平岡 秀亮 院長の独自取材記事
平岡デンタルクリニック
(大阪市平野区/加美駅)
最終更新日:2025/06/09

加美駅、新加美駅からともに徒歩1分という好立地にあるのが、2025年開院の「平岡デンタルクリニック」。洗練された外観と空間デザインが印象的なこのクリニックで、院長を務めるのは平岡秀亮先生だ。虫歯治療から矯正治療、入れ歯治療、インプラント治療まで保険診療を軸に自由診療にも幅広く対応。小児歯科や小児矯正にも力を注ぐ。「患者さんが納得した上で治療を進めたいんです」と穏やかに話す平岡院長。治療前の丁寧な説明を何よりも大切にしており、患者に寄り添い、それぞれのペースを尊重する姿勢で診療にあたっている。勤務医として培ってきた技術と知見を生かし地域の健康を支える院長に、開業の経緯や診療への思い、今後力を入れていきたい診療内容についてなど、さまざまなトピックを取材してきた。
(取材日2025年5月21日)
信頼関係を大切に、その人のペースに合わせて診療
開業までの経歴や開業のきっかけについて教えてください。

歯科医師になって15年ほどになりますが、当院を開くまでは主にクリニックの勤務医として経験を積んできました。これまで3つのクリニックに勤めてきましたが、1つのクリニックに最低でも4年は勤めるようにしていたんです。自分が行った治療の経過をしっかり確認するには、ある程度の期間が必要ですので。また勤め先で分院長も務める中で、治療だけでなく経営やスタッフ教育にも携わる機会もいただきました。その後、同じ系列のクリニックに異動し、自分とは違った治療のやり方を学べたのも意義深いことでしたね。こうしてさまざまな経験を積み重ね、40歳という節目を迎えたこともあり、これまで培ってきた技術や知識を生かして開業しようと決意したんです。
診療において大切にしていることは何ですか?
何よりも患者さんとの信頼関係を第一に考えています。当院は新しいクリニックなので、患者さんとの信頼関係はゼロからのスタート。そのため、まずは治療の前に現状がどうなっているのかをしっかり説明することを心がけているんです。「ここはこうなっています」「ここはこういう状況です」と丁寧に説明してから治療に入るようにしています。もちろん痛みがある場合など急を要する場合は、その日のうちに治療することもありますが、基本的には説明だけにするか治療まで行うかを患者さんと相談して決めています。患者さんが納得した上で治療を進めることが、安心して治療を受けていただくために何より大切だと考えているんです。
患者さんが不安を感じないための工夫はありますか?

患者さんによって恐怖を感じるポイントは異なりますので、まずはその点を確認するようにしています。麻酔が怖い方、削る音が苦手な方などさまざまですから、一人ひとりの不安に合わせた対応が大切だと考えています。例えば麻酔に関しては、表面麻酔をしてから注射をすることで、できるだけ痛みを感じないよう配慮しています。また、治療中も休みながらお声がけをして、患者さんの負担が大きくならないよう心がけています。説明をした後は、すぐに治療を始めるのではなく、一度家に帰って考えていただく時間も大切にしています。納得していない状態で治療を始めると不安が強くなってしまいますので、患者さんのペースを尊重し、必要であればセカンドオピニオンを勧めることもあります。
洗練された院内で保険診療を軸に自由診療も提案
こちらの診療内容の概要を教えていただけますか。

当院は歯科、小児歯科、歯科口腔外科、矯正歯科の4科目を標榜し、幅広い診療に対応しています。基本的には保険診療を中心に据え、自由診療もご用意しています。外観や内装の印象から、当院のことを「自由診療のクリニックなのでは?」とイメージされている方が多いようですなのですが……。保険診療、自由診療の両方に対応することで、患者さんに幅広い選択肢を提案できるようにしているんです。患者さんで多いのは虫歯、それにご高齢の方を中心に入れ歯のニーズも高いと感じますね。歯を失った際の選択肢として、自由診療となるインプラント治療にも対応していますが、インプラントに対して抵抗感のある方は少なくありません。そうした患者さんは入れ歯をご提案して、しっかりとフォローします。なお、インプラント治療と矯正歯科は、非常勤の専門の歯科医師が対応する体制を取っています。
たしかに、いわゆる医療機関っぽさのないすてきなデザインですよね。設備も充実されています。
ありがとうございます。当初から、「医療機関らしくないクリニック」をつくりたいと考えていたんです。いかにも医療関連という雰囲気だと入りにくく感じる方もいらっしゃいますからね。そこで院内はホワイト、グレー、グレージュでコーディネートされた洗練された印象を持ってもらえる空間にしました。患者さん同士が近すぎることに抵抗がある方もおられることから、診療室は半個室を3室、個室を1室設けたプライバシーに配慮した設計にしています。キッズスペースもあるのですが、実は壁紙は私の子どもがセレクトしたものなんですよ。床は淡くカラフル、天井は空と雲のデザインで、お子さんが楽しく過ごせる空間を意識しました。また設備面については、CT、セファロエックス線検査装置などを導入しており、これらを活用して精密な診断を行っています。
特に力を入れている診療はありますか?

小児歯科と小児矯正ですね。検診も含めて、お子さんに来ていただきたいと考えています。小児歯科では虫歯治療はもちろんですが、永久歯や乳歯に虫歯ができないようにするための予防歯科に、特に重きを置きたいと考えています。小児矯正については適切なタイミングがありますので、生え替わり後に歯並びがガタつく可能性があるならば、わかった段階で保護者の方にきちんとご説明しています。1歳頃から来ていただいて大丈夫ですので、お子さんのお口周りにご不安な点があれば、ぜひご来院ください。また、ニーズの高いホワイトニングにも積極的にアプローチしていく予定です。クリニックの入り口には手描きのボードがあり、妻が当院の診療内容を書いていますのでぜひそちらもご覧いただきたいですね。
家族みんなでかかれる地域のかかりつけをめざして
スタッフの方々について教えてください。

現在、常勤の歯科助手が1人、歯科衛生士が3人在籍しています。4人とも患者さんへの話し方がとても丁寧で、本当に安心しています。患者さんの緊張をほぐすために、治療以外の会話も積極的にしてくれているんです。歯科医院は緊張される方が多いですから、リラックスできる環境づくりは重要だと考えています。スタッフを採用する際には、技術面はもちろんですが、コミュニケーション能力を特に重視しました。話し方や笑顔、目を見て話せるかなど、基本的なことですが非常に大切なポイント。4人とも患者さんとしっかりコミュニケーションが取れるメンバーなので、チーム全体で患者さんをサポートできる体制が整っていると思います。
今後の展望についてお聞かせください。
私自身、幅広い年齢層の患者さんに対応していきたいと考えています。お子さんから年配の方まで、地域の皆さんのかかりつけ医としての役割を担っていきたいですね。まだ開業して間もないですが、老若男女さまざまな世代の患者さんにお越しいただいています。今後は、お子さんの患者さんにももっと来ていただけるよう、小児矯正や小児歯科にも一層力を入れていければ。保険診療を基本としながらも、患者さんの選択肢を広げるという診療スタイルは今後も大切にしていきます。外観や内装は歯科医院のイメージとは違うかもしれませんが、どなたでも気軽に来院できる親しみやすいクリニックになれたらうれしいですね。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

気になっていても聞きにくいことがあると思いますが、どんな些細なことでも遠慮なくご相談ください。説明はしっかりさせていただきます。受診をためらっているうちに症状が大きくなってしまうといけませんから、あまり考えすぎずに、ぜひ一度お越しいただければと思います。何かお困りのことがあれば、まずはお電話でも構いませんのでご連絡ください。お子さんの歯の検診から入れ歯の相談まで、幅広く対応していますので、ご家族皆さんの歯の健康をサポートできれば幸いです。どうぞお気軽にお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/44万円~、小児矯正/44万円~、オフィスホワイトニング/3万3000円