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金森 瑛 院長の独自取材記事

かなもり内科婦人科クリニック

(さいたま市緑区/浦和美園駅)

最終更新日:2025/06/30

金森瑛院長 かなもり内科婦人科クリニック main

埼玉高速鉄道線・浦和美園駅から徒歩1分の「かなもり内科婦人科クリニック」。駐車場も備えているので車での通院も可能だ。院長を務める金森瑛(かなもり・あきら)先生は、大学病院をはじめ、地域医療の中核である基幹病院で研鑚を積んだ消化器疾患のスペシャリスト。風邪や発熱、腹痛などの内科はもちろんのこと、胃潰瘍、潰瘍性大腸炎といった消化器疾患の診療を行っている。また、日本内科学会総合内科専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医でもあり、病気の早期発見・早期治療に向け、内視鏡検査に力を入れているという。「地域の皆さんに寄り添いながら、信頼できる医療を提供したい」と話す金森院長に、同院の特徴や心がけていることなどを聞いた。

(取材日2025年6月3日)

消化器疾患から内科、婦人科まで幅広い診療に対応

まず、医師になろうと思ったきっかけやご経歴を教えてください。

金森瑛院長 かなもり内科婦人科クリニック1

両親が薬局を経営していたので医療が身近にあり、将来の仕事は医師がいいかもしれないなと思っていました。その気持ちが決意に変わったのが、高校2年生の時。腰に負担をかけて椎間板ヘルニアを患い、学校に行けないぐらい痛みが強くなって入院、手術を受けたんです。医療の素晴らしさ、患者に寄り添う医師と看護師の優しさに感銘を受け、本格的に医師を志すようになりました。獨協医科大学に入学してからは、消化器の奥深さを知り、中でも患者さんの負担が少ない状態でがんの治療ができる内視鏡の専門性を高めたい、と思うようになりました。卒業後、同大学病院や、地域の基幹病院で内科、消化器内科、救急科の診療に従事。多くの患者さんと接するうち、地域に根差した医療の提供でお役に立ちたいと思うようになり、2025年5月に開業しました。

開業して1ヵ月ですが、この地域にどんな印象を持っていますか?

いろんな年代の方がいらっしゃいますが、特に20~50代で子育て中の方が多い印象です。以前勤務していた場所は高齢の方が多かったので、新鮮な気持ちで診察しております。とはいえ、どの年代の患者さんも、悩みや不安を抱えて来院なさるのは同じです。少しでも安心していただけるように、院内をバリアフリーにしたり、新型の機器を導入したりしました。また、患者さんお一人お一人に適した診療ができる体制を整えるのが大切だとの思いから、さまざまな検査も取り入れています。例えば、胃がんの原因となるピロリ菌の検査は、特定のお薬を服用している方に一定期間休薬していただく必要があります。しかし、PCRを使った方法だと制限がない上、保険適用も可能です。当院ではピロリ菌の検査にPCR検査を採用しています。

診療内容について詳しくお聞かせください。

金森瑛院長 かなもり内科婦人科クリニック2

風邪、発熱、腹痛などの内科から、胃や十二指腸潰瘍、クローン病、潰瘍性大腸炎といった消化器疾患、胃と大腸の内視鏡検査、婦人科などに対応しています。私の専門は消化器疾患ですが、幅広い視点から診療ができるほうが患者さんのためになると思ったことから、日本内科学会総合内科専門医の資格も取得しました。体はいろんなサインを出してくれます。体がだるく、風邪かもしれないと思って受診された方に、消化器官に関する疾患が見つかる場合もあります。どんなケースにも対応できるように、専門スキルと内科に関する幅広い知識を維持し、多角的に診察させていただけたらと思っています。また、病気の早期発見につなげるため、定期的な内視鏡検査も大切だと考えています。

精度が高く、痛みの少ない内視鏡検査を身近に

こちらでは、胃と大腸の内視鏡検査を受けられるのですね。

金森瑛院長 かなもり内科婦人科クリニック3

胃の内視鏡検査では、お口からカメラを通す経口内視鏡と、鼻からカメラを通す経鼻内視鏡を備えていて、患者さんのご希望で選択していただいています。鎮静剤の使用に関しても、患者さんのお気持ちを大切にしながら決定。検査後に休めるリカバリールームもご用意しています。胃の内視鏡検査と同時にピロリ菌のPCR検査をすることも可能で、内視鏡だけの検査のときとほぼ時間も変わりません。また、大腸はひだが多い器官です。検査時に異変を見落とさないためには、空気を入れてひだを伸ばす必要があるのですが、それが患者さんの苦痛につながってしまうんです。少しでも苦痛を軽減するため、空気よりも体内に吸収されやすい炭酸ガスを使用し、おなかの張りが抜けやすいようにしています。

内視鏡検査はどんな方が受けたほうがいいのでしょうか?

胃腸に少し違和感があったり、調子が悪いなと思っていたりする方は、早めに受けていただくことをお勧めします。また、ピロリ菌が陽性だった方は、除菌後も1年に1度は検査をしたほうが安心できると思います。内視鏡検査は保険適用される場合があり、吐き気、胸焼け、胃もたれ、痛み、不快感、体重減少といった胃の不調、下痢や血便などの大腸に関連した症状が該当します。残念ながら、胃がんや大腸がんに罹患する方は、まだたくさんいらっしゃいます。特に大腸がんは、無症状で進行することが多い病気です。しかし、がんになる前のポリープ状態で切除できれば、進行を防げる可能性が高くなります。当院では、大腸ポリープの日帰り切除にも対応していますし、胃腸に異常がないとわかったら安心して暮らせますので、健康診断の一環としても積極的に受けていただきたいと思っています。

内視鏡検査で工夫していることはありますか?

金森瑛院長 かなもり内科婦人科クリニック4

患者さんの苦痛を少しでも和らげるため、丁寧で無駄のない検査をすることを意識しています。鎮静剤を使用しない場合、どうしても少し苦痛は伴いますが、その苦痛を軽減する方法の一つとして、今、どのような状態なのかをお知らせすることがあると考えています。胃の内視鏡の場合、喉を通るところが一番つらいので、この場所を通過する時には「ここが一番きついです。少し頑張ってくださいね」とお伝えします。また、「検査の半分が終わりましたよ」とお伝えして残り時間をイメージできるようするなど、タイミングを考えながら、患者さんに安心していただけるようお声がけしています。ただ、いくら苦痛の軽減に努めても、患者さんに負担をかける検査であることには違いありません。だからこそ、異変を見落とさず、「受けて良かった」と思っていただける内視鏡検査をしたいと思っています。

気軽に相談できる「地域のかかりつけ医」をめざして

診察をする際、どんなことを心がけていますか?

金森瑛院長 かなもり内科婦人科クリニック5

患者さんのご希望を聞き、納得して診療を受けていただく。そのことがとても大事だと考えています。患者さんは、何らかの悩みや不安を抱えて来院なさっていますので、「検査をします」「薬はこれを服用してください」など、私が話したいことだけ話すという一方通行の状態にはしたくありません。症状の説明をはじめ、検査や薬などについても、それがなぜ必要なのかを一つ一つご説明しながら、なんでも気軽にご相談いただける雰囲気をつくるよう心がけています。対面で話しにくい方は、受診予約を取る際に問診を書く欄がありますので、こちらでお悩みを伝えてくださったらと考えています。もちろん、対面でお話ししていただくのも歓迎していますし、話すきっかけとなるようなお声がけもしています。

婦人科は、女性医師が担当していると伺いました。

産婦人科医師である女性医師が担当し、婦人科に関するお悩みを聞いたり、婦人科疾患の診療を行ったりしています。診療時間は週3回午前中のみとなっているため、完全予約制となっております。現在、診察まで約1ヵ月待ちですので、ご希望の方は早めに予約をしていただいたほうがスムーズだと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

金森瑛院長 かなもり内科婦人科クリニック6

内視鏡検査に「怖い、痛い」とのイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。当院では、検査の精度の高さを維持することと、痛みを少しでも和らげることを両立させるべく、日々工夫をしています。病気の早期発見や早期治療のための選択肢に入れていただければと思います。当院はメディカルモールの中にありますので、皮膚科などほかの診療にいらしたときでも、気になるところがあったら気軽にお立ち寄りください。お一人お一人の体の状態をしっかりと把握して、体調で困ったことがあったらまず相談するかかりつけ医として、地域の皆さまのお役に立ちたいと思っています。

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