高野 隼一 院長の独自取材記事
BE DENTAL CLINIC
(横浜市青葉区/たまプラーザ駅)
最終更新日:2025/07/15

「BE DENTAL CLINIC」はたまプラーザ駅から徒歩2分の場所にある。院長の高野隼一先生は「セカンドオピニオンを求めて来られる方が非常に多いです」と語り、「今の治療でいいのか」「ほかに選択肢はないか」といった患者の疑問に丁寧に応えている。診療ではわかりやすい説明を徹底。模型、ホワイトボード、モニター、プロジェクターなど、あらゆる視覚ツールを使うことで、患者が口腔内の状態を深く理解し、納得した上で治療に臨めるよう力を注ぐ。診療室は半個室・完全個室の外から見えにくい設計にすることで、プライバシーにも配慮している。高野院長に、同院の特徴や診療時のモットーなどについて詳しく聞いた。
(取材日2025年6月19日)
セカンドオピニオンで、不安や疑問に丁寧に対応
こちらのクリニックの特徴を教えてください。

セカンドオピニオンを希望される方が非常に多いことが特徴です。毎日のようにセカンドオピニオンを希望して来られます。「他院で抜歯を勧められた」「高額な治療費を提案され、ほかに治療法があるのか知りたい」という相談が非常に多いです。お話を伺っていて思うのは、皆さんご自身の口の中のことを知りたいと思っているということです。ところが、そういった情報を丁寧に説明してくれる歯科医院がまだまだ少ない印象を受けます。ご自身の状態をしっかりと理解して、納得した上で治療に臨んでいただくことが大切だと思っていますし、それが当院の特徴の一つです。
診療ではどのようなことを大切にしていますか?
多くの方にとって歯科医院というのは「できれば行きたくない場所」。その前提を常に頭に置くようにしています。行きたくないのに、それでも足を運んでくださる方がいるからこそ、私たちは「ここに来て良かった」と思ってもらえるように診療に取り組んでいます。それが当院の理念にもつながっていて、「どこよりもわかりやすく、誰よりも寄り添い、患者さまが安心して通える歯科医院を実現する」というミッションを大切にしています。そのために心がけているのが、わかりやすい説明です。言葉だけでなく、模型、ホワイトボード、モニター、プロジェクターなど、あらゆるツールを使いながら、患者さんにご自身のお口の中の状態をしっかり理解していただくよう努めています。
口腔内をわかりやすく説明されることを徹底されているのですね。

口の中の状態をしっかり理解してもらうために、例えば3Dスキャナーを一般的な使い方とは異なる方法で活用しています。通常、マウスピース型装置を用いた矯正を行う際に使うことが多いのですが、当院ではそれ以外にもコミュニケーションツールとして活用しています。患者さんの口腔内を3Dで表示し、「今、こういう状態ですよ」と視覚的にできるだけわかりやすく伝えるようにしています。場合によっては、説明をして治療をしないケースもあります。なぜここまでこだわるのかというと、実は私自身が歯科治療が大の苦手だったからなんです。治療ユニットに座ると汗が止まらなくなり、動悸がしてしまうほどでした。何の説明もなく歯を削られた経験があり、とても不安になったこともあります。その際、「この不安を解消できたら、患者さんの嫌な気持ちも少なくなるんじゃないか」と強く感じました。その経験が、今の診療スタイルにつながっていると思います。
わかりやすい説明を徹底し、対話を重視
患者さんとの理想的な関係性について教えてください。

初診の方は、遠い親戚のような存在だと考えています。例えるなら、結婚式の披露宴で親族席に座り、血のつながりはあるけれど、まだ少し距離のある関係です。ですが、治療や会話を重ねていくことで、最終的には一緒に楽しく話しながらお酒を酌み交わせるような関係性を築いていきたいと思っています。実際、長く通ってくださる患者さんの中には、もはや家族のような存在になって、応援してくださる方も少なくありません。そして、自分の家族と同じように捉えて、どうしたら最善の治療になるかを真剣に考えています。スタッフで一丸となって患者さんを下支えすることを大切にしています。
スタッフとの意識の共有はどのようにしているのでしょうか?
スタッフを単なる従業員とは考えていません。私にとっては血のつながった家族のような存在です。そのため、私はスタッフを大事な自分の子どもとして捉えています。どんなことがあっても全力で守るスタンスで、日々のコミュニケーションを取っています。週に1度ランチミーティングを行って患者さんの情報を共有し、スタッフ全員が深く理解できるようにしています。例えば「今後患者さんをどのように治療していくか」といった治療相談を話し合うんです。スタッフは基本的に長期的に働いてくれていて、本当に恵まれていると感じます。それが今、私にとっての自信の源になっていると思います。
設備面では患者さんのプライバシーに配慮されていると伺いました。

はい。まず、診療室は半個室、完全個室にして外から見えない構造にしました。ほかの方から中の様子が見えにくいことで、患者さんはより安心して治療に集中できると思います。また、わかりやすい説明のために、あらゆる場所に設置されたモニターやホワイトボードも特徴です。さらに、歯科治療への恐怖心が強い患者さんのために、笑気ガスを備えています。これは歯科恐怖症の患者さんにも安心して治療を受けていただくためのものです。最近では、静脈内鎮静法を希望される患者さんも増えています。インプラント手術だけでなく、親知らずの抜歯や虫歯治療においても、歯科恐怖症の患者さんからご要望があり、取り入れています。
歯科治療に対する不安を和らげる積極的な取り組み
ところで、開業までに特に役立ったご経験などあれば教えてください。

一番大きいのは、前職で勤めていた医療法人での経験です。尊敬できる先輩歯科医師が何人もいらっしゃって、本当に恵まれた環境で働かせてもらいました。もちろん技術的な面でも多くのことを学びましたが、それ以上に今、自分の糧になっているのは、患者さん一人ひとりにどう向き合うかという基本的な姿勢です。患者さんがどんな気持ちで来院されているのかをくみ取り、どう寄り添うかという考え方は、今の診療スタイルにもつながっています。また、教育面でも学びは多かったです。歯科医師だけでなく、歯科衛生士、歯科助手といったスタッフ一人ひとりを、家族として捉える。その上でチーム全体が一丸となって患者さんに向き合う姿勢を徹底して教えていただきました。
今後の展望を教えてください。
たまプラーザのある青葉区は私の生まれ故郷であり、ゆかりの深い場所です。一時期離れたこともありましたが、再び戻ってきた中で、地域の方々の温かさ、緑豊かな雰囲気、都会的な面にあらためて魅力を感じています。この土地にしっかりと根を張り、地域の方々にとことん愛されるクリニックでありたいと強く願っています。「たまプラーザの歯科医院といえばBE DENTAL CLINICだよね」と言われるような存在が目標です。そして、「なぜかたまプラーザの人たちはみんな歯がきれいだよね」と、地域全体に良い印象を与えられることをめざしています。ほかの歯科医院との共存も重視しています。歯周病治療が得意な先生、小児歯科に特化している先生など、必要であれば他院を紹介することも躊躇しません。地域の方からも、同業の先生方からも愛されるような、調和の取れた歯科医院であり続けたいです。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

初めて当院にいらっしゃる際、どこか怯えたような表情をされている患者さんも多くいらっしゃいます。これは、「なぜもっと早く来なかったんですか」など、過去に歯科医院で言われた経験がトラウマになっている方が多いと感じます。しかし、私たちはまず、初診の患者さんには励ましや勇気づけることから診療をスタートします。患者さんを叱ったり、とがめたりすることは決してありません。この記事をご覧になっている方の中にも、きっとお口の中に悩みを抱え、なかなか歯科医院に行けずにいる方がいらっしゃるかもしれません。確かに、最初の一歩を踏み出すには勇気がいるかもしれませんし、重い腰を上げるような気持ちになるかもしれませんが、当院では、全スタッフで温かくお迎えいたします。「ここに来て本当に良かった」と心から思っていただけるよう、丁寧に対応しますので、どうぞお気軽にいらしてください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/22万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/93万5000円~