全国のドクター13,943人の想いを取材
クリニック・病院 156,530件の情報を掲載(2025年8月28日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 宮崎県
  3. 宮崎市
  4. 宮崎駅
  5. あおきの杜歯科口腔外科
  6. 中村 友梨 院長

中村 友梨 院長の独自取材記事

あおきの杜歯科口腔外科

(宮崎市/宮崎駅)

最終更新日:2025/08/20

中村友梨院長 あおきの杜歯科口腔外科 main

宮崎駅から東へ車で5分ほどの吉村町にある「あおきの杜歯科口腔外科」。2025年5月に開業した同院は、子どもから高齢者まで、どんな人でも通院しやすいようにと、駐車場から院内まで完全バリアフリー。患者の利便性を考え、完全個室の診療室やキッズスペースも備えている。中村友梨院長は、大学病院や総合病院にてがん患者をはじめ、さまざまな疾患を持つ患者の治療に多く携わってきた歯科医師。「自身の診療を通して患者さんの人生を少しでも豊かにしたい」と熱く語る中村院長に、同院の特色や診療に対する思いを聞いた。

(取材日2025年5月28日)

地域住民の口腔内の健康を守りたい

クリニック名の由来を教えてください。

中村友梨院長 あおきの杜歯科口腔外科1

歯科医院の名前を決める時、最初はこの土地の名前を使おうかなと思ったんです。でも「吉村町」だと少し範囲が広すぎますし、吉村と院名につくと「吉村先生かな?」と勘違いされそうで悩みました。頭を悩ませながらも「この辺りはちょうど檍(あおき)地区だな」と気づき「あおき」という文字を入れることに決めたんです。ただ、それだと今度は「青木(あおき)先生」と間違えられそうだとも思い始めてそこで思いついたのが「杜」でした。檍の木、木といえば森、そこから転じて「杜(もり)」という漢字には、神様が宿るような、地域を守るというイメージがありますよね。私たちも、歯科診療を通じてこの地域の皆さんのお口の健康を守りたいという気持ちを込めて「あおきの杜」という名前にしました。

院内のこだわりポイントは何ですか?

開業にあたり、まずこだわったのは「動線の分離」です。スペース的に難しい部分もありましたが、患者さんが他の方となるべく顔を合わせずに済むような設計にしたいという思いが強く、診療前から診療後まで、できるだけ他の患者さんとすれ違わずに済むような動線を意識しました。また、診察の際に人の目を気にせず話していただけるよう、基本的には診療室は個室対応にしています。私は診療の際にお口の中だけでなく、全身の健康状態や病歴などもじっくり伺いたいと思っているので、周囲を気にせず安心して話せる空間にしたかったんです。ただ、閉塞感が苦手な方もいらっしゃるので、完全個室と半個室を選べるようにしました。設計の際には、診療チェアの周りの壁の高さにもこだわり、患者さん同士の顔が見えないよう細かく調整しました。

駐車場から院内まで完全バリアフリー仕様ですね。

中村友梨院長 あおきの杜歯科口腔外科2

当院は駐車場から院内まで完全バリアフリーになっています。一般的には階段とスロープの組み合わせが多いのですが、それすらもつらい方もいらっしゃいますよね。ですので、できる限り患者さんの負担を減らしたくて、最初から段差のないバリアフリー設計にこだわりました。基礎部分を掘り下げる必要があり、「できます」と言ってくださった業者さんにお願いして、患者さん目線で仕上げました。ベビーカーや車いすをご利用の方も、スムーズに院内まで移動できますし、院内は土足のまま入れるようにしているので、スリッパに履き替える手間もありません。どなたにも安心して来院していただけるような歯科医院をめざしています。

歯科医師人生の中で影響を受けた方はいらっしゃいますか?

初期研修時代にお世話になった指導医の先生や、開業前に学ばせていただいた先生方です。他にもたくさんの歯科医師の先生や歯科衛生士さんに話を聞き、すべての方の影響を受けています。開業前には県内外で10件以上のクリニックへの見学も行きました。いろんなアドバイスをいただき、当院の設計や運営に生かしています。また、大学時代の親友も女性院長として県外で開業しており、仕事と子育ての両立など、大変なことから楽しいことまで、さまざまな話を聞き、私も彼女のようになりたいと思っています。

患者の話に耳を傾け、全身を診て診療を行う

患者さんと接する際に心がけていることを教えてください。

中村友梨院長 あおきの杜歯科口腔外科3

患者さんの「歯科医院が怖い」という気持ちをしっかり理解することです。歯科医院が好きという方はなかなかいませんし、多くの方が「痛いかも」と不安を抱えて来院されます。だからこそ、声かけを意識し「ここだけ頑張れば大丈夫ですよ」と少しでも安心してもらえるよう配慮しています。「なんでこんなになるまで放っておいたの?」なんてことはまったく思いません。むしろ、苦手なのに勇気を出して来てくださったことが本当にすごいと思うんです。そして、もう一つ大事にしているのが丁寧な説明です。患者さんが何を心配しているのか、何を知りたいのか、会話の中で感じ取りながら、納得していただけるように心がけています。表情や反応から「まだ不安があるのかな?」と感じたら、そのまま流さずきちんと確認し、安心して治療を受けてもらえるよう努めています。

診療において特にこだわっていることはありますか?

診療の際に特に大切にしているのは「その人全体を見て診療すること」です。お口の中の症状だけでなく、全身の病気や住んでいる環境、誰と暮らしているのか、どんな性格の方なのかなど、生活背景を含めてトータルで考えるようにしています。同じ症状でも、その人の考え方や状況によってベストな治療は変わるものなので、その方にとって一番良い選択肢を一緒に考え、納得いただいた上で治療に進むことを大切にしているんです。また「自身の診療を通して患者さんの人生を少しでも豊かにしたい」という思いを胸に、日々の診療を行っています。例えば、長年感じていた痛みを少しでも取り除いてあげるだとか、何か一つでも患者さんにとってプラスになることをするというのは常に意識していますね。

急患も可能な限り断らないそうですね。

中村友梨院長 あおきの杜歯科口腔外科4

当院では予約が優先ではありますが、可能な限り急患の方にも対応しています。時間の制約がある中で、すべての治療がその場でできないこともありますが、少しでも時間があれば、その中でできる最大限の処置を行うようにしています。やはり、痛みや不安を抱えて来院された方に「今日は診られません」と言うのは心苦しいですし、せっかく当院を頼ってくださった気持ちに応えたいという思いがあるからです。この方針は院内スタッフ全員で共有しており、急な症状にもできるだけ対応できる体制を整えています。お困りの際は、どうぞ遠慮なくお電話くださいね。

患者にとって、信頼できる相談相手をめざして

良い口腔環境を保つためのポイントを教えてください。

中村友梨院長 あおきの杜歯科口腔外科5

毎日の習慣としてお勧めしているのは「フロス」です。わが家では「歯磨きとフロスはセットだよ」と伝えていてフロスは当たり前の存在です。現状、患者さんでもフロスまで使ってしっかりケアしている方は少ないのですが、口腔ケアに「フロスは必須です!」とお話ししています。最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、習慣にしてしまえば、逆にやらないことが気になるようになります。私がここまで口腔ケアに力を入れるのは、総合病院での勤務時代、がん治療を控えた患者さんが、お口の状態が悪いせいで治療が遅れてしまう場面を多く見てきたからです。全身疾患を持つ患者さんの中には、歯科に通いたいけど通えないという通院が困難な方がいらっしゃいます。口腔内の環境を衛生的に保つことで、いざ手術等の事態になってもすぐに治療を開始できますし、誤嚥性肺炎を防いだり、生活の質も向上します。今まで諦めてきた方もぜひお気軽にご相談ください。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

中村友梨院長 あおきの杜歯科口腔外科6

お口の健康は自分自身のことだからこそ、まずは口腔環境についてしっかり考えることを意識してもらえるとうれしいです。でも、「どうしたらいいのかわからない」「誰に相談すればいいの?」ということも多いですよね。だからこそ、私たち歯科医師や歯科衛生士がいるんです。大切なのは、自分の口のことを信頼して相談できる先生を見つけること。それがこれからの人生、そして将来の健康にもつながっていきます。もし当院をその相談相手として頼っていただけたら、とてもうれしいですし、全力でお手伝いしたいと思っています。何かあったときに困らないように、日頃からの小さなケアを大切にしてほしいと心から願っています。

Access