中村 昇 院長の独自取材記事
スマイル歯科はるひ野クリニック
(川崎市麻生区/はるひ野駅)
最終更新日:2026/04/23
豊かな自然を背景に、近未来的なデザインが印象的なはるひ野駅から徒歩6分。美しく整備された住宅街に「スマイル歯科はるひ野クリニック」が2025年に開業した。バリアフリー設計のゆとりのある院内は、子どもから高齢者まで誰もが過ごしやすい。院長の中村昇先生は、幅広い歯科診療に対応するスペシャリストだ。中でも長年にわたり経験を積んできたCAD/CAMシステムを用いた補綴治療を強みとし、虫歯の再発予防のためにも活用したいと考えている。感染症対策にも十分配慮した空間で、高水準の診療を提供することをめざす中村院長。その笑顔を見て、悩みを話したくなる患者も多いだろう。クリニック名にも掲げた「スマイル」にはどのような思いが込められているのか、真新しい院内で詳しく話を聞いた。
(取材日2026年3月4日)
理念を掲げ、スタッフ一丸となって感動の治療を提供
開業にあたって、はるひ野を選ばれた理由は何でしょうか?

私自身はるひ野に暮らして10年以上になり子育ても経験してきましたが、この町には歯科医院が少なく困っている人たちが多いのではと感じたんです。そこで、地域の皆さんのお役に立てればという思いで開業しました。「ここに歯科医院ができて良かった」といった声をいただくと、やはりうれしいですね。赤ちゃんからお年寄りまで家族みんなのかかりつけ医をめざしているので、バリアフリー設計にはこだわりました。車いすやベビーカーのまま入室できる個室の診療室を設置して、トイレにはおむつ交換用のベッドやベビーチェアも用意しました。使われる頻度は低いかもしれませんが、お困りの方もいらっしゃいますからね。
ところで、理念や診療方針を掲げていると伺いました。
はい。理念は「自分が受けたいと思える治療や対応を患者さんに提供する」ことです。そして、その理念を実現するための方向性や価値観をスタッフと共有する目的で、ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を定めています。ミッションは「快適な口腔内での生活」です。歯を治療することをゴールとするのではなく、治療後の患者さんが快適に日常生活を送れる状態までを見据えた治療の提供をめざしています。
ビジョンを教えてください。

ビジョンは「丁寧な治療を歯科医療のスタンダードにする」ことです。これまでに複数の歯科医院で勤務する中で、特に保険診療では十分な時間をかけられていない現状が多いと感じてきました。しかし、歯科治療の基盤は保険診療にあります。その基礎となる治療を丁寧に行うことが、結果として自由診療の質の向上にもつながると考えています。保険診療と自由診療の区別なく、丁寧な治療を当たり前の基準として根づかせていきたいですね。
バリューは何でしょうか?
バリューは「感動を与える治療」です。保険診療であっても違和感なく使えることや、デンタルフロスを入れても引っかからないことなど、日常の中で快適に機能する治療を提供する。自由診療でも、例えばCAD/CAMシステムを活用した治療なら、短期間でも高い完成度を実感してもらえる。このように、患者さんに驚きや満足を感じてもらえる治療の提供をめざしています。そして、これらを実現するにはスタッフの協力が欠かせません。和やかな雰囲気の中でスタッフの自主性を尊重しながら、理念やMVVをともに追求していくことを心がけています。
笑顔を大切にして患者の思いに心から寄り添う
こちらではどのような治療が受けられるのでしょうか?

虫歯や歯周病の治療、根管治療、歯科口腔外科、矯正、入れ歯、インプラント治療など幅広く対応しています。特に力を入れていきたいと考えているのが予防歯科です。エアフローという、パウダーで歯のクリーニングをするための先進機器を各ユニットに1台ずつ置き、積極的に使用しているのも当院の特色の一つといえるでしょう。口腔外バキュームも設置して粉塵やウイルスの飛散を阻止、感染症対策にも配慮しています。また、乳歯から永久歯に生え替わる時期に一時的に使用する仮歯の製作も行っています。こちらは自由診療になりますが、子役のオーディション、七五三、入学式などを控えていて、欠歯のない笑顔で写真を撮影したいときなどにご検討ください。
CAD/CAMシステムを使用した補綴治療も強みとしているとか。
CAD/CAMシステムでは3Dプリンターの技術を用いて、最短で当日中に高精度の詰め物・かぶせ物を着けることも可能です。セラミックによる補綴治療にも活用していますが、私はCAD/CAMシステムは審美目的だけではなく、虫歯の再発予防として大きな意味があると考えています。一般的には、歯科技工所に修復物を依頼すると完成まで1週間は必要で、その間、口腔内は虫歯菌にさらされた状態になっていると考えています。一方、CAD/CAMシステムなら歯を削ったその日にふたをできますからね。さらに、デジタルデータを根拠にした緻密な修復物を歯に密着するように作ることで、隙間からの細菌の侵入を防ぐことができれば、虫歯の再発予防にもつながります。長年にわたり研鑽を積んできたCAD/CAMシステムで、皆さんの歯の健康を守っていきたいです。
次に、歯科医師を志した理由やこれまでのキャリアを教えてください。

医師の家系に生まれ、気づいたら医療関係の道に進みたいと考えるようになっていました。日本歯科大学卒業後は1年間の臨床研修期間を経て、複数のクリニックに勤務。歯科診療のあらゆる分野の知識と技術、患者さんとのコミュニケーションスキルなどを磨く日々を過ごしました。歯科の面白さに目覚めたのは、実際に患者さんと接するようになってからですね。「こう削ろう」と考えても、そのとおりにいくことはまずないのが歯科診療の興味深いところです。歯の削りやすさはもちろん、口の開け方も十人十色なので、それによって治療器具も臨機応変に変えていかなくてはなりません。手を動かしつつ常に考え続け、最善を尽くす。そんな診療スタイルのベースは下北沢のたねいち歯科医院で鍛えられたように思います。
はるひ野地域で末永く口腔内から健康を守っていきたい
これまでの道のりで忘れられない経験などはありますか?

たねいち歯科医院の初代院長、種市良厚先生から頂いた「おまえは笑っていればなんとかなる。スマイルを忘れるな」という一言を、今も胸に刻んでいます。当時の私は短気で気難しい性格だったので、緩和するために言ってくれたのかもしれません。実際、笑顔で対応するように意識してみると、患者さんは心を開いてくれますし、スタッフともうまくいくようになるなど、良いことばかりが起きたんです。これからも笑顔を忘れないようにと、クリニック名にもスマイルを掲げました。また、種市先生はCAD/CAMシステムに強い関心を持っていて、新しい機器が出ると買い替えていたので、進化の過程を追うように学べたのも、なかなかできない貴重な経験でしたね。
患者さんと接するときに何を大切にしていますか?
「自分ならこうしてほしい」「家族だったらこうする」という、心から良いと信じられる治療を提供していきたいと思っています。まずは、そのような視点からの提案をしますが、患者さんの希望は違うというケースもあるので、よく話し合うようにしていますね。患者さんの緊張を和らげ、話しにくい雰囲気を崩す突破口にもなるのも、もちろん笑顔です。治療によって患者さんを歯の悩みから解放し、自信を持って笑えるようにしていきたいですね。どなたの気持ちにも丁寧に寄り添い、「笑顔が一つまた一つと増え、はるひ野に広がっていきますように」と願いながら診療にあたる毎日です。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

歯の健康に関する正しい知識を伝えていくのも私たちのミッションだと考えています。インプラントや入れ歯などの治療を行ってきたからこそ、自分の歯のかけがえなさを強く実感しています。子どもの頃からメンテナンスに通う習慣を身につけ、生涯にわたって自分の歯で食事を楽しみ、健康を維持する土台づくりをしていきましょう。そして、目標は高水準の治療と予防によって口腔内の健康を管理するクリニックです。感染症対策にも配慮した安心できる空間で治療を提供し、患者さんの全身の健康を口腔内から守っていきたいと考えています。また、地元にしっかりと根差し、老若男女あらゆる方を診るクリニックでありたいと思っています。虫歯や歯周病などでお困りのときはもちろん、何もなくても定期検診やクリーニングでいつでもお気軽にお立ち寄りください。
自由診療費用の目安
自由診療とは全顎矯正/77万円~、インプラント治療埋入/40万円~、乳歯から永久歯に生え替わる時期に一時的に使用する仮歯の製作/テンポラリークラウン:2200円~

