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中島 健一 院長の独自取材記事

大森駅前なかじま内科・糖尿病クリニック

(大田区/大森駅)

最終更新日:2025/07/07

中島健一院長 大森駅前なかじま内科・糖尿病クリニック main

大森駅前の好立地にある「大森駅前なかじま内科・糖尿病クリニック」は、2025年4月に開業。院長を務める日本糖尿病学会糖尿病専門医の中島健一先生が、専門性にこだわった糖尿病の検査・診断・治療を行う他、一般内科診療にも対応。発熱や感染症の疑いがある患者のために、専用の待合室を設けていることも特徴だ。大学病院で糖尿病・肥満症を中心とした生活習慣病について研鑽を積み豊富な知見を持つ中島院長は人あたりの良い柔和な笑顔が印象的なドクター。そんな中島先生に、開業して間もないクリニックの特徴や診療で大切にしていること、今後の展望などを聞いた。

(取材日2025年5月19日)

未来の健康のために貢献すべくめざした糖尿病専門医

なぜ医師を志したのですか?

中島健一院長 大森駅前なかじま内科・糖尿病クリニック1

最初のきっかけは、思春期の頃に観たアメリカのSF映画で死生観について考えさせられたことから始まっているかもしれないですね。その時はまだ漠然としていましたが、命の大切さに直接関わる仕事に就きたいというのはすでにあったと思います。その後は徐々に、具体的に自分のする仕事が社会貢献になればいいなという思いや、自分から誰かに引き継げる何かがある仕事がいいなと思うようになりました。医師は人の命に直接関わる仕事でもありますし、自分が「診療」というかたちで医療を施すことは、患者さんやそのご家族の命を未来につなげるということでもあるのではないか。また、自分の知識や技術を後輩たちにつないでいくことも大事な仕事に違いない。そう思って医師を志し、医学部に進学しました。

糖尿病を専門にされた理由を教えてください。

大学入学時から糖尿病には興味がありました。私の学生時代は、すでに生活習慣病というものは予備軍も含め多くの方がかかる病気だったので、身近でありましたし、だからこそ現役世代の未来の健康のために貢献できると思ったからです。今とこの先の社会を支える人たちのためにサポートしたいという思いがもともと強く、今元気な人が健康を維持するために役立つような診療科で尽力したいと、予防医学的な側面が強い糖尿病内科を専門に選びました。働き盛りの人たちが、生活習慣病によってQOLを下げる前に、糖尿病や重篤な疾患を引き起こす前に、何らかの対策をして健康を維持していただきたいと思っています。

ご経歴と開業のきっかけについても教えてください。

中島健一院長 大森駅前なかじま内科・糖尿病クリニック2

進学したのは山梨大学医学部でしたが、順天堂医院で初期臨床研修を行い、その後は糖尿病の診療、研究、教育すべてに力を入れている順天堂大学の糖尿病内科に入局しました。ここでは、ガイドラインの策定などにも関わり、日本の糖尿病治療を先導する施設として、新しい情報の背景や理由、ニュアンスなども含めて正しく学ばせていただき、貴重な経験を積むことができました。そして、指針などをつくり発表し日本の診療に広めていく困難さを知ることによって、諸先輩方の苦労と偉大さにも理解が及びました。その中で、ガイドラインに基づいた診療を患者さんに届ける方法として、いずれは開業したいと思っていたので、私自身も長く住み土地勘があったこの大森に良い場所が見つかったタイミングで開業しました。大森で探していた理由として、このエリアには糖尿病内科を標榜するクリニックが少なく、自分の専門性がより地域への貢献へつながると考えたからです。

地域の生活習慣病患者と予備軍を減らしたい

当院の特徴を教えてください。

中島健一院長 大森駅前なかじま内科・糖尿病クリニック3

糖尿病の治療として、インスリン注射やGLP-1注射、CGMの検査をはじめとして、クリニックでは珍しいSAP(Sensor Augmented Pump)療法も行います。さらに、栄養指導室を設け、常勤の管理栄養士による栄養指導を行い、大学病院レベルの外来糖尿病治療・肥満治療が受けられる環境を整えています。また、甲状腺や副腎などの各種ホルモンの当日結果がわかるような機械も導入しています。新型コロナウイルス感染症の感染拡大以降に開業したため、入り口を2つ設けることにより、糖尿病や肥満症などの患者さんと、発熱や風邪症状などの感染症の疑いがある患者さんの導線を完全に分けて診療しています。新型コロナウイルス感染症のPCR検査も随時行える体制も整え、東京都との第二種協定指定医療機関を締結しました。車いすの方も受診できるようバリアフリーでも広々としたスペースを確保しているのもこだわりポイントです。

診療で大切にしていることはありますか?

糖尿病をはじめとする生活習慣病は自覚症状のない病気ですが、数値だけを頼りにしたり、やみくもに食事制限をさせて痩せすぎを助長したりしないように気をつけています。治療が必要と判断すれば、まず行うのは食事の管理や運動の指導です。しかし患者さんは一人ひとり異なるライフスタイルをお持ちです。お仕事の内容、生きがい、趣味、食事の嗜好など細かい点までお話を伺い、それを踏まえて患者さんに合わせた診療を行うようにしています。症状だけでなく生活背景まで細かくお聞きしているのは、その方の「最大限」を知るために重要だと思っています。糖尿病は採血結果が治療を行う際の基準となりますが、ただ単に数値を下げるだけではなく、精神面なども含めて元気かつ幸せに過ごしていただけるよう、一人ひとりにとっての最高の治療となるように方針を決めていくことを大事にしています。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

中島健一院長 大森駅前なかじま内科・糖尿病クリニック4

開業してまた日が浅いため、はっきりした傾向はこれから見えてくると思いますが、糖尿病内科以外に一般内科診療も行っているので、風邪症状のある方や、感染症の疑いがある方、以前の健康診断後に気になっていた方や近所にお住まいで遠くの病院に通院されていた方など、いろんな主訴、状況の方が来てくださっています。この辺りは糖尿病内科が少ないことも影響してか、血糖値や血圧の数値に問題があると思っている方や、健康意識の高い人も徐々にお越しいただいていますね。糖尿病については専門的な診療・治療が可能な上、大きな病院ほどお待たせすることはありませんから、生活習慣病予備軍の方や、思いあたるところのある方は、ちょっとした悩みでも構いませんので、ぜひご相談に来ていただきたいですね。

QOLを下げず、この先の人生を幸せに過ごすために

どのような人に受診してほしいですか?

中島健一院長 大森駅前なかじま内科・糖尿病クリニック5

1年以上医療機関を受診していない人や、しばらく健康診断を受けていない人です。会社勤めの方やご家族がいる方は、半強制的に健診に行ける環境ですが、自営業の方や一人暮らしの方などは、つい健診を後回しにしてしまいがちです。しかし、本当に健康かどうかは自分ではわからないもので、採血などで調べないと判断ができません。ですので、まずは健診を受けて「元気でいる」という証拠と記録を残していくことが大事だと思います。病気になってからでは遅いので、毎年きちんと健診を受け、結果を確認し、少しでも異変があれば医師に相談すること。それが今後もQOLを下げず、これから先の人生を幸せに過ごすため大切です。自分は元気だと思っていてしばらく病院に行っていない、健診を受けていないという方は、ぜひいらしてください。

今後の展望をお聞かせください。

今は、大学病院レベルの医療を提供していると自負していますが、将来的には、同レベルではなく大学病院を超えるものを提供できるようになっていきたいと思っています。当院は、糖尿病専門のスペシャリストが診療を行っているという点が大きな特徴です。常に先進の治療を提供できるようにするために、クリニックの休診日である木曜日には、順天堂大学で外来診療を行っています。先進の医療が行われている現場で引き続き研鑽を積み、当院に来院いただいた患者さんに還元していきたいですね。今は看護師による療養指導、管理栄養士による栄養指導をメインで進めつつ、今後はエコーも導入する予定ですので、ハード面でもできる限り最良と思える設備をそろえ、幅広い治療をご提供できるようにしていきたいと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

中島健一院長 大森駅前なかじま内科・糖尿病クリニック6

いつまでも元気に長生きするためは、心身両方の健康を保つことが大事です。当院では、それぞれの患者さんに合わせた、テーラーメイドの診察、診療方法の提案を心がけています。健康診断に行けないまま期間が過ぎてしまったとか、結果に不安があったけどまだ病院には行けていないという方はもちろん、生活習慣病やホルモンについてなどを相談したい方、普段の生活で以前と変わったかも、といったちょっとしたことでも、まずは気軽にお話を聞かせていただけたらと思います。

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