全国のドクター13,852人の想いを取材
クリニック・病院 156,765件の情報を掲載(2025年6月17日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 兵庫県
  3. 明石市
  4. 明石駅
  5. 明石駅前いなぐま小児科アレルギー科
  6. 稲熊 洋祐 院長

稲熊 洋祐 院長の独自取材記事

明石駅前いなぐま小児科アレルギー科

(明石市/明石駅)

最終更新日:2025/06/13

稲熊洋祐院長 明石駅前いなぐま小児科アレルギー科 main

JR神戸線・明石駅から徒歩3分、2025年6月開業の「明石駅前いなぐま小児科アレルギー科」。親しみのあるオレンジ色のクマのロゴが目印の同院は、院内もオレンジをテーマカラーに温かなウッド調の内装で、居心地の良い空間になっている。院長を務めるのは、優しい笑顔が印象的な稲熊洋祐先生。長年、総合病院で小児科診療に携わり、小児腎臓病を専門とした治療も数多く経験してきたドクターだ。「小児科クリニックは病気を治すだけでなく、子どもの成長を見守り、家族の健やかな暮らしまでサポートするところ」と提唱し、地域の心強いサポーター役として、子どもたちとその家族に寄り添った診療を信条にしている。今回は稲熊院長に同院の診療方針や開業の経緯など、たっぷりと話を聞いた。

(取材日2025年5月23日)

子どもの成長を見守り、家族に寄り添う小児科医に

こちらのクリニックのコンセプトと特徴をお聞かせください。

稲熊洋祐院長 明石駅前いなぐま小児科アレルギー科1

当院は、神戸市西区に在るたなか小児科アレルギー科の分院で、「子どもと家族の“今”と“これから”を支える場所―」をコンセプトに、地域の皆さまに信頼され、安心して相談できるかかりつけ医をめざしています。病気の治療をはじめ、乳幼児健診や予防接種など、こどもに関わるさまざまな診療に丁寧に取り組みます。日々子育てをする中で、「こんなことで受診していいの?」「些細な症状だけど気になる」といった不安も多いかと思います。そうした思いにも真摯に向き合い、気軽に相談できる存在でありたいと考えています。お子さまの健康を支えると同時に、親御さまが安心して子育てできるよう日々の診療を通じてご家族全体をサポートしていきます。

診療では、幅広い疾患に対応されているとうかがいました。

小児科医はジェネラリストとして、全身を総合的に診る視点が求められます。まずは全身をしっかり診察し、症状の背景にある疾患を見極めて適切な治療をおこない、経過を観察します。そのうえで、より専門的な検査や治療が必要な場合には、速やかに専門医療機関をご紹介することが、かかりつけ医としての大切な役割だと考えています。これまで私は、兵庫県立尼崎病院や塚口病院、姫路赤十字病院で小児科一般診療の研鑽を積み、兵庫県立こども病院では小児腎臓病の診療に携わり、専門性を深めました。当院では、風邪などの一般診療をはじめ、乳幼児健診、予防接種、育児相談に加え、夜尿症や検尿異常、ネフローゼ症候群などの腎臓疾患、さらには喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどのアレルギー疾患にも幅広く対応します。専門分野においても、遠方の医療機関まで通院することが難しいお子さまや親御さまの負担を、少しでも軽減できればと考えています。

開業のきっかけは何だったのでしょうか。

稲熊洋祐院長 明石駅前いなぐま小児科アレルギー科2

すでに地域でご活躍されていた、たなか小児科アレルギー科の田中裕也先生とお話しさせていただいた中で、ともに地域医療に貢献していきたいという気持ちが一致したことがきっかけとなり、分院設立に至りました。腎臓疾患やアレルギー疾患は、どちらも長期的な視点で診療とフォローが必要となる慢性疾患です。そうした病気と付き合いながら日常生活を送るお子さまや親御さまに、医師として近くで寄り添い、サポートしていきたいと考えております。

開業医としてそのような慢性疾患に対する診療を行う上で、どのようなことを意識されますか。

例えば、喘息のお子さまに「スポーツは控えてください」とすべて制限してしまうことは簡単です。しかし、私たち医師がめざすのは「スポーツを楽しみながらも、喘息が悪化しないようにうまくコントロールしていく」ことです。また腎臓疾患においても、不必要な運動制限を避け、可能な範囲で日常生活や学校行事に前向きに取り組めるよう支援することが大切だと思っています。そういった支え方こそが、私が医師を志した原点でもあります。専門医療の現場で学び続けたいという気持ちももちろんありましたが、地域で子どもたちの成長を長く見守る「かかりつけ医」としての役割を果たせる今回の機会は、自分にとって新たな挑戦であり、大きな意味があると感じました。また、アレルギー疾患のエキスパートである田中先生と連携しながら、これまでの経験を生かしつつ、より質の高い診療を地域で実践できることにも、大きな魅力を感じています。

子どもの成長を共有できることが小児科医の喜び

本院と連携もされるそうですね。

稲熊洋祐院長 明石駅前いなぐま小児科アレルギー科3

本院との連携も大切にしています。毎週水曜日は本院の田中先生が当院にて、私が本院にて診療させていただきます。双方が連携し、それぞれの専門性を生かしながらお子さま一人ひとりに適切な治療をお届けできることが、当院の大きな特徴であり強みだと考えています。

患者さんと接する時、どのようなことを大切にしていますか?

お子さまや親御さまの今困っていることを具体的に把握し、ニーズにあったサポートが出来るよう心がけています。たとえば、お薬がうまく飲めていない時には、その理由をお子さまの目線に立って一緒に考えることから始めます。お子さま自身に治療や内服の必要性を少しでも理解してもらい、前向きに取り組んでいただくことがより良い治療につながるからです。限りある時間の中でも、できるだけお子さまとの対話の時間を大切にしたいと思います。また、小さな事でもお子さまの「できた!」といううれしい気持ちを汲みとって一緒に喜び、前向きな声かけをしていきたいです。お子さまや親御さまと医療スタッフが協力し、一体となって前に進んでいきたいと思っています。

ところで、先生はなぜ医師をめざしたのですか?

稲熊洋祐院長 明石駅前いなぐま小児科アレルギー科4

幼い頃から、何か人の役に立つ仕事がしたいと思っていました。身近な家族が医師を志して努力に励む姿を見て、自然と影響を受けたところは大きかったですね。小児科を専門にしたのは、病気の治療はもちろん、子どもたちの成長を親御さまとともに見守っていけるところに魅力を感じたからです。治療後にお子さまの元気な姿を見られたり、長年継続して診させていただくお子さまの成長を感じられることは、何にも代えがたい喜びです。子どもたちの成長と笑顔に触れるたびに、自分自身も勇気づけられ、励まされています。

子どもと保護者、両方の目線を大切にした院内づくり

院内づくりでは、どこにこだわりましたか?

稲熊洋祐院長 明石駅前いなぐま小児科アレルギー科5

院内は、木のぬくもりを感じられるウッド調の内装や、暖色系の照明を取り入れてやわらかな空間作りを心がけ、お子さまや親御さまがリラックスして過ごしていただけるよう工夫しました。また、さまざまな年齢に応じた本や玩具があり、中央のモニターでは子ども向けの映像をご覧いただけます。退屈せずに少しでも楽しい気持ちで過ごしていただけると幸いです。さらに2つの一般診察室に加えて、発熱などの症状が見られるお子さまの待合と診察室を別に設け、院内感染のリスクを減らし安心して受診いただける体制を整えています。

親御さんのサポートで取り組んでいきたいことはありますか?

病気の治療にあたり、親御さまが最も不安に感じられることは「これからどのような経過をたどるのか」という点だと思います。これまでの経験や知識を踏まえて、予測できる経過や再受診のタイミングなど具体的な見通しをお伝えできるよう心がけます。また、サポートの中でも具体例の一つとしては、予防接種のスケジュール管理が挙げられます。当院ではウェブ予約の段階で予防接種のスケジュールをしっかり把握管理するシステムを導入しています。詳細は当院スタッフがご案内いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。またアレルギー診療においては、食物アレルギーに関する園や学校との連携などもサポートいたします。当院には、アレルギーに関する専門的な知識を持つ看護師が常勤しており、日常の細かなご質問にも真摯にお答えしますのでご安心ください。スタッフ皆子ども好きで温かい人ばかりですので、気になることは何でもお気軽にご相談くださいね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

稲熊洋祐院長 明石駅前いなぐま小児科アレルギー科6

病気を治すことはもちろん、子育ての中で感じる違和感や不安、悩みなどがあれば、まずはお気軽に小児科を受診していただきたいと考えています。当院のロゴマークは「い」の形をした優しい表情のクマさんが描かれており、親御さまやお子さまにとって親しみやすくホッと安心する空間を作りたいと思っています。ぜひオレンジ色のクマさんを目印にいつでもお越しください。

Access