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田丸 裕人 院長の独自取材記事

たまる循環器内科・静脈瘤クリニック

(西宮市/門戸厄神駅)

最終更新日:2025/07/14

田丸裕人院長 たまる循環器内科・静脈瘤クリニック main

門戸厄神駅の西改札口を出てすぐ。クリニックビルの2階にある「たまる循環器内科・静脈瘤クリニック」は、その名のとおり循環器疾患と下肢静脈瘤の治療を軸とするクリニックとして、2025年5月に開業した。院長を務める田丸裕人先生は、住友病院や兵庫医科大学病院、東宝塚さとう病院などで日本循環器学会循環器専門医としてカテーテル治療を専門に循環器疾患の急性期治療に携わってきたエキスパートだ。患者一人ひとりに寄り添った丁寧な診療で「地域の皆さんの健康を支える入り口になりたい」と穏やかに話す田丸院長に、同院の特徴や診療への想いを聞いた。

(取材日2025年6月18日)

第二の故郷で循環器疾患を未然に防ぎたいと開業を決意

開業までの経緯を教えてください。

田丸裕人院長 たまる循環器内科・静脈瘤クリニック1

実家が歯科医院だったこともあり、広く医療に携わりたいとの想いから医師の道に進みました。循環器内科を専門に選んだのは、リアルタイムで変化していく病態にどうアプローチしていくのかに魅力を感じたから。循環器疾患は病気の状況がその場で変わっていくのがわかるのですが、それが興味深かったんです。特に力を入れてきたのは、心臓のカテーテル治療です。急性心筋梗塞などの循環器疾患の治療に携わってきましたが、長年研鑽を積む中で予防の大切さを感じるようになりました。地域のかかりつけ医として、急性期になる前に未然に防ぎたいとの想いが強くなり、開業に至りました。私は生まれ育ったのは大阪なのですが、兵庫医科大学病院に勤め始めた頃からずっと西宮に住んでいて、ここが地元のような感覚があるんです。「開業場所は第二の故郷で」とゆかりのある場所で探し、門戸厄神に決めました。

開院にあたり、院内の雰囲気づくりでこだわった点はありますか?

このエリアは健康への意識が高く、自分の身体に気を使っている方が多いように感じます。検査も積極的に希望されるなど、「しっかり診てほしい」というニーズがあるんです。だからこそ、気分良く来てもらえる雰囲気にしたいと思いました。病院然とした雰囲気ではなく、落ち着きのある場所なら、健康に積極的な方も気持ち良く通えるのではないかと考えたんです。また、リカバリー室の雰囲気も気に入っています。雰囲気づくりにはスタッフの接遇も大切だと考えていて、患者さんに寄り添って接するよう指導しています。クリニックは、どこかつらかったり不安な気持ちを抱えたりしながら来る場所です。その気持ちに寄り添った行動ができるよう、クリニック全体で丁寧な対応を心がけています。

どのような患者さんが多く通われていますか?

田丸裕人院長 たまる循環器内科・静脈瘤クリニック2

扱っているのが循環器疾患なので基本的には高齢者が多いのですが、下肢静脈瘤は若い人でも悩まれるので、30代くらいの女性も来てくださっていますね。主訴としては、循環器疾患や高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病と、下肢静脈瘤が半々ぐらいだと思います。意外と静脈瘤で悩んでいる方が多いんですよね。循環器疾患の症状はいろいろありますが、主に私が診る内容としては、胸の痛みや息切れ、動悸、足のむくみなどが挙げられます。下肢静脈瘤の治療では、私が専門にしてきたカテーテル治療の技術を生かせればと思い、日帰り手術も行っています。静脈瘤は足にボコボコの血管ができる疾患なので、見た目が気になる場合や、むくみ、足の痛み、こむら返りなどの症状があればご相談いただきたいです。静脈瘤がある場所がかゆかったり湿疹ができていたりする場合は、静脈瘤を治療することで改善が図れる場合もありますよ。

循環器疾患と下肢静脈瘤の2本柱で地域医療に貢献

下肢静脈瘤の治療に力を入れているそうですね。

田丸裕人院長 たまる循環器内科・静脈瘤クリニック3

当院で下肢静脈瘤の治療が完結できるよう、対症療法だけでなく根治治療まで行っています。また、患者さん一人ひとりの病状や血管に合わせてより良い治療が提供できるよう、当院では2種類の日帰り手術を採用しています。もちろん、日帰り手術を希望されない場合には、着圧のストッキングや注射薬など手術以外の方法で下肢静脈瘤のコントロールを図る治療法を提案します。同じ静脈瘤でも、患者さんそれぞれのニーズがありますからね。患者さんご本人と相談し、何を望んでいるかを踏まえて治療方針を決めています。

ご専門である循環器疾患の治療に対してはいかがですか?

クリニックの名前に「静脈瘤」という病名が入っていますが、私の中では下肢静脈瘤の治療と同じくらい、循環器疾患の患者さんを診ることを大切にしているんです。実際に、当院では循環器疾患をより深く評価できるよう、24時間心電図や、踏み台昇降を使った負荷心電図といった専門的な検査まで行っています。生活習慣病の内服コントロールにも力を入れており、当日結果までお伝えができる採血の機器を導入しています。後日結果をお伝えする場合、患者さんは結果を聞くためだけに再度来院しなければならないだけでなく、薬を調整するタイミングが遅れてしまいます。その日のうちに結果がわかれば、その場でスピーディーに治療の方針を決められますし、患者さんの負担も軽減されますよね。

治療のタイムラグをなくすだけでなく、患者さんの負担軽減にも役立っているのですね。

田丸裕人院長 たまる循環器内科・静脈瘤クリニック4

身体的な負担軽減という面では、放射線を浴びる量が少なくクリアな画像が撮影できるデジタル撮影のエックス線機器も採用しています。患者さんにより良い医療を提供できるよう、今後も先進の技術や知識を積極的に取り入れ、より良い治療を提案できるようにしていきたいと考えています。

対話を重視し、患者一人ひとりに寄り添う診療を実践

先生の診療方針を教えてください。

田丸裕人院長 たまる循環器内科・静脈瘤クリニック5

患者さん一人ひとりに合わせた治療方針を立て、その気持ちにも寄り添った診療をすることですね。そのためにも、できるだけ画一的な治療にならないように患者さんにリラックスして話してもらうことを意識しています。患者さんに信頼してもらってこそ心の内を話してもらえると思うので、目を見て話すといった基本的なことを大切に患者さんと対話することに重きを置いています。循環器疾患は「7割~8割は問診で診断できる」といわれたほど、循環器内科の診療では問診がとても重要なんです。患者さんがどんな生活をしていて何に困っているのかは、患者さんから直接聞かなければわかりません。患者さんのお話をよく聞いて、治療方針を決めていく。そのための雰囲気づくりを心がけています。

今後の展望はありますか?

循環器疾患はもちろんですが、静脈瘤といえば当院といわれるような、このエリアを代表するクリニックになりたいと思います。ただ、まず一番優先したいのは、患者さんの満足度。患者さんが「ここで治療して良かった」と思えるクリニックをめざしたいですね。下肢静脈瘤でお困りの方の中には「見た目を良くしたい」という思いを持っている方も少なくありません。そういった見た目の改善というニーズに広くお応えする一つの方法として、自費診療の点滴なども取り入れていけたらと考えています。循環器疾患の専門的な診療と下肢静脈瘤の治療にしっかりと注力しながら、新しいことにも挑戦していきたいと思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

田丸裕人院長 たまる循環器内科・静脈瘤クリニック6

循環器内科と静脈瘤を名前に掲げてはいますが、実際はそれ以外にも生活習慣病や内科疾患も診療しています。私は日本内科学会総合内科専門医でもあり、内科全般も診療しています。血圧が高い、血糖値が高い、コレステロールの値が高いなど検診で引っかかった方はもちろん、どんな些細なことでも気になったらお気軽にご相談いただければと思います。医師もスタッフも、患者さんに寄り添った丁寧な対応を意識して日々診療にあたっています。地域の皆さんの健康を支える入り口になれたらと思っていますので、ぜひお気軽にお越しください。

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