村上 めぐみ 院長の独自取材記事
めぐ皮膚科・美容皮膚科
(名古屋市港区/築地口駅)
最終更新日:2025/07/07

「高校時代に肌の悩みを抱えていた時期がありました」と語るのは、「めぐ皮膚科・美容皮膚科」の村上めぐみ院長だ。美容皮膚科に出会ってから楽しい高校生活を取り戻したことをきっかけに、美容皮膚科は人生を明るく変えるための力を持つと実感し、皮膚科医を志したという。患者のあらゆる皮膚の悩みと向き合うために日本皮膚科学会皮膚科専門医を取得した後に、美容皮膚科でさらに研鑽を積んできた。同クリニックの特徴は、一般皮膚科の治療から美容皮膚科の施術まで、幅広い選択肢の中から対処方法が選べること。患者の悩みや希望を聞きながら、一人ひとりに合わせたケアの計画を提案している。「いつでも笑顔のあふれる皮膚科」を理念とし、患者の笑顔を引き出すことを常に考えている村上院長に、詳しく話を聞いた。
(取材日2025年5月12日)
一般皮膚科と美容皮膚科の視点を持って悩みに寄り添う
開院の経緯を教えてください。

私は愛知県出身で大学も名古屋大学でしたので、愛知県内での開院を考えていました。どこで開院するかはすごく悩みましたが、今回ご縁があってこの地で開院することになりました。この地域にはまだ皮膚科が少ないということを知り、お肌の悩みを抱えながらも相談できずにいる人がいるかもしれないと感じたことも、開院を決めた理由の一つです。実際に、「近くに皮膚科ができてありがたい」というお声をいただくことがあり、ここで開院して良かったと心から思っています。昔ながらの温かい地域のつながりを感じる所で、ご近所の方のご紹介で来院される方が多いんです。私も地域の一員となれたような気がして、とてもうれしく感じています。
クリニックの強みは何でしょうか?
最大の強みは、保険診療から自由診療まで幅広い選択肢が提案できることです。皮膚科と美容皮膚科の両方を提供しているため、患者さんのお悩みに対して多角的なアプローチが可能です。例えばニキビに関しては、炎症のある新しいニキビの治療には保険診療のお薬が有用ですが、ニキビ痕のケアには基本的に自由診療の施術が必要となります。患者さんのお悩みをしっかりと伺うことに注力し、症状やご予算、クリニックに通える頻度に合わせて柔軟に計画を立てています。また、皮膚科専門医として、さまざまな皮膚疾患の治療に携わってきた経験も強みです。クリニックで対応できる症状と、より大きな病院での対応が必要な症状を見極めることができますので、お気軽にご相談にお越しください。
とてもすてきな内観ですが、どのような想いで造られたのでしょうか。

ありがとうございます。子どもから大人まで誰もが来院しやすく、五感で楽しんでいただけるような空間づくりを心がけました。1階が保険診療、2階が自由診療のフロアとなっています。1階は、気持ちが明るくなるよう、ピンク色を基調とした空間にし、優しいフローラルの香りを漂わせています。2階は日常から開放されて心からリラックスしていただけるよう、ゴールドをポイントにした色使いで、エレガントなイメージの香りが楽しめるようにしました。クリニックに行くことに対してネガティブな印象を持たれている方は少なくないと思うので、そのような気持ちを少しでも和らげ、テーマパークに行くときのようなワクワク感を持って来院していただけるような内装をめざしました。
自身の経験を生かして笑顔あふれる皮膚科をつくりたい
どのような患者さんの来院が多いでしょうか?

当院に来院される患者さんは年齢層が幅広く、お悩みも多岐にわたります。最近は特に、ニキビや多汗症、酒さでお悩みの方の来院が増えている印象です。これらの症状は、いずれも保険診療で対応できますが、ニキビ痕が気になる、脇汗を少しでも減らしたいという方は自由診療の選択肢もご提案できます。もし悩んでいるのであれば、お気軽に相談していただけたらと思います。その他、アトピー性皮膚炎の患者さんも多くいらっしゃいます。アトピー性皮膚炎の治療は近年研究が進んでいて、塗り薬や飲み薬に加え、生物学的製剤という注射による治療も出ています。こちらは保険適用の治療ですが、高額なため、ご本人の症状や希望をしっかりとお伺いした上で、相談しながら治療を進めています。
診療におけるモットーは何でしょうか?
当院クリニックの理念は「いつでも笑顔のあふれる皮膚科」です。そのため、どうしたら患者さんが喜んでくださるかを常に考えながら診療にあたっています。皮膚の悩みは命に関わることが少ないため、他人から見ると「たいしたことない」と思われがちですが、本人にとっては深刻な悩みであることも少なくなりません。例えば、肌がかゆくて眠れない、脇汗が気になって夏場は外出できないなど、日常的な生活に影響が出たり、時には人との関わりを避けるようになったりすることもあるのです。お肌の悩みを抱える方と真摯に向き合い治療を進めることで、症状が変化し、患者さんが少しでも前向きな気持ちになれるようにお手伝いをしたいと思っています。この想いは、私が皮膚科の医師をめざした原点でもあります。
先生が皮膚科の医師になったきっかけや想いを教えてください。

皮膚科医をめざした原点は、私自身の経験にあります。高校生の頃、脇の毛が濃いことがコンプレックスでした。当時ダンス部に所属していてノースリーブの衣装を着る機会が多かったのですが、脇が気になって踊れないこともありました。今思えばそれほどでもなかったかもしれませんが、思春期だった当時は深く悩みました。そんな私の悩みに気づいた母の勧めで、美容皮膚科でレーザー脱毛を受けたことがあるんです。この経験が皮膚科に興味を持つきっかけとなり、今につながっています。さまざまな皮膚の疾患を知るために勉強と経験を重ね、皮膚科専門医の資格を取得しました。その後は美容皮膚科クリニックでも研鑽を積み、対応できる幅を広げました。
地域に根差し、気軽に相談できるクリニックへ
スタッフさんとの連携にも力を入れているとか。

当クリニックではスタッフのことをキャストと呼んでいます。理念である「いつでも笑顔のあふれる皮膚科」を実現するためには、しっかりとした治療や施術はもちろんですが、ホスピタリティーも重要な要素だと考えています。そのため、キャストとの連携は不可欠で、毎朝の朝礼や月に1回のミーティングの時間を使って、「どうしたら患者さんに喜んでいただけるか」を皆で話し合っています。どのキャストも患者さんのことを第一に考え、自ら行動している姿に頼もしさを感じています。例えば、不安そうな患者さんがいれば積極的に声をかけるなど、一人ひとりがホスピタリティーとは何かを考えて実践してくれるキャストたちは、当クリニックの自慢です。
今後の展望について教えてください。
この地域の方々にクリニックのことを広く知っていただき、お肌の悩みを気軽に相談できる存在になることが、一番の目標です。お肌の悩みがあっても「こんな些細なことで相談したら駄目なんじゃないか」と諦めている方が多いように感じています。例えば、足の裏にたこができても皮膚科に行くという発想がないかもしれません。でも、たこ一つでも気軽に皮膚科を頼っていただきたいです。その場で処置をするだけでなく、再発しない状態をめざすためにはどのような中敷きを使ったほうが良いかなど、細かいことまでアドバイスができます。そして私が思い描くもう一歩先の理想としては、地域の皆さんが皮膚に関する正しい知識を身につけ、病院に行かなくてもお肌を良い状態に保てるようになること。そのために患者さん向けの勉強会を始めたので、今後はその開催回数もさらに増やしていきたいと考えております。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

「最近肌がカサカサする」といった小さなお悩みでもしっかりと対応しますので、気兼ねなく相談してください。過去の私のように、誰にも言えずにお肌のことで悩んでいる方がいらっしゃれば、治療の選択肢はたくさんあることをお伝えしたいです。当クリニックには皮膚科と美容皮膚科がありますので、幅広い対処法の中から、ご希望に沿ったケアの方針を一緒に考えていきます。また、美容皮膚科に興味がある方に対してお伝えしたいのは、「美容医療を始めるのに遅すぎるなんてことはない」ということ。「私なんてもう年だから……」と言われる方も多いのですが、「きれいになりたい」というお気持ちがあれば、いつからでも始められます。まずは相談だけでもかまいませんので、お気軽にご来院ください。皆さんの笑顔のために、全力でサポートいたします。
自由診療費用の目安
自由診療とはニキビ痕のケア/2200円~、ボツリヌス毒素製剤注射(原発性腋窩多汗症の治療として)/5万5000円~