山根 悠 院長の独自取材記事
ゆうゆう歯科クリニック
(広島市西区/古江駅)
最終更新日:2025/06/25

子どもから高齢者まで、幅広い年齢層の方に親しまれる歯科医院をめざす「ゆうゆう歯科クリニック」。2025年5月1日、広電2号線・草津駅から徒歩8分、宮島街道沿いの場所に開業する。院長の山根院長は、広島赤十字・原爆病院の歯科口腔外科に所属するほか、インプラント治療を専門とする歯科医院に勤務していた経験豊富な歯科医師。現在もスタディーグループで先進の知識と技術を習得し、自身の治療に取り入れている。治療のために患者さんと会話を重ね、虫歯や歯周病をどのように予防すべきかを2人3脚で考えることを大切にしている山根院長に、同院の特徴や今後の抱負などを語ってもらった。
(取材日2025年4月22日)
すべての人がゆったり過ごせるクリニックをめざして
この地で開業された理由と、クリニック名の由来を教えてください。

私には歯科医師として多くの方に喜んでいただきたい、歯の診療を通じてお子さんから高齢者まで幅広い年齢層の方の健康に携わりたいという思いがあります。それで、ビジネスパーソンが多い市内中心部のオフィス街ではなく、住宅街で保育園や小学校、高齢者の施設があり幅広い年齢層の方が住んでいる市内西エリアのこの地を選びました。クリニック名の「悠々」には「気分がゆったりとしているさま」という意味があるので、患者さんはもちろん、自分やスタッフを含め当院に関わるすべての人がリラックスして過ごせるクリニックにしたいという思いを込めました。
歯科医師になろうと思ったきっかけは?
私は細かい作業が好きで、設計図を作成するのがメイン業務の建築士になりたいという思いがありました。一方で父親が糖尿病専門の医師ということもあり、医療の道に進もうかとも考えていたんです。建築も医療も、「人に喜んでもらいたい」という私の職業観にマッチしていました。結局、悩んだ末に「医療を通して多くの人を幸せにしたい。そして、喜んでいただきたい」という思いが強くなり、手先の器用さを生かせる歯科医師をめざすことにしたんです。
どんな診療を提供されていますか?

虫歯や歯周病、ブリッジ治療、入れ歯治療など歯科領域全般の診療ですね。小児歯科と歯科口腔外科にも対応していて、お子さんは0歳児から診させていただきます。口腔外科については広島赤十字・原爆病院の歯科口腔外科に2年間所属していたことがあり、親知らずの抜歯のほか、口腔粘膜の疾患、口腔内腫瘍なども診療対象です。今後も口腔外科に注力していきたいと思っています。ホワイトニングはホームホワイトニングに対応しております。当院ではセラミックやジルコニアなど審美性と耐久性に優れた材料も用意していて、審美歯科にも力を入れております。また、インプラント治療を専門とする歯科医院に勤め技術を学びましたので、インプラント治療もいたします。ちなみに矯正治療については、お子さんのみの対応となります。
患者がリラックスできるよう、会話を大切に
口腔外科に注力されるということですが、痛みがないよう配慮していることはありますか?

歯科治療は痛みを伴うことがあり緊張してしまう場面が多くあるため、患者さんにはリラックスしていただくよう、診療では常に会話を大切にしています。会話によって患者さんには少しでも私のことを知っていただき、私も患者さんのことを知ることでお互いに心を通わせる。そうして、患者さんにリラックスしていただけるよう心がけています。そのために、当院では診療スペースを完全個室にしました。スタッフにも、まず患者さんの話に耳を傾けて、ご要望をしっかりと把握するよう伝えています。また、お子さんについては歯科医院に対して怖いイメージを持たないよう気をつけなければなりません。歯科医院は歯を削ったり抜いたりするところではなく「遊びに行くところ」、「お父さんやお母さんと一緒に気軽に立ち寄るところ」という感覚を持ち慣れてもらうことが大切だと思っています。
先進的な歯科医療を習得するためにスタディーグループにも熱心に参加されていると伺いました。
私が所属しているのは、日本の歯科医療の進歩に貢献することをめざして発足した歴史あるグループで、私はここで歯周病とインプラントについて深く学ばせてもらったんです。歯周病は天然の歯に発症しますが、インプラントの場合にはインプラント周囲炎に罹患することがあります。インプラントを埋入するには、地盤となる歯周をしっかりと整えることが大切です。治療後に良い状態を保ち続けるためには予防が大切です。そのあたりの知識をスタディーグループではしっかりと学ばせていただき、今後もさらに研鑽していくつもりです。
歯をケアする上で気をつけておきたいのはどんなことですか?

定期的に検診を受けることです。歯は早ければ生後6ヵ月から生えてきます。歯が生えると虫歯の菌がつくので、0歳から受診していただくことがお子さんのためになります。天然の歯に勝るものはないですから、大切にしてほしいですね。また、歯周病は30代後半から罹患率が高まります。期間を詰めて検診を受けることをお勧めしますが、10代から、できれば幼少期からメンテナンスをしてなるべく治療をせずに済む口腔内環境を一緒に築いていきたいです。歯周病は全身の疾患とも密接に関わっていて脳梗塞や心臓血管疾患、糖尿病のリスクを高めるといわれています。逆に高血圧症、糖尿病の方は歯周病が悪化しやすいため、医科の先生との連携が欠かせません。
患者の生活習慣まで把握して予防に注力
開業にあたり院内で大切にされたこと、また設備について教えてください。

大切にしたのはバリアフリー仕様とカウンセリングルームです。内外ともバリアフリー設計にしたので、ベビーカーを押される方も高齢者も安心してお越しいただけます。カウンセリングルームは、患者さんと対面で話をしたいと思い造りました。カウンセリングでは口腔内写真やエックス線写真をモニターに映し、患者さんに寄り添った言葉で説明します。費用の話や全身疾患などの話もカウンセリングルームで行います。親御さんが診療を受けている間、お子さんがおもちゃで遊んだり絵本を読んだりできるファミリールームも設けています。設備面ではマイクロスコープを導入しました。肉眼で見えない細かな部分を拡大できるため、精密な治療が可能です。マイクロスコープで見ている映像を実際に液晶モニターに映して患者さんに見ていただくこともできます。もちろん見えるだけでは良い治療とは言えないので、正確な技術をもって治療にあたることを心がけております。
先生の趣味や休日の過ごし方を教えてください。
中学生の頃から野球をやっていまして、今は歯科医師会の軟式野球部に所属しています。プレーするだけではなく見るのも好きで、プロ野球が開幕する毎年3月下旬からは、地元チームの試合を観戦するのが楽しみになっています。余談になりますが以前、視聴者参加型の障害物をクリアして制覇をめざすスポーツ・エンターテインメントの番組に出場したことがあります。知り合いに誘われて応募したら、あれよあれよという間に本戦への出場が決まりまして。それから本番までは、子ども2人を寝かしつけてからジムに行ったり公園の鉄棒で懸垂したり体を鍛えました。結局1日目で落ちて広島に帰りましたが、懸命にトレーニングに励んだ日々は忘れられません。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

「ゆうゆう歯科クリニック」だから診察してもらいたい、悩みを聞いてほしいと思ってもらえるよう、地域の患者さんに寄り添う歯科医院でありたいです。また、予防歯科に注力する歯科医院はたくさんありますが、当院は患者さんの生活習慣まで把握した上で予防に注力することをめざしています。それと最近注目されている高齢者の口腔機能低下症という、口腔内の筋肉が衰え咀嚼や嚥下、唾液分泌といった機能が低下する症状の緩和にも力を入れていく予定です。症状が進むと認知症や体の動きの悪さにつながるため早期発見が大切です。お子さんの場合は、口腔機能発達不全症というお口ぽかんだったり、噛み合わせが悪かったりという症状にも対応します。気になる症状があれば、気軽にご相談ください。地域の方には小さな頃から来院していただき、末永くお付き合いできればと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/20万円~、インプラント治療/40万円~、セラミックの詰め物/5万5000円~、セラミックのかぶせ物/9万円~、ホームホワイトニング/3万3000円~