顎骨が少なくても諦めない
綿密な治療計画によるインプラント治療
あお歯科 小児・矯正歯科クリニック
(福岡市西区/九大学研都市駅)
最終更新日:2025/06/10


- 自由診療
虫歯や歯周病、または予期せぬ事故などで歯を失った際の選択肢の一つとして挙げられるインプラント治療。欠損歯の箇所に人工の歯根を埋入し、その上に人工歯を装着する治療法だ。昨今、さまざまなメディアで取り上げられる機会が増え、より身近に感じられるようになった人も多いだろう。重度の歯周病や顎の骨が足りない場合はインプラント治療が難しいとされてきたが、「インプラント治療が可能な口腔環境をめざす方法に骨造成という選択肢があります」と話すのは、口腔外科を専門とする「あお歯科 小児・矯正歯科クリニック」の成冨正和院長。そこで今回、口腔外科分野の専門家である成冨院長に、同院で受けられるインプラント治療や、顎の骨が少ない場合に行う骨造成について解説してもらった。
(取材日2025年5月27日)
目次
顎の骨が少なくても受けられる? 天然歯に近い見た目と噛み心地をめざすインプラント治療
- Qインプラント治療とはどのような治療方法なのでしょう?
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A
▲患者のニーズをしっかり聞き取り治療を進める
歯を失った際の治療法の一つで、欠損歯の顎の骨にチタンなどの頑丈な金属によって作られた人工の歯根(インプラント体)を埋入して、その上にセラミックなどの人工歯を取りつける治療法になります。天然歯のような見た目や噛み心地が期待できるのが特徴で、歯を失った本数も1本から複数歯まで対応可能です。中には、インプラント治療を希望したものの顎の骨が足りずに断念された方もいらっしゃるでしょう。当院では骨造成としてGBR(骨再生誘導法)、骨移植などで上顎の骨の造成を促すサイナスリフト、同じく上顎にある空洞に骨を誘導するソケットリフトに対応しています。インプラント治療を諦めていた方も、ぜひ一度ご相談ください。
- Qインプラント治療はどのような方にお勧めされていますか?
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A
▲より正確な口腔内情報を得るため、歯科用CTなどで撮影を行う
天然歯に近い見た目と噛み心地を希望される方には第一選択肢としてお勧めしております。基本的には土台となる顎の骨が5mm以上ある方へのご提案となりますが、先ほどお伝えしたように、当院では骨造成にも対応しておりますので、希望される方にはその治療も含めた治療計画をご提案いたします。ただし、歯周病の方は口腔環境を整えるのが先決です。また、歯周病のリスク因子となる糖尿病や喫煙も要注意。糖尿病を患っていて血糖値のコントロールが難しいケースやヘビースモーカーの方はインプラント治療が受けられない可能性が高くなりますので、既往歴や生活習慣も含め事前にしっかりヒアリングをさせていただきます。
- Qブリッジや入れ歯との違いを教えてください。
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A
▲豊富な実績を持つ歯科医師がインプラント治療を行う
ブリッジや入れ歯も歯を失った際の選択肢になりますが、ブリッジは失った歯の両隣の歯を削り、連結された人工歯をかぶせるため、健康な歯を削らなければならないのがインプラントと異なる点です。一方、入れ歯に関しては取り外しができる点が一つ。噛み心地においても、歯茎に装置を乗せているような状態ですので、顎の骨の中に土台となる柱を埋め込むインプラントと比べると噛む力は弱く、天然歯のような噛み心地を得ることは難しいです。このように、さまざまな点で天然歯に一番近いのはインプラントになりますが、ブリッジや入れ歯のメリットは保険適用となるため費用がインプラントよりも抑えられること。治療期間も短くて済みます。
- Qインプラント治療はどのような流れで行われますか?
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A
▲完全個室の特別診療室で治療を行う
まずは精密な検査・診断の後、入念なカウンセリングを行い、患者さんの希望を伺いながら適切な治療プランを立てます。当クリニックでは「ガイデッドサージェリー」という安全性を重視した先進の手法に対応。歯科用CTで口腔内をスキャニングし、事前に3D画像で綿密なシミュレーションを実施します。その後、施術用のガイドとなるサージカルステントを製作し、適切な位置にインプラントを埋め込む手術を行います。必要な方には骨造成も行います。インプラント体が周囲の骨と結合した後、人工歯との連結土台を装着する手術を実施。傷口が治ったら歯型を採ります。人工歯が完成し、インプラント体に装着したら終了です。
- Q治療後のケアについても教えてください。
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A
▲術後の継続的なケアが大切
インプラントはブリッジや入れ歯よりも長持ちするといわれていますが、いくら優れた治療であっても定期的なメンテナンスは必須です。口腔内の清掃を怠ってしまえば、当然不具合を生じ、ほかの歯も虫歯になったり、歯周炎などのトラブルが起こったりします。これはインプラント治療に限らずいえることですが、ご自宅で行っていただくセルフケアと定期的に歯科医院で行うプロフェッショナルケアは、健康な歯を守るためには欠かせません。万が一歯を失ったとしても、インプラントしかり講じられる手段はあります。残された歯を良い状態で温存し、皆さんが一生涯健康に過ごすためのサポートをするのが私たちの役目です。なんでもご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/44万円、骨造成/11万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。