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浅野 尚文 院長の独自取材記事

深川ギャザリア整形外科

(江東区/木場駅)

最終更新日:2025/07/07

浅野尚文院長 深川ギャザリア整形外科 main

木場駅から徒歩2分、大きなショッピングモール内にある「深川ギャザリア整形外科」。院長を務める浅野尚文先生は、慶應義塾大学病院などで骨軟部腫瘍の専門家として大きな手術を数多く手がけてきた。しかし一方で、自分の子どもたちがサッカーでケガをすることが多かった経験から、「地域にスポーツ整形やリハビリテーションに注力するクリニックが少ないように思ったんです」と語る。そこで、地域医療へと舵を切った浅野院長。院内のリハビリ機器を実際に自分で試して選び、連携先の病院には直接足を運ぶなど、努力を惜しまず患者目線での医療を実践する。スポーツ整形外科と、運動療法を軸とするリハビリ、そして人生100年時代を見据えた骨粗しょう症治療の3つを軸に、幅広い世代の健康を支える同院の取り組みについて話を聞いた。

(取材日2025年6月12日)

誰もが通いやすい、地域に根差した整形外科を

こちらのショッピングモール内に開業されたきっかけを教えてください。

浅野尚文院長 深川ギャザリア整形外科1

私には3人の子どもがいて、みんなサッカーをやっているのですが、このあたりでスポーツ整形などに力を入れる整形外科が少ないような印象がありました。それで、そうした医療を提供できたらいいなと思ったのがきっかけの一つです。場所については、もともとここが自分にとって身近な場所だったこと。また、患者さんはケガをしていたり、足腰が悪くて動きづらかったりする方が多いので、大きな駐車場や駐輪場があるのもメリットでした。車は3時間無料チケットが出せますし、待ち時間の間に過ごせるお店もあるので通いやすいのではと考えました。

そもそも整形外科の医師をめざされた経緯をお伺いできますか?

もともと父が外科、母は小児科の医師で開業していた影響が大きいです。また、私自身が小さい頃からサッカーをやっていてスポーツが好きでしたし、整形外科によくかかっていたことから、自然とスポーツドクターになりたいと思ったんです。それで日本医科大学を卒業した後、慶應大学医学部の整形外科に入局しました。ただ、当時は手術に携わりたいという気持ちもあり、特に整形外科では腫瘍に関して大きな手術をたくさんやっていたので、骨軟部腫瘍を専門に研鑽を積みました。国立がん研究センターに勤務していた時は24時間かかるような手術もチームで対応していたこともあります。でも同時に、自分の子どもがスポーツでケガをするのを見ていて、初心に戻ってみようかなと思ったんです。とはいえ、当院はスポーツ領域に特化しているわけではなく、リハビリや骨粗しょう症などにも力を入れ、多様な患者さんを診る、地域に根差したクリニックをめざしています。

院内の設計でこだわった点を教えてください。

浅野尚文院長 深川ギャザリア整形外科2

まずこだわったのは、車いすの方でも通れるような広さにすることです。扉のサイズもそうですし、待っている他の人とぶつからないような動線も確保しています。松葉杖の方もいらっしゃるので、そうした配慮は大事だと思っています。あとは院内を明るくすることも意識しました。痛みやケガで気分が沈んでいる方も多いので、明るい雰囲気にしたくて白を基調に窓も大きくしています。リハビリ室も窓があって外や診察室からも見えるようになっているんですよ。スタッフと患者さん、それぞれがスムーズに動けるような構造になっています。

スポーツ、リハビリ、骨粗しょう症の3本柱に注力

スポーツ整形外科やリハビリではどんな治療を行っていますか?

浅野尚文院長 深川ギャザリア整形外科3

クリニックで対応する範囲のスポーツ整形外科は、適切な診断とリハビリが鍵になります。特に当院ではリハビリの一環として、運動療法に力を入れているのが特徴といえるでしょう。リハビリで用いる機器は私が実際に試して良いと思ったものを入れています。全身の筋肉をほぐしてから局所にアプローチすることが有用なため、先進的な機器も導入しました。スポーツをやる方はもちろん、人生100年時代ですからいくつになっても自分の足で歩けるようにするためにも、整形外科での運動機能リハビリがとても重要だと思っているんです。活動性が落ちてロコモティブシンドロームにならないように、膝や腰、肩などの痛みに薬や湿布で終わりにするのではなく、通える方にはできるだけリハビリを積極的にお勧めしたい考えです。

骨粗しょう症の治療についてはいかがですか?

先にふれたとおり、地域に根差した治療を提供していきたいので、高齢の方の骨粗しょう症もしっかり診ていきたいと思っています。大学病院では骨粗しょう症も含めてさまざまな先進の治療を見てきましたので、その経験を生かせたらという思いです。そこで当院では大学病院でも使われている骨密度測定装置を導入し、デキサ法と呼ばれる検査を行っています。また、先端機器による検査で診断をした後は、どの薬を選ぶかも重要です。実はこの10年で骨粗しょう症の薬を取り巻く状況は大きく変わりました。新しいものがどんどん出てきていますので、知識のアップデートをしていないと取り入れていくのは難しいかもしれません。当院ではそうした情報も踏まえ、患者さんに合う処方を考えています。

診療の際に大切にしていることは何ですか?

浅野尚文院長 深川ギャザリア整形外科4

一番大切にしているのは、患者さんの訴えをしっかりと聞くことです。特に何に困っているのか、例えば、持てないのか、引っ張れないのかなど、その方の生活の中でどんな困り事があるのか伺うことは大切です。また、痛いところになるべく直接触れて診察することも心がけています。どこが痛いのか、押すと痛いのか、といった所見は診断する際に欠かせませんからね。エックス線などの画像診断でわかるものは限られていますから、短い言葉で構いませんので、ご自身の症状を伝えてもらえるような診療を意識しています。

地域医療連携も患者の目線に立って推進

スタッフさんとの連携で心がけていることはありますか?

浅野尚文院長 深川ギャザリア整形外科5

患者さんファーストで、なるべく丁寧に対応してもらえるようにお願いしています。情報共有の時間も取るようにしていて、朝はみんなであいさつしてお互いの顔を見ながら、その日の予約の状況などを共有しています。開業当初はたくさんの患者さんにお越しいただき、お待たせしてしまうこともありましたが、今は同じぐらいの人数でもうまく回せるようになりました。予約システムを活用していますが、現在は予約外の方も受け入れられる体制です。予約の方を優先的に呼ばせてはいただきますが、なるべくその合間に対応しますので、ケガをしてしまったというような急な受診でも気兼ねなく来ていただきたいです。理学療法士などのスタッフも増員して、より多くの方に対応できるようにしていきます。

地域の病院との連携についてはいかがですか?

まだ開業して日が浅いこともあり、近隣の病院に挨拶回りをしているところです。関係を築き、地域医療の実情を知ることで、当院の患者さんが手術や入院が必要になったときにスムーズにご紹介できたらという思いでいます。また、実際に自分の目で見させていただくことで、受け入れ態勢の様子もわかります。リハビリで使う機器なども一緒ですが、私自身が確認することで患者さんへ説明する際の説得力が増すと思っています。また、地域の連携とは少し違いますが、私の専門である骨軟部腫瘍に関してご相談に来られる方もいらっしゃるので、その場合はお話を伺って、適切な医療機関へご紹介することも行っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

浅野尚文院長 深川ギャザリア整形外科6

症状があってお困りでしたら、ぜひ気軽に来ていただければうれしいです。「これは受診するほどではないのかな」と思われることもあるかもしれませんが、何でも相談していただいて構いません。また、スポーツ整形外科については、手術が必要かどうかの判断の面でもお力になれることがあると思います。サッカーに知見を持つメーカーと連携して、オーダーメイドのインソールによる装具療法も行っていますので気になる方はご相談ください。地域に根差した医療機関として、ゆくゆくは地域医療の中で中心的な役割を担えたらという思いでいます。まずは患者さんが安心できるクリニックをめざしていきたいです。

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