるのは、本当に面白い仕事だと思います。これからも初心を忘れず、思いを貫き通していきたいです。

整形外科が「命を輝かせる」理由

整形外科を専門に選ばれた理由をお聞かせください。

四戸隆基院長 しま整形外科3

子どもの頃は体が弱くて、よく病院に連れて行かれていました。子どもの頃というのは、病院が好きということは少ないと思いますが、私は病院に行くと楽になることがわかっていたので喜んで行っていたそうです。幼稚園の頃に「大人になったら何になりたいか」という質問に「医師」と書いていたらしく、迷った時は最初の気持ちに戻ろうと医学部を選びました。整形外科を選んだのは、この分野が「命を輝かせる」仕事だと思ったからです。心臓外科や脳外科のように直接命を助ける分野ではありませんが、その方が歩けるように、手を使って何か楽しいことができるように、サポートしたり、痛みにアプローチしたりして笑顔にする。それはAIや機械ではできない、まさに「人間にしかできない」仕事だと思っています。

診療で特に大切にされていることは何ですか?

あいさつを大切にしています。患者さんとしては、こちらにお越しくださった時、どうしても警戒心が出てしまうと思うんですね。まずあいさつで、その警戒心を解くことが大事だと考えています。心を開いてもらわないと本音を聞けませんから。それと「楽しい」ことと「うそをつかない」ことの両立ですね。病院は基本的に痛い、苦しい、つらいというネガティブから始まる場所です。そこに楽しいフィルターをかけることで、より笑顔になってもらいたい。でも楽しいだけでなく、医師として伝えるべきことはしっかり伝える。そして、一緒に考えて一緒に笑って、時には一緒に苦しんで、伴走しながら、その方を支えていく、ということです。もちろん、患者さんによって踏み込んでほしくない人もいるので、その人に合わせた距離感で寄り添って、誠実に向き合うことを心がけています。

どのような症状の相談に対応されていますか?

四戸隆基院長 しま整形外科4

整形外科の症状を中心に、幅広く相談を受けています。ホームドクターのような役割も果たしたいと思っています。整形外科的な症状をきっかけに、その方の健康全体を診ていきたいんです。例えば、背骨の圧迫骨折で撮ったCTで、偶然別の疾患が見つかるなど、そういうこともあるので、総合的に健康を見ることが大切だと考えています。大学病院時代の同級生が各専門分野で活躍しているので、必要があればすぐに紹介できる連携体制も整えています。例えば、もし知り合いや友達に医師がいたら、「おなかが痛いんだけど、いい先生知ってる?」と聞くと思うんですね。それくらい楽な気持ちでお越しいただいていいんです。知り合いのドクターに相談するような気持ちで、気軽に来ていただけたらと思います。

地域とともに歩む、温かい医療

スタッフとの連携についてお聞かせください。

四戸隆基院長 しま整形外科5

本当にスタッフに恵まれています。理学療法士2人は救急病院で経験を積んできた実力者で、オールラウンダーとして幅広く対応できます。私がわからないことがあれば「リハビリテーションの専門家に聞いてみよう」と頼ることもあるくらい信頼しています。看護師も経験豊富で、事務スタッフも一生懸命してくださっています。皆さん本当に患者さんのことが好きで、エックス線写真を撮っている間に看護師と患者さんが楽しそうに話していて、私が邪魔しているような場面もあるくらいです。スタッフには「やりたいことをやってほしい」と任せていて、お互いに意見を出し合いながらフラットな関係で仕事ができています。

シマリスのキャラクターにはどんな思いが込められていますか?

ここは「島」という地域なんですが、私の名前「四戸(しのへ)」が読みにくいので、クリニック名に入れても覚えてもらいにくいと思ったんです。岐阜の金華山にはリスの動物園があって、岐阜の象徴でもあります。そこから、この地域の名前の「島」とかけて、クリニック名にしたいと思い立ちました。岐阜には本当にお世話になって大好きな街なので、その思いも込めています。そして、せっかくなら、親しみやすいキャラクターをつくろうと考えました。愛着を込めて「しーまくん」と私は呼んでいるんですが、外壁や、玄関マットにもあしらっているんですよ。医療は怖いイメージが先行されがちですが、こういう楽しい要素があることで来院する方の気持ちが少しでも和らげばいいなと思っています。

地域の方々へのメッセージをお願いします。

四戸隆基院長 しま整形外科6

何か困ったことがあれば、のぞきに来たくらいの気持ちで気軽にお越しください、というのが一番伝えたいことです。病院は本来、来ないに越したことはない場所ですが、体のことで悩みがあったら遠慮なく相談していただけたらなと思います。医学には限界があって、すべてを解決できるわけではありません。ですが、その中で一緒に前に進む道を探しながら、患者さんを笑顔にすることはできる。楽しいとか、何か一生懸命になれる目的があると、痛みを忘れることもあります。そういう付加価値も含めて、人生を輝かせるお手伝いができればと思っています。今はまだ開業して4ヵ月ですが、一人ひとりが「ここに来て良かった」と思ってもらえるよう、これからも地道に頑張っていきます。

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