浅見 友梨 院長の独自取材記事
リンクス皮フ科クリニック
(横浜市港北区/大倉山駅)
最終更新日:2025/11/14
年齢や性別に関わらず皮膚症状に悩む人は多く、人の数だけ「皮膚の悩み」も存在する。湿疹や肌荒れ、とびひなどの感染症、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患のほか、ケガで皮膚が裂けたり、しみ・しわなど美容に関する悩みを持つ人も多い。「リンクス皮フ科クリニック」の浅見友梨院長は、日本皮膚科学会皮膚科専門医としての知識と経験をフルに生かしながら、一般皮膚科・美容皮膚科のどちらにも対応。粉瘤やほくろの切開手術、ケガの縫合などの日帰り外科手術も行っている。「症状の重さや軽さに関係なく、患者さんにとっては同じ皮膚のお悩みです」という浅見院長に、同院の診療方針や、大切にしているという患者とのコミュニケーションについて尋ねた。
(取材日2025年10月22日)
100人いれば100通りある「皮膚の悩み」に対応
こちらでは、どのような症状を診てもらえるのでしょうか?

当院では皮膚に関するさまざまなお悩みに対応しています。湿疹、肌荒れ、アトピー性皮膚炎、ニキビ、イボと皮膚疾患は症状も病名も多様です。年齢や性別に関わらず皮膚症状に悩む方は多く、100人いれば100通りの「皮膚のお悩み」があります。一般的な皮膚科診察はもちろんのこと、粉瘤・ほくろの切開手術、ケガの縫合などの外科手術も行ってます。アトピー性皮膚炎に対する注射など新たな治療も積極的に取り入れ、皮膚科専門医としての知識と経験を生かしながら診療にあたっています。その中で、保険診療の患者さんからしみ・しわなどの美容の相談を受ける機会も増え、患者さんにとっては一般皮膚科も美容皮膚科も、同じ「皮膚のお悩み」なのだと気づき、一つのクリニックでどちらの治療もできるようにしたいと考えました。
一般皮膚科、美容皮膚科のどちらにも対応されているのですね。
はい。皮膚症状に対しては保険診療でできることとできないことがあり、また一見同じように見えても実は原因も病名も異なる症状も多々あります。例えば40~50代になって顔や首にできた複数のイボを「治療したほうが良いのか?」「加齢によるものなのか?」と心配して来られる方も多いのですが、顔の中ですぐ近くにあるイボ同士の病名が異なることもあるんです。その際に保険診療のみですと対応しきれないこともあり、逆に自由診療のみですと金銭面などで過度に負担をかけることにもなりかねません。当院では一般皮膚科・美容皮膚科のどちらにも対応することで、フラットな目線で適切な治療のご提案ができるよう心がけています。
もともと腫瘍などの外科手術がご専門と伺いました。

皮膚科の中にもいくつかの分野があり、私は皮膚腫瘍の外科治療を専門的に学びました。埼玉医科大学国際医療センターの皮膚腫瘍科ではほぼ毎日手術に携わっていました。大学病院ですから紹介されてくる患者さんがほとんどで、手術を終えた後は元のクリニックに戻られます。その経験を重ねていくうちに、「患者さんにもっと長く寄り添いたい」という思いが強くなり、地域密着型のクリニックに移りました。悪性腫瘍のような命に関わる疾患の方は少ないですが、その時の経験があったからこそ、「悪いものではないか」と心配してご来院される患者さんのお悩みにお応えできていると思います。より身近なところで「ありがとう」という言葉をいただけるようになったのもとてもうれしいです。
医師との信頼関係が患者のモチベーションを左右する
診療で大切にしていることは何ですか?

患者さんと信頼関係を築き、安心して治療を受けていただくことです。信頼関係があるからこそ自然なコミュニケーションが生まれ、それが適切な治療にもつながっていくと考えています。当院には「受診するのはここが3院目です」「どこに行っても治らなくて……」というセカンドオピニオンの患者さんも多く来院されます。お話を伺うと、先生に質問がしづらかったり、処方された薬が生活スタイルに合わなかったりと、治療がうまくいかない原因が見えてくることがあります。だからこそ当院では、「どんな病気なのか」「どういう治療が必要なのか」を患者さんと一緒に考えることを大切にしていますのでどんなことでも遠慮なくお聞かせください。
同じ症状でも治療法は一つとは限らないのですね。
保険診療であっても、複数の選択肢を提示できることもあります。皮膚科の治療はすぐに終わるものではなく、患者さんご自身にケアを続けてもらうことが大切です。ベタベタする塗り薬が苦手ならば異なるテクスチャーの物に替えたり、お仕事の時間帯に合わせて飲み薬の回数や時間帯を工夫したりすることもできます。何度も顔を合わせるうちに患者さんもいろんな話をしてくださるようになり、お薬のお好みや生活背景はふとした会話から知ることも多いんです。美容のお悩みであっても同じことで、「この症状にはこの施術」と決めつけてしまいますと選択肢や可能性が狭まってしまいます。患者さん毎にめざしたいゴールも違いますので、当院では定額で美容施術を組み合わせられるメニューを用意していて、都度話し合いながら施術内容を決めていくなど、患者さんの声や思いを大切にしながら治療を進めています。
相談だけでも受けてもらえるのでしょうか?

もちろんです。明らかに急を要する場合は別として、その場で治療を決める必要はありません。皮膚科の治療は魔法ではありませんし、良い部分だけでなくやはりデメリットもあるんです。切開手術をすれば少なからず痕が残りますし、美容治療にしてもすぐに期待する効果が出ないこともあります。良い例ばかりを見て治療に進み、患者さんに「こんなはずじゃなかった……」と後から悲しい思いをしてほしくはないんです。聞き慣れない病名や治療法もあるでしょうから、しっかりとご説明しますし、情報を集めたりご家族と相談するなどして、納得してから治療や施術を受けてほしいと思っています。
笑顔をつくり、気持ちまで明るくなるような診療を
シックな内装で心が落ち着きます。院内づくりで工夫していることはありますか?

当院のドアを開けると、クリニックらしくない雰囲気に驚かれる方も多いです。「美容の相談しかできないのだろうか」と思われることもありますが、決してそんなことはありません。診療内容に合わせた複数の部屋を用意しており、パウダールームも含めて清潔な環境を整えています。また、私は皆さんに、もっと気軽に皮膚科を利用してほしいと思っています。通うために半休を取らなければならなかったり、待合室で何時間も待ったりするようでは、長く通うことは難しいですよね。当院は予約制でなるべくスムーズなご案内を心がけているので、何か困ったことがあった時にすぐ相談に行けると思っていただけるとうれしいです。
SNSで情報発信もされていますね。
皮膚疾患や美容皮膚科の施術を紹介したり、実際に私が体験した時の様子を公開しています。治療を受ける前は不安や怖い気持ちもあるでしょうし、私が受けている様子やその後のダウンタイムなどを参考にしてもらえたらと思います。初めてご来院される方はどんな先生なのか事前にわかっていたほうが安心かと思いますし、美容皮膚科に関しては、めざしている美の形が医師によっても異なりますので、そういったことがSNSを通して感じていただけたらうれしいです。
今後の展望をお聞かせください。

私は2025年の5月より院長を務めておりますが、ご家族やご友人からのクチコミによるご来院も増え、患者さんとの信頼関係が少しずつできてきたように思います。何年先も「毎年この時期肌荒れが出やすいから気をつけましょう」「もうお子さんは小学生になられましたね」など、患者さんと長く笑顔で向き合えるような、すてきな関係性を築いていきたいです。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
ニキビやイボが気になって髪の毛で隠したり、コンプレックスに感じたりと、皮膚のお悩みが気持ちにも影響してしまう例を数多く見てきました。そのお悩みを解消できて、患者さんが笑顔になられることが私のやりがいです。皆さんも「今日は肌の調子が良いな」と思っただけで、少し幸せな気持ちになることはありませんか? 当院を受診していただくことでその助けが少しでもできたらいいなと思っていますので、どのようなお悩みでもお気軽にご来院いただけるとうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはほくろの除去1mm/1100円、しみのケア1mm/1650円

