栗田 大和 院長の独自取材記事
栗田歯科クリニック
(宝塚市/宝塚南口駅)
最終更新日:2025/05/13

宝塚南口駅より徒歩5分、逆瀬川駅より徒歩8分にある「栗田歯科クリニック」は、栗田大和院長を中心に幅広い世代の悩みに対応している。虫歯や歯周病、根管治療の他、歯科口腔外科で研鑽を積んだ経験を生かした親知らずなどの難抜歯やインプラント治療、入れ歯など補綴治療にも対応している。「幼少期から歯の治療で苦労してきた」と話す栗田院長は、患者たちの「歯科医院が苦手」「治療が怖い」という気持ちに寄り添い、診療時間や治療内容も最大限に配慮。通訳を介した中国語への対応も可能だという。めざすは「地域の人にとって身近に感じられるクリニック」。「とにかく何でも気軽に相談してもらいたい」と何度も繰り返して話す栗田院長に、開業までの経緯や歯科医療にかける思いについて聞いた。
(取材日2025年4月23日)
歯に悩む人の力になるために歯科医師をめざす
まずはクリニック開設までの経緯についてお聞かせください。

私は幼少期から歯で悩んだり困ったりすることが多かったので「自分と同じような悩みを抱えている人の役に立ちたいな」と歯科医師をめざしました。歯科医師と同時に開業医をめざしていたので、実際に歯学部に入学後は開業を見据えて勉強をしてきました。大学卒業後、まずは歯科口腔外科に入局。そこで親知らずなどの難抜歯やインプラント治療、入れ歯治療、けがの処置などについて研鑽を積みました。歯科口腔外科を選んだのは、外科的な処置をある程度までクリニック内でできれば、患者さんの通院の負担が少なくなると思ったからです。その後は大阪府の医療法人で、勤務医として一般歯科や歯周病治療などたくさんの経験をさせていただきました。また訪問歯科についても経験を積む機会に恵まれ、自分の中で開業するための準備が整ったところで開業を決意しました。
宝塚は縁のある場所なのですか?
実は私の父が宝塚で開業医をしていますので、この辺りはなじみがある場所なのです。土地勘もありましたので、この場所は自分の足で探しました。ご覧のとおり、高級なサロンやホテルのようなクリニックではありませんが、その分きっちりと清潔に保たれた、安心感や親しみやすさを感じてもらえる歯科クリニックにできたらなと思っています。また、患者さんの希望や思いにできるだけ応えたいと考えていますので、例えばプライバシーが気になる方はご予約の際にその旨をお伝えいただければ貸切対応ができるように調整します。近隣にはコインパーキングがたくさんありますから車での来院も可能ですし、車いすやベビーカーでの来院にも対応します。もちろん、小さなお子さんを連れての受診や介助者との受診も可能ですから「こんなことできるかな?」と思ったら迷わず相談してもらえればうれしいです。
朝7時から夜は21時までと、診療時間がとても長いですね。

歯科医院に通いたくない、通いたくてもついつい後回しになってしまう理由の一つは「通院時間が確保できない」だと思います。実際、通院のために仕事や学校が休めるかというと、なかなか難しいことが多いのではないでしょうか? そのような人が通院するなら、仕事や学校の前、仕事帰りの時間、休みの日しかありません。そこで当院では、診療時間を朝7時から夜21時までとし、日曜・祝日にも受診していただけるようにしています。また、ウェブ予約システムを導入していますが、お電話での相談や緊急時の直接の来院も可能な限り対応しています。歯の痛みやお口の周りのけがは突然起こるもの。困っている誰かの役に立ちたくて歯科医師になったわけですから、困ったときは遠慮なくご相談ください。
親しみやすく優しい対応で患者の「嫌」に寄り添う
現在はどのような患者さんがいらしているのでしょうか?

基本は近隣にお住まいの方で、小さなお子さんから高齢の方まで足を運んでくださっています。相談も虫歯や歯周病、根管治療、入れ歯の製作や調整、治療後のフォローや定期的なメンテナンスまでさまざまです。小児の場合は歯並びの相談や発育の相談、虫歯予防のためにフッ素の塗布やシーラントを希望されることもあり、ケアについてアドバイスする機会も増えました。私自身も子育ての真っ最中ですから、わが子のかわいさと同時に子育ての大変さを日々実感しています。当然のことですがわが子にしないことは絶対にしませんし、お子さんのケアについても現実的な提案をするよう心がけています。
インプラント治療にも対応されているそうですね。
歯科口腔外科で多くの症例を経験してきましたので、インプラント治療にも院内で対応しています。ブリッジや入れ歯がしっかり使えている場合は良いのですが、噛み心地や審美面で不満を感じ、インプラント治療を考えている人は多いもの。インプラント治療を行うためにはいくつかの条件があり、まずは土台となる顎の骨が健康でなくてはいけません。この骨が足りない場合には骨を補う骨造成が必要になり、同時に歯周病の進行程度なども適切に評価し治療しなくてはいけません。誰にでも簡単にというわけにはいきませんが、食べることは毎日のこと。悩んでいる方は、どのような方法で解決できるかを一緒に考えていけたらと思います。
患者さんに対応する際、心がけていることはありますか?

親しみやすく、優しい対応を心がけています。私はずっと歯科医院が苦手で「できることなら行きたくない」と思っていました。音や臭いも、何をされるかわからないことも嫌でした。ですから、歯科医院が苦手な人の気持ちはよくわかるつもりです。ただ、苦手だからといって治療をせずにいると、余計に嫌な治療の時間が長引くことも知っています。だからこそ、勇気を出して受診をしてくれた人には安心して治療を受けてほしい。治療の前に、症状や現状について十分な説明を行うことはもちろんですが、それ以上にまずは患者さんの気持ちに寄り添うこと。怖いと思う気持ちや不安、悩みに心から寄り添うことがまずは大切じゃないかと思っています。
地域住民にとって身近な歯科医院でありたい
実際の治療を進める中で、こだわっているのはどのようなことですか?

一つは「治療が患者さんの希望に沿っていること」です。もちろん、医学的に間違っていることはしませんが、費用面や治療期間も含めて患者さんの希望に沿った治療計画を立てるようにしています。結婚式や面接など治療の終了時期に希望がある場合は、その点も十分に考慮して計画しますので受診の際にお伝えください。また、ただ悪いところを治療するだけではなく、審美面・機能面ともにベストをめざしています。口元の印象はお顔全体の印象も左右しますし、QOL(生活の質)にも直結します。自信を持って笑えるように、食事や会話をストレスなく楽しめるように、細部にこだわって丁寧な治療をしています。せっかく治療するのであれば、後悔しなくて済むのが一番ですからね。
先生が患者さんを大切に思う気持ちが伝わってきます。
繰り返しますが、私の中には「歯医者が苦手」「歯医者が怖い」という気持ちが確かにあります。それは自分が歯科医師になった今もそうで「病院にはできるだけかかりたくない」という気持ちは消えません。その気持ちがあるからこそ、受診してもらうためにどうすればいいのか真剣に考えています。どのような病気も予防が大切で、そのためには定期的な受診や検査が必要です。それは歯科も同じで、皆さんもおわかりかと思います。それでも歯科医院に行きたくない気持ちはやっぱり消えません。だからこそ、思いついた時に、時間ができた時にさっと受診できるような歯科医院でありたいと思っています。
それでは最後に、地域の皆さんや読者にメッセージをお願いします。

私はこの地域の皆さんの役に立ちたくて、この場所に開業しました。すべてとはいかないかもしれませんが、皆さんの「こんな治療をしてもらいたい」をかなえられる歯科医院でありたいと思っています。お忙しい日々かとは思いますが、仕事の前後の時間、お休みの日など受診できる時間をつくっていただければと思いますので、お気軽にご相談ください。また、受診や治療の障害になるものがあれば、できるだけ協力して乗り越えたいと思っています。受診環境や治療期間に関しても善処しますし、当院には中国語通訳も在籍していますので、言葉の問題で受診できずにいる方も安心して受診いただけたらと思います。1人でも多くの方にとって、身近な歯科医院でありたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/35万2000円〜、セラミックインレー/2万9700円~、セラミッククラウン/13万2000円~