マウスピース型装置を用いた矯正
期間の目安やデメリットは?
よつば歯科クリニック 門司院
(北九州市門司区/門司駅)
最終更新日:2025/07/01


- 自由診療
幅広い診療を行う中でも特にメンテナンスを専門とする「よつば歯科クリニック 門司院」では、矯正を歯の健康を守るための重要な手段と捉え、見た目の美しさだけでなく健康で暮らすための口腔環境づくりに取り組んでいる。副院長の鬼塚あすか先生は、「虫歯や歯周病予防も兼ね備えた、歯の機能向上をめざすことに注力しています」と語る。噛み合わせや歯並びの乱れは、虫歯・歯周病のリスクに加え、噛む力の低下や発音障害、さらには頭痛や肩凝りなど、全身に悪影響を及ぼすこともあるという。今回は、同院で受けられるマウスピース型装置による矯正について、気になる期間や矯正の過程、デメリットの有無も含めて詳しく話を聞いた。
(取材日2025年6月5日)
目次
全身の健康にもつながるマウスピース型装置を用いた矯正は子どもから高齢者まで幅広い年代に推奨
- Qマウスピース型装置を用いた矯正の魅力を教えてください。
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A
▲目立ちにくいマウスピース型装置を用いた矯正の需要が高いという
当院はワイヤー矯正にも対応していますが、患者さんのニーズは年齢問わず、マウスピース型装置を用いた矯正のほうが高く、その一番の魅力はやはり透明の装置なので目立たないこと。当院では、透明度にこだわった装置も用意しており、院内で3Dプリンターを用いて製作しているため割れたりしても対応することができます。また、装置の脱着が可能なので、歯磨きもいつもと変わらず行え、清掃面の良さも魅力。ワイヤー矯正は取り外しができないため、歯磨きしづらく、どうしても磨き残しが出てしまいます。今のマウスピース型装置は適用範囲も広くなりましたので、さまざまな症例に対応可能であることも魅力だといえるでしょう。
- Qメンテナンスの一環として矯正を勧める理由とは?
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A
▲矯正を通じて歯の機能向上をめざした治療を提供
当院はメンテナンスに重きを置くクリニックとして、矯正を歯の健康を守るための重要な手段と捉え、見た目の美しさだけでなく、健康で暮らすための口腔環境づくりに力を注いでいます。近年、顎の小さなお子さんが増え、歯が全部きれいに生えそろうスペースがないことから歯列矯正が必要なケースも増えています。また、成人に関しては若い方が矯正を希望するといったイメージが強いかと思いますが、当院では70代、80代で希望される方もいらっしゃいます。その理由は、歯並びの改善を図ることによって歯磨きがしやすい状態をめざすためです。つまり歯の健康維持をめざすために矯正をご提案しています。矯正は何歳から始めても遅くはありません。
- Q矯正期間はどのくらいかかるのでしょうか?
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A
▲先進機器を導入し、患者の負担を減らす
小児の場合は乳歯の時に永久歯が正しく生えそろうスペースを確保するための第1期、永久歯が生えそろってから調整する第2期があります。歯を動かす範囲が少ない場合は第1期の矯正のみで終わるお子さんもいるため、矯正期間はケースバイケース。お子さんの成長スピードによっても期間が異なってきます。子どもの矯正は成長を利用できる点が大人の矯正と異なる点。一方、成人の場合は短いと半年くらいで、長くても2年から3年といったケースが多いですね。当院はその方の症状によって部分矯正をお勧めすることもありますので、奥に入っている1本だけ前に出したいというような要望のときは半年くらいの期間がかかります。
- Q矯正はどのような流れで行うのですか?
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A
▲丁寧なカウンセリングと治療で患者に寄り添う
まずはカウンセリングを実施。お悩みやご要望を丁寧に伺い、口腔内の現状をお伝えいたします。その上で適切な矯正プランをご提案。矯正方法、期間の目安、費用についてもわかりやすくご説明いたします。次に診察と検査。視診、歯科用CTで口腔内を撮影し骨と歯の状態を詳しく診ます。当院は3Dの口腔スキャナーを導入していますので、従来よりも短時間で精密な型採りが可能。1週間後にはマウスピース型装置が完成しますので、そのタイミングで来院していただき実際に装着してもらいます。最初は1ヵ月1度のペースで来院、状況に応じて新しい装置を製作・交換。矯正後は、歯の後戻りを防ぐための保定装置の使用という流れになります。
- Q治療中のセルフケアや注意点なども教えてください。
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A
▲一人ひとりのニーズに沿った治療計画を提案する
マウスピース型装置を用いた矯正は装置の脱着が可能であるのもメリットですが、装置を決められた時間装着しなければなりません。1日20時間くらい装着していただく必要があるため、自己管理力が求められます。その点についてはしっかりカウンセリングの段階でお伝えし、自信のない方には固定式のワイヤー矯正をお勧めする場合もあります。また、装置に汚れがたまりやすいので清掃面でも気をつけていただくようお伝えしています。もちろん、私たちもモチベーションに働きかけられるようサポートいたしますので、ご不安なことや気になることなどがあれば、ご遠慮なくお尋ねください。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/11万円~、ワイヤー矯正/11万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。