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生活習慣病は静かなリスク
重篤な疾患に至る前に早期治療を

はしもと内科クリニック

(高岡市/越中中川駅)

最終更新日:2025/07/01

はしもと内科クリニック 生活習慣病は静かなリスク 重篤な疾患に至る前に早期治療を はしもと内科クリニック 生活習慣病は静かなリスク 重篤な疾患に至る前に早期治療を
  • 保険診療

糖尿病、高血圧症、脂質異常症などに代表される生活習慣病は、自覚症状に乏しいが、放置すれば狭心症、心筋梗塞、脳卒中、悪性腫瘍といった命に関わる重篤な疾患を引き起こす可能性があるとされている。日本循環器学会循環器専門医である「はしもと内科クリニック」院長の橋本政史先生は、北陸の基幹病院において、心筋梗塞や脳卒中のカテーテル治療など急性期医療の現場で多くの重症患者と向き合ってきた。生活習慣病を放置した末の深刻な病状を数多く診てきた経験を持つ橋本院長だからこそ、早期発見・早期治療の重要性を強く訴え続けている。今回は、橋本院長に生活習慣病の受診の目安や治療、日常生活で注意すべき点についてなど詳しく話を聞いた。

(取材日2025年6月20日)

大切なのは生活習慣の見直し。高血圧症・糖尿病・脂質異常症など、生活習慣病は放置せずに早めの受診を

Q生活習慣病とはどのようなものですか?
A
はしもと内科クリニック 専門用語はなるべく使わず、わかりやすい説明を心がける橋本院長

▲専門用語はなるべく使わず、わかりやすい説明を心がける橋本院長

生活習慣病というのは、その名のとおり「生活習慣」が深く関わっている病気の総称です。食事を代表に、運動、睡眠、喫煙、飲酒といった日々の生活習慣が乱れることで体に負担がかかり、時間をかけてじわじわと進行していくのが特徴です。代表的なものとしては、高血圧症、糖尿病、コレステロール値が高い状態である脂質異常症(高脂血症)などが挙げられます。これらが進行すると、心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる重大な病気や、がん、肝臓や腎臓の病気といった多くの慢性疾患につながる可能性があります。つまり、生活習慣病はすぐに症状が出るわけではないけれど、将来大きな病気につながるリスクのある、非常に重要な健康課題なのです。

Qどのようなことをきっかけに受診される方が多いのでしょうか。
A
はしもと内科クリニック 生涯を通してうまく付き合っていくことが大切

▲生涯を通してうまく付き合っていくことが大切

勤務先などで実施される健康診断の結果がきっかけとなり、受診される方がやはり多いかと思います。特に、血圧やコレステロール値、血糖値などに異常が見つかり、「一度詳しく診てもらいたい」とご相談に来られるケースがよく見受けられます。生活習慣病は自覚症状が出にくいのが特徴で、健康診断以外では受診の機会が少ないのが実情です。しかし、体重の増加やおなか周りの変化、疲れやすさ、動悸・息切れ、朝の頭痛やむくみ、喉の渇きや頻尿などは、生活習慣病のサインである可能性があります。こうした日常の些細な体調の変化に気づいたときこそ、受診のタイミングといえるでしょう。

Qどのような検査を行いますか?
A
はしもと内科クリニック 気づかない間に進行することも多い生活習慣病

▲気づかない間に進行することも多い生活習慣病

糖尿病、高血圧症、脂質異常症など生活習慣病の疑いで健康診断に引っかかった場合は、早期に精密検査や再検査を行い、体の状態を正確に把握することが重要です。当院では血糖値やHbA1c、コレステロール値などの血液検査をはじめ、心電図、エコー、血圧脈波検査、血圧の経過観察などを組み合わせて診断します。特に高血圧症では、他疾患が原因である可能性も考慮し、多角的に診察を行っています。さらに、横になったまま撮影可能なエックス線装置や、痛みの少ない微量採血を用いた血液検査により、患者さんの負担を軽減しつつ、迅速な結果をもとに早期発見・早期治療をめざしています。

Q治療の進め方を教えてください。
A
はしもと内科クリニック 生活習慣を見直すことで改善につながるケースもあるという

▲生活習慣を見直すことで改善につながるケースもあるという

生活習慣病という名のとおり、治療では、やはり生活習慣の改善が最も大切です。高血圧症の方であれば減塩を心がけ、脂質異常症の方には脂っこい食事を控えていただくなど、食事内容を見直します。糖尿病の方にはカロリー制限や間食の改善を指導します。また、朝や夕方の時間を活用しての軽い散歩など無理のない運動も勧めています。こうした取り組みを一定期間続けても改善が見られない場合は、投薬治療を検討します。また、生活習慣病の治療は長期に及ぶことも多いため、無理なく継続できることも重要です。例えば、血圧手帳に記録を取るなど目標設定と達成を繰り返し、患者さんの努力を認め、一緒に取り組むことを大切にしています。

Q日常生活で注意すべき点を教えてください。
A
はしもと内科クリニック 定期的な健診で出された数値は重要な目安となる

▲定期的な健診で出された数値は重要な目安となる

生活習慣病の治療では、投薬治療はあくまで補助的な手段であり、基本は生活習慣を整えることが最も重要です。毎日の食事に気をつけたり、無理のない範囲で運動を取り入れたりと、ご自身の取り組みによって体の状態を整えることが一番の治療であり予防につながります。また、生活習慣病は自覚症状が出にくいため、健康診断を定期的に受けていただくことが大切です。会社などでの健診の機会がない方には、高岡市の40~74歳の方を対象とした特定健診がお勧めです。メタボリック症候群に着目して行う健診となっており、当院では事前予約なしで受診可能です。生活習慣病の予防のために、ぜひご活用ください。

ドクターからのメッセージ

橋本 政史院長

生活習慣病が原因で心筋梗塞を発症する人は少なくありません。普段から血圧が高かったけれど、治療せず放置した結果、心筋梗塞に至ってしまった。そんなケースを目の当たりにすると、もっと早く受診していれば違う結果になっていたのではないかと思います。だからこそ早期の治療介入の重要性をお伝えしたいのです。「生活習慣病と診断されると、一生薬を飲むことになる」と不安に感じる方もいますが、生活習慣を見直すことで改善につながるケースもあります。健康診断で異常を指摘されたり、少しでも不調を感じたりしたら、放置せず早めに医療機関を受診しましょう。重症化を防ぎ早期の改善をめざすなら、早く治療を始めることが一番の近道です。

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