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山田 健太 院長の独自取材記事

あかどうじクリニック

(江南市/江南駅)

最終更新日:2025/06/11

山田健太院長 あかどうじクリニック main

2025年春、愛知県道63号沿いに開業した「あかどうじクリニック」。まるでカフェのような温かみのある外観が印象的だ。山田健太院長は、大学を卒業後、大学病院や基幹病院の消化器内科で研鑽を積み、胃や大腸の内視鏡検査に注力している。近隣住民にとって身近なクリニックで精密な診査診断を行い、早期発見・早期治療につなげたいという思いから、院内には内視鏡専用の検査室を設置。CT、超音波診断装置、エックス線撮影装置、全自動血球計数器など、検査機器も充実している。大学時代はテニス三昧で、「試合の時の逆境を跳ね返したあの気力があれば何でも乗り越えられる」と爽やかな笑顔を見せる山田院長に、院内の設備や診療方針、得意な治療などを、開業における思いと併せてじっくり語ってもらった。

(取材日2025年5月15日)

豊富な経験をもとに、患者に負担が少ない内視鏡検査

この春開業されたばかりですが、開業までの経緯を教えてください。

山田健太院長 あかどうじクリニック1

大学病院や総合病院で長く勤務すると、例えば僕が専門にする消化器内科でも、分野が違うと胃や大腸の内視鏡もやらないというように専門性が極められていきます。僕もそうやって専門性を突き詰めてきましたが、僕は専門性よりもジェネラリティー、総合的な診療に魅力を感じていたことが、開業へのきっかけの一つです。それから、年を取るにつれて後輩を指導する立場になり、自分で診療や検査する機会が減ってきてしまい、自分の技術を生かしきれないことにジレンマを感じていたこともあります。医療の専門性を極めることはもちろん必要ですが、細かい専門性を突き詰めるより、一人ひとりの患者さんをずっと診続けることのほうが、自分の描く医師像に近かったので開業を決意しました。

開業にあたり、こだわられたことはありますか?

クリニックへ行くことは誰でも少し緊張すると思うので、病院らしくない、温かみのあるカフェのような雰囲気の建物にし、受診ハードルを下げられるように努めました。外観にはれんがを使い、院内は壁や床に木を使うなど、患者さんの気持ちを少しでも和らげられたら良いなと。特に内視鏡検査は積極的にやりたい人は少ないと思うので、検査への抵抗を少しでも減らしてもらえるように、明るくて広く閉塞感がない検査室を設けました。内視鏡検査は数年毎に行ったほうが良い検査なので、1回目の検査でトラウマにならないようにするためです。それから、感染症用の診察室も別に設けています。感染症用の診察室には、駐車場から直接入室いただける動線を確保し、患者さんが安心して診療が受けられるように配慮しています。

内視鏡検査に注力されているんですね。検査方法について教えてください。

山田健太院長 あかどうじクリニック2

当院の胃の内視鏡検査は基本的に経鼻で行っていますが、鼻からの挿入が難しい場合には、経鼻用の細い管を口から入れて検査を行います。また大腸の内視鏡検査は、腸を膨らませるために空気を入れながら行うのが一般的ですが、当院では二酸化炭素ガスを使用しています。空気と比べて検査後のおなかの張りが早く収まりやすいため、患者さんの負担を少なくすることが可能です。そして、胃カメラも大腸カメラも、希望される方には鎮静剤を使います。「痛い」「苦しい」というイメージがあると、検査を受けるのが嫌になってしまうと思うので、なるべく苦痛を減らせるように鎮静剤を積極的に使っています。また、胃と大腸の内視鏡検査を同日に行うことも可能なので、お休みが取りにくい、一度で終わらせたいとお考えの方はご相談ください。

迅速な検査で、早期発見をめざす身近な医療の拠点に

クリニックの診療理念を教えてください。

山田健太院長 あかどうじクリニック3

当院は「身近な医療の拠点」をめざしています。病院勤務の時、患者さんが病院へ来られた時には病状が進行してしまっていて「もう少し早く発見できていれば」という悔しい思いをすることがありました。ですから、僕たち地域のクリニックが、病気の早期発見をするための力になりたいと考えています。また、ピロリ菌除菌やウイルス性肝炎の治療が普及し、10年前に比べると胃がんや肝臓がんの患者さんは減ってきていますが、そうした医療がまだ十分に届いていない方々もいらっしゃいます。医療や案内を届けるためには、何よりまず患者さんに受診してもらうことが必要です。「10年、20年後のがんを予防し、早期発見で病気を未然に防ぐ」ために、地域の皆さんが受診しやすい医療の拠点となりたいです。

内視鏡検査以外にも、診療の特徴はありますか?

内視鏡検査で来院される方は多いですが、健診で異常を指摘された方や生活習慣病の方など、主訴はさまざまです。生活習慣病の患者さんは、まずは生活の中で改善を図り、投薬が必要な場合は治療をしっかり継続できるようなサポートをしていきます。また、血液検査やCT検査はフットワーク軽く、できるだけ即日に行うように務めています。総合病院などでの検査は、予約が必要だったりそれぞれの検査の場所が離れていたりと、検査だけで1日がかりになるケースも少なくありません。当院では、1フロアですべての検査を受けられ、患者さんにとって利便性が高いです。もちろん大きな病院とまったく同じとはいきませんが、さまざまな先端機器を導入したことで、診査・診断・方向づけができることが当院の強みだと思います。

幅広い症状の患者さんに対応できるように、検査機器をそろえているのですね。

山田健太院長 あかどうじクリニック4

赤血球や白血球数、血糖値やHbA1c、肺炎や尿路感染症の炎症反応など、緊急性を判断するための血液検査は院内で行えるようにしています。特に糖尿病は受診のたびに数値を確認することで薬などの調整がしやすくなります。それから、おなかの中の病気は緊急手術や入院が必要な場合があるため、状況を精密に判断するためにCTを導入しています。患者さんの多くが、腹痛の原因を知りたいと思われますが、どれだけ経験豊富な医師でも、おなかを触っただけで原因を突き止めることは困難です。CTは、その原因を見極めるために大いに役立ちます。また、超音波や骨密度の検査も院内で行うことができ、迅速な診査診断を心がけています。

患者との心の距離を縮め、信頼関係を構築していく

ところで消化器内科を選ばれたのは、どのようなきっかけからですか?

山田健太院長 あかどうじクリニック5

もともと専門性を身につけられる職を考えていました。子どもの頃、クリニックにはよくお世話になり、医師が専門職の中で身近だったことからこの道を選びました。大学入学後は軟式テニス部に入部し、病院実習に行く度に「真っ黒に日焼けしているね」と声をかけられるほどテニス三昧の日々を過ごしていましたね(笑)。そのような中でも、テスト前に皆で集まり必死に勉強したのは良い思い出です。内科医は他科と比べ、治療前後の様子がなかなかわかりにくいのですが、僕が専門にした消化器内科は、最近では診断だけでなく内視鏡による治療も盛んに行うようになっています。がん病変を切除できた時などはやりがいを感じますし、そこは魅力ですね。クリニックでは内視鏡手術までは難しいところもありますが、開腹手術をしなくても済むように、早期発見に注力したいです。

患者さんと接する時に心がけていることはありますか?

まずは患者さんのお話をしっかり聞くようにしています。時には診療に関係ないこともお話ししながら、コミュニケーションを取ります。患者さんの懐に飛び込むことで「実は……」と体の悩みを打ち明けてくださる場合もあるのですよ。患者さんが言いたいことを我慢して帰宅されることがないように、ざっくばらんに話しかけ心の距離を近づけるようにしています。また当院では自動血圧計を置かず、診察前に看護師さんが血圧を測りながら、患者さんのお話を聞くようにしています。スタッフ皆が患者さんが話しやすい雰囲気をつくってくれています。

最後に、今後の目標と読者の方へのメッセージをお願いします。

山田健太院長 あかどうじクリニック6

今後の目標は、この地域で一番と言われるようなクリニックをめざすことです。それは「内科の一番」でも「内視鏡で一番」でも良いし「困った時はあのクリニック」の一番もうれしいです。どのようなことでも良いですが、地域で一番になるべく、来院された患者さん一人ひとりに丁寧に向き合い、診療していくことを心がけています。今気になっているその症状が、もしかしたら重篤な病気につながっているかもしれません。もちろん検査して何もなければそれが一番安心です。身近なクリニックで、楽な気持ちで検査を受けてもらうことで、病気の早期発見・早期治療につなげられるように、クリニック全体で取り組んでいきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃カメラ/1万8700円~ 大腸カメラ/2万2000円

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