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大堀 靖夫 院長の独自取材記事

小竹向原おおほり整形外科

(練馬区/小竹向原駅)

最終更新日:2025/08/01

大堀靖夫院長 小竹向原おおほり整形外科 main

2025年4月1日に開業した「小竹向原おおほり整形外科」。一般的な整形外科、リハビリテーション、スポーツ整形外科を3つの柱とし、幅広い症状に対応している。院長の大堀靖夫先生は、脊椎の損傷や再生の研究で米国留学の経験がある上、数多くの病院で脊椎疾患などの手術を手がけてきた整形外科のスペシャリスト。院内には先進の検査機器を導入し、初診での適切な診断にこだわっている。また広々としたリハビリルームでは、症状やニーズに合わせた運動器リハビリなどのメニューも豊富に用意する。「痛みは人から理解されにくい。つらかったら、できるだけ早めに相談してください」と話す大堀院長は、穏やかで優しい物腰が印象的だ。そんな患者に寄り添う姿勢を貫く大堀院長に、これまでの歩みや診療のモットーなどについて聞いた。

(取材日2025年5月1日)

先進の検査機器を導入し、初診でしっかりと診断を

小竹向原を選んだのはなぜですか? また、内装のこだわりを教えてください。

大堀靖夫院長 小竹向原おおほり整形外科1

もともと土地勘があり、静かで落ち着いた雰囲気が気に入っていたので、この地に決めました。当院は小竹向原駅徒歩1分の場所にあり、通院に便利です。また、医療モール内にあるのも大きなメリット。眼科、内科、耳鼻咽喉科、皮膚科などがそろっており、例えば気になる症状のある患者さんを適した科へご紹介できますし、逆に紹介いただくこともできます。患者さんとしても、1ヵ所にさまざまなクリニックが集まっていて助かるのではないでしょうか。当院には痛みを抱えた多くの患者さんが来院されるので、院内カラーはホワイトをベースにオレンジ系のアクセントを取り入れて、ほっとできる温かみのあるイメージを演出しています。クリニックのシンボルマークもひまわりをモチーフにし、「患者さんに、明るく元気になってほしい」という願いが込められています。

院内の設備にもこだわられたそうですね。

当院は2階にありますが、エレベーターで上がれるので足に痛みがある方も安心ではないでしょうか。院内は小さいお子さんから高齢者まで幅広い年齢層を想定して、全面バリアフリーを採用。待合室はゆったり待てるように広めの設計とした一方で、診察室と処置室は個室にすることでプライバシーにも配慮しています。リハビリ室は明るく広々としており、患者さんの症状や生活ニーズに合わせたリハビリや、フィットネス機器を使用した運動プログラムを用意しています。検査機器は、デジタルエックス線撮影装置、エックス線骨密度測定装置、超音波診断装置を導入。リハビリ機器も、低周波治療器、体外衝撃波治療器、運動療法機器などを備え、豊富なメニューを提供できるようにしました。

先進の医療機器をどのように診療へ生かされるのでしょうか。

大堀靖夫院長 小竹向原おおほり整形外科2

多種類の検査機器を導入することで、初診でしっかり診断できる体制を整えたいのです。デジタルエックス線撮影装置は少ない被ばく量で、頭部、胸部、腹部、四肢など広範囲の検査に対応できます。透視機能がついていることも特徴で、神経根ブロック注射にも活用できます。神経根ブロック注射とは、背骨の神経の根元にある神経根に麻酔薬を注射し、痛みを和らげる目的の治療法です。 エックス線で体内を透視しながら痛みのもとになる神経の近くに直接注射をするため、他の神経ブロックでは対処が難しい方にも成果が期待できるでしょう。また、高齢者には骨粗しょう症が多いので、骨密度測定器では、腰の骨、足の付け根の骨密度検査が行えます。わずかな骨密度の変化を捉え、骨粗しょう症の早期発見や経過の観察に役立ちます。

豊富な手術経験から、手術の可否を適切に判断

先生のこれまでの経歴を教えてください。

大堀靖夫院長 小竹向原おおほり整形外科3

1992年に防衛医科大学校を卒業後、2003年には米国シンシナティ小児病院へ留学。2006年に、東京大学大学院医学系研究科外科学専攻を修了しています。その後、東京大学医学部附属病院をはじめ全国各地の病院で整形外科の医師として勤務し、2014年からは参宮橋脊椎外科病院院長を務めました。そして、2025年4月に開業となります。専門は脊椎疾患で、脊柱管狭窄症などを得意としています。長年の勤務経験から数多くの手術に携わってきたため、手術が適しているケースと回避できるケースを見極める判断に長けていると自負しています。手術は日常生活にも大きく影響するので、推奨されるか否かは親身になってご相談に応じます。

リハビリスタッフとの連携も特徴の一つだそうですね。

整形外科の領域は、手術や投薬などの治療とともに、運動器リハビリがとても重要です。そのため、医師、理学療法士、看護師などがチームとなって、患者さんをサポートすることが求められます。診療計画は理学療法士や看護師にも共有し、特に理学療法士は患者さんにしっかりと伴走してリハビリを進めます。医師と理学療法士は頻繁にディスカッションをしているので、例えば理学療法士から「腰だけでなく、肩の痛みもあるようです」といった報告を受ければ、医師は定期的に診察しながら、最初の診療計画を臨機応変に変更することもあります。

スポーツをしているお子さんやアスリートにも対応していると伺いました。

大堀靖夫院長 小竹向原おおほり整形外科4

当院は、スポーツによるケガや障害の診療・治療も扱っています。当院の理学療法士は、サッカーなどのスポーツ経験者やコーチ経験者が複数いるので、スポーツによる障害に詳しく、テーピングなども得意です。患者さんのスポーツ復帰を見据えた、リハビリを提供できるでしょう。また痛みの緩和や機能回復をめざすだけでなく、ケガをしにくい体づくりにも努めています。部活動に取り組む学生や、社会人アスリートの方もお待ちしています。当院では、天井からつり下げられた赤いロープを利用することもあります。これは、リハビリや筋力トレーニングに役立つ運動機器です。インナーマッスルを鍛えることで、姿勢の改善や関節の安定につながります。ストレッチや軽い運動から、本格的なトレーニングまで幅広く活用できます。

患者との対話を重視し、ニーズに合わせた治療を提供

診療のモットーを教えてください。

大堀靖夫院長 小竹向原おおほり整形外科5

患者さんとの対話を大切にして、何を求めているのかをきちんと把握してから治療のご提案をすることです。例えば、注射が苦手な方には無理強いせずに投薬治療にする、「リハビリから始めたい」というご希望があれば、リハビリを優先するといった具合です。ただし、手術をお勧めしたい患者さんの中には、「手術には抵抗がある」と強く拒否する方もゼロではありません。そんなときは、なぜ手術が必要かを丁寧にご説明し、「手術をしなさい」ではなく、「全身麻酔なので、寝ている間に終わりますよ」「手術時間も短くて、傷痕も○cmくらいです」といったことを具体的に説明することで、手術に対する恐怖心を和らげることに努めます。

患者さんとどのような気持ちで向き合っていますか?

痛みのポイントや悩みなどを丁寧に伺い、患者さんの気持ちに寄り添いながら治療を進めたいと思っています。同時に、検査機器が充実しているので画像を見せたり、模型を活用したりしてわかりやすい説明を心がけています。同じ症状でも、生活スタイルや考え方によって、治療法の選択肢は変わります。「海外旅行へ行って活動的に過ごしたいから、歩けるようになりたい」「家の中で静かに過ごす毎日なので、足の痛みを取るだけで良い」など、治療でめざすゴールは人それぞれ。目先の痛みをなくすのに注力するだけでなく、生活スタイルなども視野に入れた中長期的なご提案をすることが大切です。特に高齢者には、これからの生活設計を含めたアドバイスを重視しています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

大堀靖夫院長 小竹向原おおほり整形外科6

体のどこかに痛みがあると、「様子見でいいのかな」と悩む方は多いと思います。痛みが続いてつらいようなら、受診しましょう。「年だから」と諦めてしまう方も時々いらっしゃいますが、痛みと年齢は関係ありません。痛みはQOLの低下につながり、心までむしばみ、うつ症状を引き起こすきっかけになることもあります。初診から丁寧に検査・診断をするので、安心してご相談ください。痛みは目に見えないので一人で悩みがちですが、早めの診断が悪化を防ぐことに役立ちます。私は長年の病院勤務で、もっと地域で密に患者さんと関わる医療をしたいと思い、開業いたしました。痛くなったら「おおほりに行けば大丈夫」だと思っていただける安心感の提供をめざしているので、末永くお付き合いください。

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