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橋本 祥久 院長の独自取材記事

三ノ輪ルミエール歯科クリニック

(荒川区/三ノ輪駅)

最終更新日:2025/08/01

橋本祥久院長 三ノ輪ルミエール歯科クリニック main

三ノ輪駅から徒歩4分の「三ノ輪ルミエール歯科クリニック」は、下町の雰囲気を大切にしながら誰もが安心して通える歯科医院をめざしている。橋本祥久院長は医院内の「ホスピタリティー」を大事に、一人ひとりのペースに寄り添った治療を提供。高校・大学時代のラグビー経験から培ったチームワークの精神を医療現場に生かし、スタッフとともに患者の小さな変化も見逃さず診療に反映させている。歯科恐怖症の患者には段階的なアプローチで不安を和らげ、「話すことも治療の一部」という独自の視点でコミュニケーションを重視。橋本院長の愛犬をモチーフにした優しいロゴマークが象徴するように、親しみやすい雰囲気づくりに注力している。開業の経緯や診療への思い、地域医療への展望について話を聞いた。

(取材日2025年7月8日)

下町との運命的な出会いから始まった開業への道

三ノ輪に開業されたきっかけを教えてください。

橋本祥久院長 三ノ輪ルミエール歯科クリニック1

実は本当に運命的な出会いで、もともとこちらの方面での開業は考えていなかったんです。ただ、田舎出身の私にとって、都内でありながら下町の雰囲気が残るこの街の魅力にとても惹かれました。商店街や戸建て、マンションが入り混じり、古き良き街並みと新しさが共存している。そんな環境が私の育った土地に近いものを感じさせてくれたんです。都電も走っていて情緒豊かですし、患者さんも気さくな方がすごく多いという印象を受けています。実際に開業してみて、下町ならではの温かい雰囲気の中で診療できることをとても幸せに感じています。駅から徒歩4分という利便性もありながら、落ち着いた環境で患者さんと向き合えるのでとても気にいってます。

歯科医師をめざされたきっかけは何だったのでしょうか?

小さい頃から医療関係をめざしたいという夢があり、具体的に歯科医師を志したのは高校生の時でした。特に惹かれたのは、歯科に対して恐怖心を抱いて受診される方が多いという現実に対し、いろんな角度からアプローチできるという点です。患者さんの不安や恐怖心を和らげるために、技術的なアプローチだけでなく、心理的なサポートや環境づくりなど、多面的に関われることに魅力を感じました。私自身、人の役に立ちたいという思いが強かったので、患者さんが抱える「怖い」「痛い」というイメージを少しでも変えられる歯科医師になりたいと考えたんです。この思いは今でも変わらず、日々の診療の原動力になっています。

高校・大学でのラグビー経験が現在の診療にも生きているそうですね。

橋本祥久院長 三ノ輪ルミエール歯科クリニック2

高校から続けていたラグビーは、私の人生観や診療スタイルに大きな影響を与えています。「ワンフォーオール、オールフォーワン」という有名な言葉がありますが、一人がみんなのために、みんなが一人のためにという精神は、医療現場でも欠かせません。決して一人ではすべてを賄えないからこそ、チームワークが重要になる。この考え方は、スタッフとの連携はもちろん、患者さんとの関係にも生きています。ラグビーでは試合中は上下関係なく意見を言い合い、終われば皆で笑い合う。診療でも同じように、上下の垣根をなくして意見交換し、患者さんのために最善を尽くす。そして診療後は和やかな雰囲気を大切にしています。チーム一丸となって患者さんを支えるという姿勢は、ラグビーから学んだ最も大切なことです。

患者のペースに寄り添うホスピタリティーの実践

診療理念の「ホスピタリティー」について教えてください。

橋本祥久院長 三ノ輪ルミエール歯科クリニック3

「ホスピタリティー」は私の診療の根幹をなす理念です。患者さんとお互いに尊重し合い、その方のペースに合わせた診療を心がけています。例えば、ゆっくりの方にはゆっくりと、お急ぎの方には効率的に進めるなど、こちらのペースを押し付けるのではなく、患者さんごとの治療を大切にしています。また、患者さんの小さな仕草や行動も見逃さず、次の診療に生かすようにしています。大学病院の歯科での経験から、ユニットへの手すりの設置位置など、患者さんの動きを観察して気づいたことを院内環境に反映させました。歯科のハードルを低く設定し、「歯医者さんは怖くないんだよ」というメッセージを、言葉だけでなく行動や環境づくりでも伝えていきたい。それがホスピタリティーの実践だと考えています。

歯科恐怖症の患者さんへの具体的な配慮を教えてください。

子どもに関しては「無理に治療はしない」という前提で、来てもらってお話をすることから始めます。椅子に座れたら十分、次はうがい、その次は道具に触るという具合に、スモールステップで進めていきます。その子の成長を見守ることを大切にしています。大人の方には、まず自分のお口の状態を知っていただくことから始めます。写真やエックス線で全体を説明し、なぜその治療が必要かを理解していただく。怖い方には長めに時間を取り、「ここまでできたらすごいですね」と区切りながら進めます。治療中は「ユニットが動きますよ」「お水が出ますよ」と、次に何が起きるかを必ず伝えて不安を軽減しています。

得意とされている歯周治療について教えてください。

橋本祥久院長 三ノ輪ルミエール歯科クリニック4

歯周治療と修復治療は私の得意分野ですが、これらはあくまで基礎となる部分です。大学でも継続して研鑽を積んでいますが、重要なのは一つの分野に偏らず、包括的に診療できることだと考えています。簡単な虫歯や歯周病の治療をベースに、インプラントや補綴治療につなげていく。1本の歯から全体を診て、全体から1本の歯を診るという視点を大切にしています。歯周病に関しては、来院されていない方にも気軽に相談してほしいと思っています。そのため、医院のロゴマークも愛犬をモチーフにした優しい雰囲気のものにしました。歯科へ来院するハードルの低さを環境づくりからも表現しています。

チーム医療で実現する五年後も選ばれる歯科医院へ

バリアフリー設計など院内環境のこだわりを教えてください。

橋本祥久院長 三ノ輪ルミエール歯科クリニック5

病院歯科での経験から、いろんな方が来院できるクリニックづくりをめざしました。院内はフルフラットのバリアフリーで、車いすやベビーカーがストレスなく通れる設計です。通路には手すりを設置し、ユニットにも掴まれるポールを設けました。診療室は半個室で、奥には完全個室も用意してプライバシーに配慮しています。カウンセリングルームは対面で対等にお話できる環境を整え、診療台が怖い方はここでゆっくりお話しすることも可能です。設備面では、マイクロスコープやCT、セファロを導入しています。またコロナ禍の経験から、水質浄化装置や空気清浄機、口腔外バキュームなど、清潔でクリーンな環境づくりにも力を入れています。

スタッフとのチームワークについて教えてください。

ラグビーの精神を生かし、できるだけ上下関係のない風通しのいい環境づくりを心がけています。診療中は院長という立場であっても、スタッフから意見をもらいやすい雰囲気を作り、私に非があれば指摘してもらい、逆もまた然りです。朝礼では前日の気づきや今日のアポイントで気をつけることを共有し、小さな気づきも報告してもらっています。患者さんは受付、歯科衛生士、歯科医師それぞれに話すことが違うこともあるので、その情報を擦り合わせて次の診療に生かしています。診療が終わったら皆で笑い合えるような、そんなチームをめざしています。ホスピタリティーは患者さんだけでなく、スタッフ間でも大切。お互いを尊重し合いながら、チーム一丸となって患者さんを支えていきたいと考えています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

橋本祥久院長 三ノ輪ルミエール歯科クリニック6

「五年後、十年後もここで治療してよかったと思っていただける歯科医院」をめざしています。歯の治療は一度で終わりではなく、長いお付き合いになります。患者さんと二人三脚で、そのペースに合わせた歯科治療を提供していきたい。本当に下町の小さな歯医者さんとして、どんな方でも通院しやすい医院づくりを大切にしていきます。小さな悩みから大きな悩みまで、まずお話だけでもいいので来ていただきたい。歯科医院に来たからすべてが治療というわけではなく、話すことも大切な治療だと考えています。その人の背景や環境を理解し、長所を明確にしながらサポートしていく。「先生に診てもらえて良かった」という言葉が私の原動力です。ハードル低く、気軽に相談できる歯科医院として、地域の皆さまの健康を支えていきたいと思います。

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