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廣瀬 泰彦 院長の独自取材記事

みずほ腎泌尿器科クリニック

(名古屋市瑞穂区/瑞穂区役所駅)

最終更新日:2025/07/15

廣瀬泰彦院長 みずほ腎泌尿器科クリニック main

瑞穂区の大型商業施設内に開業した「みずほ腎泌尿器科クリニック」。廣瀬泰彦院長は23年の臨床経験を持つ泌尿器科の専門医師だが、同院では泌尿器科だけではなく、一般内科の診療もしている。立地も便利で気軽に立ち寄れるところが魅力である。取材中は控えめで言葉を慎重に選ぶ姿が印象的だった廣瀬院長だが、泌尿器科の話題になると表情が一変。膀胱鏡検査の技術について笑顔で語る姿からは、専門分野への自信がうかがえる。「受診しやすいところは、クリニックのいいところだと思っています」と語り、泌尿器科をもっと身近な存在にしたいという。先進の医療機器を導入し、プライバシーに配慮した環境で「ちょっとしたことでもご相談ください」と呼びかける廣瀬院長に、開業への想いや診療方針についた。

(取材日2025年6月24日)

豊富な経験を生かし、地域医療に新たな一歩を

開業に至った経緯をお聞かせください。

廣瀬泰彦院長 みずほ腎泌尿器科クリニック1

大学卒業後、泌尿器科医として23年間、大学病院や基幹病院で診療に携わってきました。主に尿路結石やがんなど、紹介状を持った患者さんの治療が中心でしたが、ある時期から「もっと早い段階で受診してもらえたら」と感じることが増えたんです。血尿が一回出たとか、ちょっとした異常があっても、大規模病院はハードルが高くて受診をためらう方が多い。実際、開業してまだ1、2ヵ月ですが、「気になってたけど受診したことなかった」という声をよく聞きます。商業施設に入っているため、お買い物帰りにも立ち寄っていただきやすいですし、風邪や発熱などの内科の疾患も診れるため、気軽に受診や相談をしやすいのではないかと思います。地域医療に貢献したいという思いと、患者さんがもっと気軽に相談できる場所をつくりたいという願いから、開業を決意しました。

なぜ泌尿器科を専門に選ばれたのですか?

実は大学4年生の時、精巣腫瘍で入院し、泌尿器科で治療を受けた経験があります。その時の体験も影響していますが、泌尿器科の魅力は内科と外科の両面を併せ持つところです。腎臓、尿管、膀胱、前立腺、性機能に関わる分野について、検査から診断、薬物治療、手術、術後ケアまで、自分で一貫して診られる。開腹手術から腹腔鏡手術、ロボット支援下手術、内視鏡治療まで幅広く経験を積んできました。特にロボット支援下手術は、昔ならおなかを大きく切っていたものが小さな傷で済み、出血も少なく、患者さんの早期回復が期待できます。こうした新しい技術が取り入れられる点も泌尿器科の面白さですね。

クリニックの特徴や院内環境について教えてください。

廣瀬泰彦院長 みずほ腎泌尿器科クリニック2

瑞穂区に愛着があり、名古屋市立大学とも連携が取れるこの場所を選びました。「いいねマルシェ」という商業施設内なので、買い物ついでに看板を見て受診される方も多いんです。院内は木目調のナチュラルな雰囲気で、リラックスしていただけるようデザインしました。泌尿器科は男性患者が多いイメージがありますが、実際は半々くらいで女性も多いです。だからこそ男女別のトイレや、プライバシーに配慮した個室診療室を設けています。番号でお呼びしたり、ウェブ問診を活用したりと、デリケートな悩みを抱える患者さんが安心して受診できる環境づくりを心がけています。母国語が日本語以外の外国出身の方も翻訳ソフトを使って対応していますよ。

先進の医療機器で迅速で精度の高い診療を実施

導入されている医療機器のこだわりについて教えてください。

廣瀬泰彦院長 みずほ腎泌尿器科クリニック3

特にこだわったのは、尿検査の機械です。全自動で尿中有形成分を分析できる機械を導入しました。従来の顕微鏡での検査では時間がかかりますが、この機械なら5分程度で結果が出ます。しかも、グラム陽性菌か陰性菌かの推定もできるので、感染症のガイドラインに沿った適切な抗生剤選択が迅速にできます。患者さんの経済的・身体的負担を少なくするため、まず侵襲の少ない尿検査と超音波検査から始めて、迅速に診断につなげる。これが私の診療方針です。ほとんどの場合、これらの検査である程度の診断がつきますから、患者さんの不安も早く解消できます。

専門的な治療についてお聞かせください。

頻尿や尿失禁でお悩みの方には、薬物治療や骨盤底筋体操の指導に加えて、干渉低周波治療器を使った治療を行っています。保険診療で男女問わず受けられ、電極を貼って20分間、電気刺激を与えることで、骨盤底筋を鍛えたり、膀胱の過活動を抑えたりすることが期待できます。また、難治性の過活動膀胱にはボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法も日帰りで対応可能です。また、男性のがん罹患者数、第一位になった前立腺がんについて調べるPSA検診は市の助成を利用して受けられます。精密検査である前立腺針生検についても、クリニックでは日帰りで行うことができ、日常生活から入院する心理的、経済的負担が省けるため適応がある方には、対応します。私は勤務医時代から数多くの手術を経験してきましたが、特に膀胱鏡を入れる技術には自信があります。痛みがでないように、優しく、丁寧にやることを心がけています。

診療における心がけを教えてください。

廣瀬泰彦院長 みずほ腎泌尿器科クリニック4

いろんな事情を抱えている患者さんがいますので、それぞれの背景に配慮して診療したいと考えています。例えば、男性でも「ちょっと痛い」「かゆい」といった些細な症状で悩んでいる方が意外に多い。検査で異常がなくても、症状をじっくり聞いて、悪性疾患や緊急性のある疾患ではないことを説明するだけで安心される方もいます。自分の親でも泌尿器科は受診しづらいと言っていましたから、その気持ちはよくわかります。だから、いきなり服を脱いでもらうようなことはしません。まず尿検査や超音波検査など、患者さんの負担が少ない検査から始めて、必要に応じて次のステップに進む。そうやって患者さんに寄り添った診療を心がけています。

専門性を生かしつつ、幅広い世代の健康を支える

診療体制と対応可能な疾患について教えてください。

廣瀬泰彦院長 みずほ腎泌尿器科クリニック5

看護師2人から3人、事務2人の体制で診療にあたっています。健診で尿潜血や蛋白尿を指摘された方の精査も多く、その中から高血圧や糖尿病が見つかることもあります。腎臓は細かい血管の塊なので、血管を守るために禁煙指導や血圧管理など、慢性腎臓病の治療にも力を入れています。また、一般内科として風邪や生活習慣病、予防接種にも対応。発熱患者さん用の個室もあり、インフルエンザ検査も可能です。年齢層は幅広く、小児の夜尿症、亀頭包皮炎から、20〜30代の人では、急性膀胱炎などの尿路感染症や尿路結石症、人には話しづらい性に関わる相談、40〜50代の頻尿・前立腺肥大症、更年期障害、尿漏れ、70〜80代のカテーテル管理や自己導尿指導まで、各世代特有の疾患に対応しています。

今後の展望についてお聞かせください。

近隣の総合病院と連携して、膀胱がんや前立腺がんの術後フォローや、前立腺がんなどのホルモン療法や、緩和ケアなども積極的に受け入れていきたいです。土曜日も夕方まで、平日も18時半まで診療していますので、お仕事帰りにも通いやすい、患者さんにとって便利なクリニックにしていきたいですね。

読者へのメッセージをお願いします。

廣瀬泰彦院長 みずほ腎泌尿器科クリニック6

泌尿器科は受診をためらう方が多い診療科ですが、ちょっとしたことでもご相談ください。夜何度もトイレに起きる、尿が近い、出にくい、血尿が出た、陰部にできものがある……どんな症状でも構いません。早めに受診していただければ、早く診断がついて適切な治療に入れます。また、検診異常や、発熱や風邪症状から、ちょっと気になる体調不良まで気軽にご相談ください。また、当院はデジタル技術を積極的に利用し、ウェブ予約・問診、キャッシュレス決済、診察券アプリを入れてもらえばスマホ決済も導入し、患者さまの利便性を高めていきたいと考えています。「地域の皆さまに信頼されるかかりつけ医」として、泌尿器科の専門性を生かしながら、子どもから高齢者まで皆さんの健康を幅広く支えていきたいと思っています。お気軽にお越しください。

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