自見 庄太郎 院長の独自取材記事
オリーブ皮フ科・形成外科
(さいたま市緑区/浦和美園駅)
最終更新日:2025/07/09

2025年5月にオープンしたばかりの「オリーブ皮フ科・形成外科」。クリニックは、優しいオリーブグリーンと清潔感のある白でまとめられ、緊張しがちな患者の心を優しく包んでくれる温かな雰囲気だ。院内には日帰り手術を受けた後に少し休憩できるスペースやメイクをして帰ることができるようメイクスペースも用意されている。患者をほっと安心させるような落ち着いた口調が印象的な自見庄太郎院長は、乳幼児から高齢者まで、自見院長を慕い信頼して来院する患者も多いという。地域に密着し、患者に寄り添う医療をめざして開業した自見院長に、さまざまな話を聞いた。
(取材日2025年6月10日)
幅広い年齢層の患者の多種多様な悩みに寄り添う
5月にご開業されたばかりで、爽やかな雰囲気のクリニックですね。

開業当初から多くの患者さんに来ていただいていて、とてもありがたく思っています。一般的な皮膚疾患の患者さんが一番多く、周辺エリアに形成外科がとても少ないので形成外科を受診される方も多くいらっしゃいます。この地域はまだまだ開発途中のエリアでして、比較的若く、小さなお子さんのいらっしゃるご家庭が多い印象ですね。乳幼児からご高齢の方まで幅広い年齢層の患者さんにお越しいただいています。「オリーブ」の名にちなんで、院内はオリーブグリーンを基調に清潔感のある上品さを意識し、来院時のハードルが高くなりすぎないようにしました。おかげさまで、「とてもきれいなクリニックですね」と、ご好評いただいています。同じビルに内科や婦人科、小児科も入っていて、患者さんを紹介し合うなど、良い連携体制ができています。
どんな疾患の患者さんが多いのでしょうか?
本当に多岐にわたっていて、赤ちゃんや小さいお子さんは乳児湿疹やアトピー性皮膚炎、おむつかぶれ、中高生はニキビ、大人の方はイボやしみの除去などさまざまです。当院が特にお役に立てるのではと思うのは、巻き爪や陥入爪など地味に痛みのある爪のトラブル、眠そうに見えてしまう眼瞼下垂(がんけんかすい)、逆さまつげ、立ち耳、わきがなど早期の外科的な処置がお悩み解消へとつながるような疾患への対応です。これらは、局所麻酔の日帰り手術で行います。また、術後の見た目へのこだわりは、形成外科の医師の腕の見せどころで、自然できれいな仕上がりをめざしています。これまで大学病院や総合病院で培ってきた経験や知識を生かしていきたいと思っています。
皮膚トラブルは見た目に影響しますので、患者さんのお悩みも深いのではないですか?

特に、お顔などの目立つ部分は、毎朝鏡を見るたびに気になるという方もいらっしゃいます。小さなイボやしみ一つでも大きなストレスやコンプレックスを感じる方もおられます。感じ方は千差万別で人それぞれなので、患者さんの思いに寄り添い、お気持ちを思いやることが大切だと思っています。私も思春期にはニキビで悩み通院していました。他人が何と思おうと、自分が気になるものは気になりますよね。正直に何でもお話しいただければと思います。当院は切除や除去といった外科的な処置にも迅速に対応できますので、思いきって取ってしまいたいという思いにもお応えできるかと思います。お気軽にご相談ください。
術後の自然できれいな見た目にもこだわり
日々の診療で心がけていることはありますか?

医療はとにかく専門用語が多いので、患者さんにわかりやすく説明することを心がけています。また「安心」ということも意識しています。日々の診療や処置はもちろんですが、院内で用いる機器の選定にしても同様に吟味しています。例えば、皮膚科や美容皮膚科を中心に幅広い疾患に用いる炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)。ごく小さな傷痕での処置も望め、しみやそばかすの除去からほくろやイボの治療など広範囲によく使われる機器ですが、よく使われるだけに機器も多種多様です。当院では厚生労働省から医療機器として薬事承認を受けた機器から選定し、これまでの治療実績が豊富な物を導入しています。
他に気をつけていることはありますか?
患者さんのお体だけでなく心も含めた心身の健康を重視した診療をしたいと思っています。加えて、患者さんの要望をくみ取りたいと思っています。きちんと話をしたいのか、さっと薬を処方してもらって帰りたいのか、患者さんによってお考えはさまざまです。疾患のご相談の裏に隠れているものがあるかもしれませんし、丁寧に見極めて対応したいですね。また、私自身も一人の父親として、小さなお子さんを連れた親御さんの大変さも承知しているつもりです。患者さんの背景も含めて理解して、適切な対応をしたいと思っています。
手術に関するこだわりを教えてください。

形成外科の医師は、手術の技術を磨いている人が多いんです。私のその一人で、先ほども申し上げたように、自然できれいな見た目にこだわっています。そのために大切なのは、手術による体の組織へのダメージをいかに少なくするかということです。切除したり、レーザーを当てる範囲を必要最小限にしたり、出血も少なくなるよう考え、手術後の腫れも極力抑える工夫をして、精度の高い治療をめざしています。
美容皮膚科は以前に比べてとても一般的なものになってきましたね。
近年は、美容皮膚科医療を受けられる機関が格段に増えて、身近な医療になってきましたよね。それだけに患者さんにも選ぶ目が必要になってきたかもしれません。当院では実績があり安全性に配慮されている機器を用いて、しみやしわ、ニキビ痕、肌のたるみなど、美肌ケアを中心に科学的根拠に基づいた治療を行っています。患者さんお一人お一人のお悩みに合わせたケアをご提案しています。
地域医療にこれまでの経験を生かしたい
眼瞼下垂(がんけんかすい)という疾患について詳しく教えてください。

まぶたが下がってきて、眠そうに見えたり視野が狭くなってしまう疾患で、まぶたを持ち上げる筋肉の衰えが主な原因です。筋力の衰えは、年齢的なものもありますが若い方からのご相談も多い疾患です。患者さんご本人は気にされていなくても、ご家族や近しい方から指摘を受けて来院される方もいらっしゃいます。まぶたを持ち上げるために、筋肉だけでなくおでこで何とかしようとして、額にしわが寄ってしまったり、目と眉毛の距離が広くなったり、時には頭痛や肩凝りを引き起こすこともあります。まぶたが上がらないことで物理的に視野が狭くなりますので、案外日常生活への影響も大きいものでもありますから、ぜひご相談ください。
他に、形成外科の外科的処置が向いている疾患はありますか?
巻き爪や陥入爪のような爪トラブルは、問題のある部分を切除することで、治療期間の短縮化が図れると思います。形成外科は骨以外の筋肉や皮下脂肪、皮膚が主な守備範囲です。ただ、手と顔の部分は骨まで関わることもあります。あとは、マスクや眼鏡が掛けづらい立ち耳、陥没乳首、逆さまつげなど局所麻酔で対応できる手術を行っています。
最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

これまで大学病院や総合病院で培ってきた経験や修練してきた手技を、地域で最大限発揮してお役に立ちたいと思っています。また、より高度な治療が必要になり、他の医療機関をご紹介する場合も、紹介先での動きを想像することができるので、先を見通した紹介やアドバイスができるかと思います。当院周辺には、日帰り手術で外科的処置をしている医療機関が多くありませんから、ぜひお役に立ちたいですね。かつて、患者さんのお子さんから「ありがとう」というお手紙をいただきました。とてもうれしくてよく覚えています。ご家庭内の雰囲気を明るくすることに貢献できたのかなと思っています。今後も真摯に向き合っていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
自由診療費用の目安
自由診療とはしわへのケア/1万2100円~、ニキビ痕/1万2100円~、肌のたるみへのケア/1万2100円~、しみの除去/5500円~