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菅原 陽 院長の独自取材記事

麹町駅前クリニック

(千代田区/麹町駅)

最終更新日:2025/07/07

菅原陽院長 麹町駅前クリニック main

麹町駅前、オフィスビルが立ち並ぶ一角に2025年5月、新たなクリニックが誕生した。「麹町駅前クリニック」を開院した菅原陽院長は、慶應義塾大学出身の日本産科婦人科学会産婦人科専門医。病院や訪問診療、診療所での経験を経て、「働く世代が受診しやすいクリニックを」との思いを実現させた。患者が何軒もクリニックを回らないで済むようにと内科、皮膚科、泌尿器科、婦人科の幅広い診療科目を標榜し、朝7時半からの診療や院内処方など、患者の利便性に配慮した工夫が随所に見られる。専門とする婦人科領域のほか、女性の診療放射線技師による乳腺エコー検査をはじめ、全身をトータルに診る医療にも力を注いでいる。今回は菅原院長に、開業への思いや診療への姿勢について話を聞いた。

(取材日2025年5月28日)

幅広い診療科を標榜し、働く世代を支える

まず、これまでの先生のご経歴を教えてください。

菅原陽院長 麹町駅前クリニック1

初期研修を終えた後は慶應義塾大学病院の産婦人科医局に入局し、主に子宮頸がんや子宮体がん、卵巣がんなどの婦人科系のがん診療に携わってきました。その後、千代田区の訪問診療クリニックに勤務し、そこで幅広い疾患を診る経験を積みました。訪問診療では耳鼻科領域や内科領域など、一つの科に限らない病気を見ていく必要があって、「人」を診る総合診療に近く、病院勤務とはまた違うやりがいを感じて取り組んでいました。さらに荒川区の内科、皮膚科、泌尿器科を診るクリニックで院長として勤め、そこでの経験も今回の開業に生かされています。

開業のきっかけや、この場所を選んだ理由を教えてください。

訪問診療のクリニックや外来診療のクリニックでの経験を通じて、複数の診療科にまたがる診療の重要性を実感したことが開業のきっかけです。訪問診療では、婦人科の末期がんで在宅での治療を望まれる患者さんが増えていたことから取り組み始めたのですが、がん以外の疾患や症状についての相談も非常に多くありました。また、働いている方々にとって、複数の病院に通うのは時間的に難しいという現実も感じていました。そこで、私の婦人科での経験も生かしつつ、内科や皮膚科、泌尿器科も診られるクリニックを開設できればと思いました。麹町を選んだのは、周辺に婦人科のクリニックが少ない地域であることと、オフィス街なので働く方々の健康をサポートしやすいだろうと思ったからです。

こちらでは、どのような診療を受けられるのでしょうか?

菅原陽院長 麹町駅前クリニック2

内科では風邪や胃腸症などの急性疾患から、高血圧症、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病の管理まで対応しています。超音波検査も行っており、健康診断後のフォローとして肝臓エコーや脂肪肝の検査なども可能です。皮膚科では簡単な傷や熱傷の処置、縫合、液体窒素によるイボなどの治療、水虫などの治療を行っています。泌尿器科では膀胱炎や前立腺がんのスクリーニング検査、前立腺エコーなどを実施。婦人科では乳腺エコー検査、子宮頸がん・子宮体がん検診、月経異常やおりものの異常、性感染症の検査・治療などに対応しています。幅広く総合的に診られるので、いろいろな相談が一ヵ所で済むのも利点の一つでしょう。主な患者層は近隣にお勤めの方々で、20代から60代まで幅広い年齢の方が来院されています。

患者の忙しさと不安に配慮した診療

診療で大切にされていることはありますか?

菅原陽院長 麹町駅前クリニック3

患者さんは不安な思いで受診されることが多いので、その不安を取り除くことを大切にしています。医師に診断してもらったことで「ほっとできた」という方も多いのではないでしょうか。ですから検査をしっかり行い、病気が見つかれば適切な治療につなげますし、問題がないと判断できれば、それを明確に伝えることも重要だと考えています。また、生活習慣病などでは今後悪化しないようにしっかりとアドバイスすることも心がけています。何か気になることがあった場合の最初の相談窓口となることはもちろん、かかりつけ医として患者さんのヘルスケアデータを一元的に管理し、「よく理解してくれる診療所」としての役割を担っていきたいです。

診療時間や予約システムなど、患者さんの利便性にも配慮されていますね。

働く方々の利便性を考え、朝7時30分から診療を始めています。出社前に受診することで、その後の時間を有効に使っていただけるのではないでしょうか。夕方も19時まで、お昼も13時30分まで診療していますので、お昼休みや仕事帰りにも受診していただけますよ。院内処方を採用しているのも、患者さんの時間を大切にするためです。薬局に行く手間が省け、受診から薬の受け取りまでの時間が短縮できますし、他にも例えば薬剤師さんからの処方に対するお問い合わせにもすぐ対応できるなどのメリットもあります。予約に関しても、当日予約も受け付けています。働いている方は急な体調不良で受診したいと思っても、予約が取れないと諦めてしまったり、そもそもご自身の健康管理を後回しにしがちです。そういった方々にも柔軟に対応できるよう体制を整えています。

女性専用の診療時間を設けているそうですね。

菅原陽院長 麹町駅前クリニック4

はい、平日10時から11時30分まで女性専用の診療時間を設けています。この時間帯は女性の患者さんだけが来院できるようにしておりますので、気を使わずに受診していただければと思います。また、週に1回、女性の診療放射線技師に来ていただいており、乳腺エコー検査を担当してもらっています。検査に不安を感じる方にも、リラックスして受けていただければと思っています。乳腺エコーは40歳以降の方はマンモグラフィが推奨されますが、乳腺の多い20代30代でも乳がんの罹患率は決して低くないので、若い世代の方にも検診として気軽に利用していただきたいですね。

心地良い環境で総合的な健康管理を

クリニックのスタッフ体制や設備について教えてください。

菅原陽院長 麹町駅前クリニック5

当院は婦人科を標榜していることもあって、受付も看護師も、スタッフは皆女性です。スタッフには、患者さんのプライバシーに配慮する一環として、希望される方には名前ではなく番号でお呼びするといった対応もお願いしています。特に婦人科や泌尿器科は、同じ職場の方に受診していることを知られたくないという方もいらっしゃいますので、そういった方々への配慮は欠かせないと考えています。設備面では超音波検査機器、心電図検査機器、エックス線検査機器などを導入し、基本的な検査には一通り対応可能です。予約はウェブで可能で、決済も自動精算機を導入しているため、お金の受け渡しで患者さんとスタッフの手が直接触れることはありません。

院内の環境づくりで工夫されていることはありますか?

実は私自身、小さい頃からヴァイオリンを習っていて、クラシック音楽が趣味なんです。そこで患者さんに安らいでいただけるように、院内BGMを私が選んでいます。例えば曇りや雨の日はしっとりとした曲を、晴れた日は明るく元気が出るような曲を、と選曲を変えているんですよ。また、2つあるトイレにはどちらにも検尿コーナーを設置していて、直接受け渡ししなくても良いようにしているほか、一方にはおむつ替えの台も置いてしています。お子さんと一緒に受診される方もいらっしゃいますので、ベビーカーでも入れる大きさです。子どもを連れて行ったら迷惑だから、人に会うのが恥ずかしいからと通院を断念してしまう方も少なくありませんから、患者さんが受診しやすく、相談しやすい雰囲気になるようにさまざまな角度から環境を整えていきたいです。

今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

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働いている方々は受診する時間がなかなか取れず、一度行っても途中で切り上げたり、薬を受け取るまでに時間がかかったりすると、次からは受診を避けてしまいがちです。そういった理由で健康管理が後回しになり、症状が重くなってから受診するというケースも少なくありません。当院では気軽に来院していただき、早めにしっかりと診断・治療を始めることで、より良い医療環境を提供したいと考えています。特に糖尿病などの生活習慣病は、男性の場合、泌尿器系のトラブルも引き起こしやすいため、当院のように複数科を診られる利点を生かせると思います。健康診断の結果を見てもらいたいけれど時間がない方も、気軽に相談できる場所でありたいです。働く世代の健康をサポートすることで、社会全体に貢献していきたいと思っています。

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